パナソニックのディーガシリーズ、2019年春モデルが発表された。今回は全自動(いわゆる全録対応)モデル3機種と、レギュラーモデル2機種の合計5機種で、それぞれの型番、価格、HDD容量、チューナー数は以下の通り。すべて5月17日の発売予定だ。
全自動モデル
DMR-UBX8060 市場想定価格24万円前後(HDD容量8Tバイト、11チューナー)
DMR-UBX4060 市場想定価格16万円前後(HDD容量4Tバイト、7チューナー)
DMR-UBX2060 市場想定価格9万円前後(HDD容量2Tバイト、7チューナー)
レギュラーモデル
DMR-BRW1060 市場想定価格6万円前後(HDD容量1Tバイト、2チューナー)
DMR-BRW560 市場想定価格5.3万円前後(HDD容量500Gバイト、2チューナー)
なお今回の5モデルはすべて2Kの地デジ、BS/110度CSデジタルチューナーモデルで、4K放送の受信機能は搭載していない。またUHDブルーレイの再生ができるのはUBX8060とUBX4060の上位2モデルとなっている。HDR映像をHDR非対応テレビで再生する際に有効な「ダイナミックレンジ変換調整」にも対応済みという。
パナソニックによると、同社が提供しているスマホアプリについて、全自動レコーダーユーザーはレギュラーモデルのユーザーに比べてアプリの利用率が2倍近く高いという。しかもレコーダー1台に対しスマホを2台ペアリグしている割合も高く、家族みんなで使っていることがうかがえる。
その使われ方としては、録画した番組のチェックや検索、外出先でのスマホでの視聴が高いそうで、今回の全自動レコーダー3モデルでは、その点に関する操作性を向上させている。
第一に、手元のスマホで家の中でも番組を簡単に楽しめるようになった。これまでは録画一覧をテレビに表示して、そこから番組を探さなくてはならなかったが、新しいアプリではスマホ画面で番組を選んで、そのままテレビで再生できる。さらに「シーン一覧」アイコンも追加され、番組中の見たいシーンを選んでそこから再生できるようにもなった(ディモーラの有料登録が必要)。
またこれまでの全自動レコーダーでは追加チャンネル(全自動録画するチャンネルを初期値よりも増やす)を使っていると、写真や動画を再生する場合にこれを停止しなくてはならなかった。しかし今回は追加チャンネルを停止しなくても写真の表示や再生が可能となった。
また自宅外での録画コンテンツ再生についても、これまでは本体の電源が入っていないとスマホでの視聴ができなかった。つまり、外出先で視聴しようと思ったら、本体の電源は常に入れておかなくてはならなかったわけだ。それについても、スマホ転送用番組が作成済みであれば本体の電源がオフでも外部からの試聴ができるようになっている。
再生関連としてはマスターグレードビデオコーディングのデコード機能や4Kアップコンバート(UBX8060とUBX4060は60p対応)、CDリッピング・ハイレゾリマスター機能は5モデルとも共通で搭載する。これらの回路面は従来モデルを踏襲している模様だ。
接続端子はUBX8060とUBX4060はセパレート出力対応HDMI端子を2系統搭載。さらに光デジタル音声出力を備えている。他のモデルはHDMI出力が1系統で、光デジタルは搭載していない。