ソニーモバイルコミュニケーションズは4月16日都内で、2月にスペインで開催されたモバイル機器の展示会「MWC2019」で発表した、エクスペリアブランドの新フラッグシップモデルとなるスマートホン「Xperia 1」（エクスペリアワン）の、国内では初となる報道陣向けの体験会を開催した。
Xperia 1は、シネマスコープサイズとなる21:9の画面を持ったスマートホンで、ディスプレイは4K解像度の有機ELであり、HDR表示にも対応したスーパーモデル。しかも、有機ELはホワイト仕様ではなく、RGBの3原色仕様であり、輝度は400nitsを誇るという。開発にはソニーの業務用モニターBVM-X300の開発陣も参加し、スマートホンでありながら、マスターモニターと同等のクォリティを持った製品に仕上げられているそうだ。
冒頭、登壇した同社代表取締役社長 岸田光哉氏は、「ソニーグループの持つテクノロジーを総動員して、（このスマホを使って）好きを極める体験をしてほしい」とコメント。スマートホンとしては世界初となる4K・HDR対応ディスプレイの搭載、ソニーのマスターモニターと同等の映像を再現できる「クリエイターモード」の開発など、デジタルシネマの現場でも活用できるクォリティ、スペックを持った製品で、映像体験をもっ楽しんでほしい、と結んだ。なお、価格は未定ながら、国内では初夏の発売を予定しているという。
Xperia 1を手にするソニーモバイルコミュニケーションズ 代表取締役社長 岸田光哉氏
Xperia 1の分解展示
ドルビーアトモス再生（ヘッドホン／イヤホン使用時）にも対応。モードは4種類あり、ダイナミック、ムービーモードについてはソニーピクチャーズエンタテインメントとの協業を行ない、オリジナルのチューニングを施しているという。ちなみにドルビービジョンには非対応
こちらはNAB2019にも展示された、シネアルタのサブモニターとしての利用を想定したコンセプト展示。カメラからSDIで出力した映像を無線LAN（11ac）で飛ばし、Xperia 1で受けるというもの。同時に複数台の使用が可能で、監督やメイクなどなど、複数のスタッフが同時にモニターできる
スマホなので、映像は拡大・縮小が可能だ
マスターモニターBVM-X300と同じ色味で映像が確認できる「クリエイターモード」
「クリエイターモード」
ソニーのデジタルシネマ部門シネアルタと協業を行ない、シネアルタカメラ（VENICE）と同じルックを再現できる「Cinema Pro」モードも搭載。4K/24p・HDRの撮影が可能
「Cinema Pro」のアイコン
