フォステクスと霧島酒造は、7月13日に秋葉原のTRAPで「FOSTEX SESSION Vol.01 feat. 霧島酒造株式会社」を開催した。「FOSTEX SESSION」はカテゴリーの枠を超えて“ものづくり”と“音楽”を楽しむイベントだ。
この2社はどちらも今年で創業70周年を迎える。その縁もあって、音響機器製造と酒造の異色のコラボレーションが実現したそうだ。
会場となったTRAPには、フォステクスが今秋の発売を予定している10cmフルレンジスピーカーユニット「FE103A」や、1970年代に発売された8cmフルレンジの「G-55」といった新旧の名機も展示されていた。
「FE103A」はアルニコマグネットを搭載し、磁気回路構造を現代風に再現した70周年記念復刻モデルという。往年のスタイルを保ちつつも、独自技術の2層抄紙ESコーンや低歪み磁気回路などを採用した特別なユニットとなっている。
さらに店内には新型ユニットの「FE83NV」や「FE103NV」を使ったスピーカーシステムや、「TH909」「TH160」などのヘッドホンも設置されており、PCなどに保存した音源を確認できるようになっていた。
加えて奥のスペースにはDJ機器も準備され、16cmユニットの「FE168NS」をバックロードホーンの「BK168NS」に収めたシステムがつながれていた。これにサブウーファーの「CW250D」を加えた2.2chシステムでアナログレコード等が再生されていた。
さらに霧島酒造からは人気の本格芋焼酎が3種類提供されており、すべての試飲ができるようになっていた。その中から「<玉>金霧島 芋」を飲ませてもらったが、ほのかに甘い香りとやわらかな口あたりで、アルコール濃度が30度もあるとは思えないほどだ。
これを飲みながら好きな音楽を聴いていると、ゆったりとした雰囲気に包まれて本当に心地よく、うっかりするとそのまま意識を失ってしまいそうになる。さすが70年の歴史を持つ老舗のコラボはレベルが違っていた。
フォステクスではこれからも「FOSTEX SESSION」を企画していくようなので、次回の展開が楽しみだ。