有名オーディオメーカーである「ONKYO」がゲーミングデバイスとして発表してクラウドファンディング中の「SHIDO」。現在、秋葉原ONKYOBASEで展示しているという情報を聞きつけたので、ゲーム好きの編集部員Nが、実際に現地に赴き試してみた。以下にそのレポートをお伝えする。
細かいスペックなどはこちらを参照してほしい。
試用環境は、ONKYOBASEの中に専用のゲーミングPCとモニターが特設されていたので、それを使うが、ゲームプレイに関しては不自由ない環境にまとめられていた。
実際にプレイしたのは人気のFPSゲームの「レインボーシックスシージ」だ。
SHIDOはヘッドホンのSHIDO:001とUSBコントロールアンプのSHIDO:002の2つがセットで最大限の力が発揮できる仕様となっている。
ヘッドホンの外見は黒に金色と黄色をあしらった日本を感じさせるカラーリングとなっている。日本の音響メーカーが作っているだけあって、スタイリッシュかつ奥ゆかしさも感じさせる色遣いだ。
正面から見ると金色に見える部分は抑え目だが、着用する際に見える後ろ側の金色が目立っていて、筆者はつける際にかなりの高揚感を覚えた。ゲームプレイ時にはどれだけ現実から切り離された世界に没入できるかというのは大事な要素であり、ヘッドホンの色や形によって気持ちを高ぶらせることができるのは、製品として重要なアドバンテージと言えるだろう。
実際に着用してゲームプレイすると、軽さを追求した軽量樹脂を採用したこともあって、首や肩に疲れを感じることはなかった。イヤークッションも耳をうまく包み込んでくれるし、こだわりの特殊コーティングの影響か、店舗内での使用にしてはクリアーに音を聞くことができた。さすがは技術力の高い日本の音響メーカーだと感じた。また、コントロールアンプ側にもヘッドホン側にもボリュームコントロールがついているので、細かい音量調節も可能だ。
FPSゲームのプレイに重要な定位感に関しても素晴らしいものだった。左右の定位に関しては壁の向こう側までしっかりと認識することができ、敵が何をしているかを判断することもできた。ただコントロールアンプのイコライザーは試作途中であり、上下の定位などは左右に比べると判別しづらいこともあった。イコライザーの機能をフルに利用できる状態ならば、上下の定位や聞きたい音の強調といった調整も可能なはずなので、より聞きやすくなると思われる。
実際に使ってみた感想としては、ゲーミングデバイスとしてだけでなく、音響機器としてのクォリティも充分で、さすがは「ONKYO」といったところだろう。技術的な面はもちろん外見もゲーミングデバイスとしてありがちな光るギミックは採用していないにも関わらず、高級感があり使っていて所有感を高められるのはうれしいポイントだ。カラーリングもソレらしい(笑)。
クラウドファンディングは5月30日までとなっているので、気になる方は是非、ONKYOBASEに足を運んで、実機をチェックしてほしい。