ワイルド・スピード(The Fast and the Furious)。本サイト読者の皆さんにもおなじみであろう、2001年に第1作目が公開されたカーアクション映画だ。ストリートレースと犯罪捜査という2軸のストーリーをリアルかつ迫力のある映像で描き上げ、世界中で大ヒットした。シリーズは8作目まで進んでいるが、作品が新しくなるごとに舞台がよりワールドワイドになって、スケール感も大きくアップしている。クルマ好きの僕も大好きな映画だ。
今年8月2日には、その最新作「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」が日米同時公開される。ドウェイン・ジョンソン演じるルーク・ホブスとジェイソン・ステイサム演じるデッカード・ショウという、シリーズ内でライバル関係の2人がタッグを組む作品で、僕も楽しみで仕方ない。
そんな折、なんと本作のプロモーションとして「ワイスピガール」が編集部に遊びに来てくれた。ワイスピガールとは、サーキットで人気のレースクイーンおよびその経験者(清瀬まちさん、星野奏さん、宮本りおさん、森脇亜紗紀さん)の4人組からなるグループで、本映画のプロモーションを行なっている。
これは、ステレオサウンドオンライン/HiViの誇るシステムで極上の映像とサラウンドを体験してもらうしかない。しかも、彼女達はそれぞれ日本国内で一番人気のレース「SUPER GT」などで、レース期間中を通してパドック内や、サーキットのストレートを全開で走る車両のエグゾーストノート、レース車両の迫力ある生のディティールに接している。そんな彼女たちは、極上のホームシアターシステムをどんな風に感じてくれるだろうか?
システムは、パイオニアのUHDブルーレイプレーヤー「UDP-LX800」とデノンのAVセンター「AVC-X8500H」、フロントならびにサラウンドスピーカーには、モニターオーディオ「PLATINUMⅡ」シリーズ、オーバーヘッドスピーカーとサブウーファーにはそれぞれ、イクリプス「TD510MK2」、「TD725SWMK2」を使用した。プロジェクターはJVC「DLA-V7」で、そこにスクリーンのスチュワート 「StudioTek 130 G3」を組み合わせ、シネスコ120インチによる7.1.6音声+4K映像環境を構築した。ワイルド・スピードシリーズは全てUHDブルーレイ化されており(嬉しい!)音声もDTS:Xを採用しているので、高品質なオブジェクトオーディオ環境で楽しめる。
彼女達は試聴室に入ってくるなり「ワ!」っと声を上げた。本格的なホームシアター環境は初めてで興味津々といったところ。
まずは、第1作目「ワイルド・スピード」から、チャプター4、主人公のブライアン・オコナーが潜入捜査でストリートのドラッグレースに参加するシーンを再生する。集まったギャラリーの眼前を車両が猛スピードで駆け抜けると、エグゾーストノートが室内に響き渡って大迫力!
続いて、第3作目「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」では、チャプター15を視聴する。新宿や渋谷でのカーチェイスシーンで、当時の現役D1(世界的に有名なドリフト選手権)ドライバーを起用した迫力ある映像も見どころの本作、車両が疾走するシーンでの音声の移動感はさすがといったところで、映画への没入感が半端ない。
最後は現時点での最新作であるシリーズ8作目「ワイルド・スピード ICE BREAK」から、チャプター18を視聴した。主人公ドミニクが氷上で操る車両を、潜水艦から発射されるミサイルが追尾する。シリーズを重ねる度にエンターテイメント性を上げてきたワイルド・スピードだが、本シーンは特に迫力満点だ。全方位から聞こえる爆発音に筆者も含め一同釘付けで、16年の歳月で画質も音質も大きく向上しているように感じた。
さて、3作を見終わり、彼女たちに率直な感想を伺ったところ、共通していたのが「こんな環境を自宅に持ちたい!」と喜んでくれたこと。やっぱり迫力のあるアクション映画は大画面で楽しみたい。近年はiPadなどで手軽に映画を見る方も増えているが、大型の画面と全方位に音に包まれる環境で観れば、最終的な感動値は大きく変わってくる。常日頃から迫力のあるレースに接する彼女達を感動させることができて僕も嬉しかった。そんな彼女たちの声が詰まった座談会の一部をご紹介しよう。
レーシングカーを知るワイスピガール。
最新AVシステムの音と映像に大興奮!
土方 今回はシリーズの中から3作を見てもらいましたが、如何でしたか?
森脇 まずは、迫力が凄い!音が「グッ!」と前から飛び出してくるのに驚きました!とにかく音に勢いがありますね。あと出演者の毛の一本一本まで見えます。
清瀬 私たちはサーキットで生の音(エグゾーストノート)を聞いているんですが、その音とほとんど変わらないように聞こえました。
土方 普段から迫力のあるレースの世界に身を置いている方にそう言っていただけると嬉しいです。サブウーファーという低域再生に特化したスピーカーがマフラーのサウンドを表現したこと、フルHDの4倍もの解像度を誇るUHDブルーレイフォーマットがいい画質・音質のためのポイントですね。
清瀬 車両がドリフトしたり蛇行したりするシーンで音も一緒に移動して聞こえるのが凄いです。
土方 フロントに2つだけのスピーカーでも作品は成り立ちますが、ホームシアター環境では複数のスピーカーが視聴位置を取り囲むように設置するので、移動感が出るんですよ。
星野 小さな音でもはっきり聞こえること、例えば、「ICE BREAK」のコップが割れるシーンで「チャリーン」という音もはっきりと聞こえますね。
宮本 ここまで映像と音声がいいと、何回も見たくなりますね。
土方 音声の品質を追い込んでいくと、より細かい音も聞こえるようになります。
星野 天井から爆発音などの効果音が出ていることにも驚きました。
土方 ワイルド・スピードのUHDブルーレイディスクはDTS:Xという天井のスピーカー(オーバーヘッドスピーカー)からも音を出す規格を採用しているので、多くのシーンで天井から音が出ます。ホームシアターのシステム欲しくなりましたか?
一同 欲しいです! 家に欲しい~!
土方 そう言っていただけると頑張ってデモした甲斐があります。ここからは、皆さんが最新作「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」への期待をお願いできますか。
清瀬 今回は前作に登場した相性最悪の2人が主役になるので、シリーズを見てきた方にはそれだけでも面白いと思います。ワイルド・スピードシリーズって車が並んで「ヨーイドン」って走り出すシーンが共通して入っいて大好きなんです。今回もそれは絶対に入っているはずで、個人的にはそこに期待しちゃう。だから、そのシーンやアクションシーンをこのシステムで見てみたいです。
宮本 私は、ステイサム演じるデッカード・ショウの無駄のないアクションがメチャクチャ大好きなので、それを思う存分見たいですね。
星野 ワイルド・スピードシリーズは車もカッコいいんですが、ファミリーを中心とした人間関係の描写も面白いと思います。男女関係なんかも「あれ、そんな事になるの」なんて、意外性もあるので楽しみです。
森脇 ワイルド・スピード好きな方って車好きの方が多くて、鈴鹿サーキットのレースイベントで予告編を流したら、多くの方が映像を見て長い間立ち止まってくれたんです。改めてたくさんのファンがいるんだなと思いました。
土方 最新の予告編を見ると、主人公の2人が戦闘機にも乗っちゃうし、何よりもカーアクションシーンでのカメラワークや演出などの力の入れ方がさらに派手になっている。1人のワイスピファンとして楽しみで仕方ありません。
一同 改めて感じたのは、ワイルド・スピードって、こんなにいい音、いい映像で作られているということでした。私たちも映画館で新作を見るの楽しみです!
最新作「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」は8月2日から日米で同時公開される。ストーリーやアクションはもちろんのこと、音も映像もこだわりぬいたこの夏の注目作、ぜひ音のよい映画館で迫力のカーアクションを楽しんでみてはいかがだろうか。