エミライ
エミライはポタフェス会場2Fにブースを構え、取り扱いブランドの新製品を多数展示している。
その最初はFiiOのデジタルオーディオプレイヤー「M5」だ。5cm四方ほどの小型プレーヤーだが、DACチップにAK4377を搭載し、最大384kHz/24ビットのリニアPCMやDSD 5.6MHzのネイティブ再生が可能という。
Bluetoothレシーバーチップの「CSR8675」も内蔵し、受信時はSBC/AAC/aptX/aptX-HD/LDAC、送信時はSBC/aptX/LDACといったコーデックに対応している。最大2Tバイトまで対応したマイクロSDカードスロットも付いているので、ハイレゾ音源も余裕で持ち歩けるはずだ。
M5は今夏発売で、価格は1万円代となる予定という。連続再生時間は13.5時間とのことだ。
続いて同じくFiiOのDAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「Q5s」の量産前試作機も展示されている。
こちらは「Q5」の後継機で外観はよく似ているが、中身は一新されている。まずDACチップには「AK4493EQ」2基を左右独立構成で搭載し、低ノイズ・低歪と高出力を両立した。同時に最大768kHz/32ビットまでのリニアPCMデータとDSD22MHzのネイティブ再生が可能になったという。
またUSB用チップにXMOS製「XUF208」を搭載したほか、Bluetooth基板も変更され、AAC/SBC/aptX/aptX LL/aptX HD/LDAC/LHDCといったコーデックにもすべて対応を果たしている。
接続端子としては、3.5mmシングルエンド出力、2.5mmバランス出力、4.4mmバランス出力を搭載、様々なイヤホン、ヘッドホンと最善の状態で接続できるようになっている。連続再生時間は9時間(USB入力時)を実現。
Q5sは今夏発売で、価格はQ5とほぼ同じ価格帯となる予定。
もうひとつはハイブリッドイヤホンシリーズの新フラグシップモデル「FH7」となる。BAドライバー×4基+ダイナミックドライバー×1基という構成で、BAドライバーにはKnowles製DFK+SWFKが、ダイナミックドライバーの振動板にはベリリウム複合素材が使われている。
好みに合わせて音質傾向をカスタマイズ可能にする交換式音響フィルターを3種類と、Spin Fitを含む多種のイヤーピースが同梱されている。今夏発売予定で、価格は5万円台後半になる見込みとか。
そして新ブランドeProのホーン形状イヤーピース「HORN-SHAPED TIPS」も展示されていた。
こちらは独得のホーン形状ノズルで音波をより効率的に外耳道に送ることができるもので、伸びやかな高域や歯切れのいい低音、中域の透明感とスピード感などをリアルに楽しめるとしている。今夏発売予定で、価格は2000円代半ばとか。
オーディオクエスト
ディーアンドエムホールディングスも最近のポータブルオーディオ展示会の常連だ。今回も定番の人気モデルを多数揃えて、そのサウンドを体験できるように準備されている。
そんな同社が輸入販売を手がけるオーディオクエストのヘッドホンアンプ「DRAGONFLY」も置かれていた。ハードウェアは2016年の発売当時から変わっていないが、昨年のファームウェアアップデートでMQAのデコードが可能になるなど、着実に進化を続けている。