パナソニックのプライベートビエラに、新製品6モデルが発表された。型番、市場想定価格は以下の通りで、すべて6月21日の発売となる。なお型番の違い(Cの有無)は流通経路による区分で、製品の仕様は同じだ。
UN-15TD9/15CTD9 市場想定価格¥83,000前後
UN-15N9/15CN9 市場想定価格¥65,000前後
UN-10N9/10CN9 市場想定価格¥50,000前後
UN-10E9/10CE9 市場想定価格¥45,000前後
UN-19FB9/19CFB9 市場想定価格¥58,000前後
UN-19F9/19CF9 市場想定価格¥43,000前後
パナソニックによると、最近の家庭での動画視聴傾向としては、テレビの視聴時間は減少傾向で、逆にネットの利用時間(動画視聴含む)は増えているそうだ。特にネットコンテンツではYouTubeの利用率が高いそうで、20〜30代の若い層ではネット利用時間の方がテレビ視聴時間を上回っているという調査結果もあるという。
そこで今回は、テレビもネットも区別なく楽しめるデバイスとして、プライベートビエラをリリースした。スマホよりも大画面で、テレビもネットも簡単に再生でき、好きな場所に持ち運べる。しかも防水機能まで付いている、魅力的なデバイスというわけだ。
先述した6種類の製品ラインナップは、それぞれにユーザーのライフスタイルに応じて選べるように配慮したものだ。
まず「TD9」「CTD9」シリーズは、ネットもテレビ録画も、BD/DVDなどのパッケージメディアも楽しめるオールインワンタイプとなる。
本体は15インチのディスプレイ部とチューナー部からなり、チューナー部には500Gバイトの録画用HDDと、地デジ/BS/110度CDデジタルチューナーを2基、さらにBD/DVDプレーヤー機能を内蔵している。バッテリーで最大3時間の連続駆動に対応しているので、映画1本なら充分楽しめることになる。
ディスプレイ部は4段階の角度調整機能を備え、さらに引っかけ機構付きで壁掛けも簡単だ。タッチパネル操作にも対応する。ネットサービスはYouTube、DAZN、hulu、dTV、radiko.jpを準備しており、通常のwebブランジングも可能だ(各サービスとの契約が別途必要)。
「N9」「CN9」シリーズは地デジ/BS/110度CSデジタルチューナー1基を内蔵したチューナー部とディスプレイ部からなるシステムで、ディスプレイ部は15インチと10インチの2サイズが準備されている。こちらは放送とネット動画が楽しめるもので、BD/DVD再生機能も搭載していない。外付けUSB HDDへの録画は可能だが、シングルチューナーなので裏番組録画はできない。
防水機能やパネル部分の構造、使えるネットサービスなどは「TD9」「CTD9」シリーズと同様。バッテリー駆動時間は15インチが2時間10分、10インチタイプは2時間30分となっている。
「E9」「CE9」シリーズはネット機能を持たない、放送視聴専用のポータブルテレビだ。チューナーは「N9」「CN9」シリーズと同一で、地デジ/BS/110度CSデジタルチューナーが1基という構成。外付けUSB HDDへの録画は可能。
ディスプレイ部は防水なので、お風呂場やキッチンでテレビを楽しみたいという用途にはぴったりだろう。画面サイズは10インチのみ。
「FB9」「CFB9」シリーズは19インチという大型ディスプレイでネットや放送を楽しめるパーソナルテレビとなる。付属チューナーは「N9」「CN9」と同じシングルチューナータイプだ。
もうひとつ特徴的なのは、「FB9」「CFB9」シリーズのみNetflixの受信機能が内蔵されている点だ。リモコンでの操作もできるので、Netflixユーザーには喜ばれそうだ。その他の対応サービスは「TD9」「CTD9」と同じだが、webブラウザ機能は搭載していない。
バッテリー駆動は2時間まで。なお「FB9」「CFB9」と後述の「F9」「CF9」は防水テレビではないので、使う環境には注意が必要だろう。
最後の「F9」「CF9」は同じく19インチのディスプレイを備えたバッテリー非内蔵のレイアウトフリーテレビだ。付属チューナーとディスプレイ間は無線伝送されるので、アンテナ線のついていない部屋でも放送の視聴が可能となる(チューナー部はアンテナ線のある部屋に設置する)。このシリーズはテレビ視聴用で、ネット機能は搭載していない。