オーディオブランド水月雨(MOONDROP)から、カナル型イヤホン「KXXS」が10月11日に発売される。価格はオープンで、想定市場価格は¥18,500前後。
KXXSは、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)振動板を搭載したカナル型のイヤホン。元々は、同社「Kanas Pro Edition」の改良版として開発がスタートしたそうだが、別途開発を進めていたムービングコイルユニット搭載のフラッグシップモデルの音質を凌駕していたことから、本モデルを同ユニット仕様に変更して、今回の製品化を迎えたという。
KXXS搭載のムービングコイルユニットには、ハウジング内部の空気の流れを最適化する内筐体がついており、振動板背後に設けた穴を使って空気の流れ(動き)をコントロールすることで、振動板の効率的な動作をサポートする仕組みになっている。
ハウジングについては、高精度なCNC加工による切削加工を行なって鏡面仕上げとし、手動研磨、メッキ、UVカット塗装などの工程を経て完成となり、美しい外観を形作っている。
また、本製品にはVDSFと呼ばれるバーチャル音場拡散技術も搭載されており、イヤホンでありながら、スピーカーで聴いているような音場を再現するチューニングも行なわれている。
なお、ケーブルは脱着可能で、コネクターにはカスタム2ピン(0.78mm 2ピン)を採用。ケーブル芯線については、無酸素銅に銀メッキを施すことで、高い導電性能と耐腐食性を与えることにも成功しているそうだ。
KXXSの主な仕様
タイプ:耳掛け式・カナル型 リケーブル可能
ドライバー:φ10mmダイナミック
振動板材質:Diamond-Like-Carbon&PEEK
コイル:φ0.035mm-CCAW(Daikoku)
ハウジング:亜鉛アルミ合金・鋳込・彫刻
再生周波数帯域:20Hz~20kHz
インピーダンス:32 Ω(@1kHz)
感度:110dB(@1kHz)
ケーブル:Litz銀メッキ4N-OFC、0.78-2Pin、3.5mmプラグ