dynabook(ダイナブック)から、15.6インチモニターを搭載したスタンダードノートPCの新ラインナップ5モデルと、ベーシックノート1モデルが発表された。それぞれの価格は以下の通り。
dynabook T9 市場想定価格21万円前後(6月発売)
dynabook T7 市場想定価格19万円前後(4月25日発売※)
dynabook T6 市場想定価格18万円前後(4月25日発売※)
dynabook T5 市場想定価格16万円前後(4月25日発売※)
dynabook T4 市場想定価格13万円前後(4月25日発売※)
dynabook X5 市場想定価格14万円台半ば(5月発売)
※リュクスホワイトは5月発売
同社は今年1月にダイナブック誕生30周年を記念したGシリーズを発表し、市場でも好評な売れ行きを続けているそうだ。さらに2020年のWindows7のサポート終了や、新学習指導要領の導入によるプログラミングの必修化などを踏まえて、PC需要がさらに増えていくと予想しているという。
それを受け、ダイナブックが提案したのが先述した6モデルというわけだ。各シリーズの違いは搭載されたCPUやストレージ、ディスクドライブの仕様といった点で、T9/T7にはCore i7-8565U、T6はCore i7-8550UといったCPUが使われている。
また今回もカラーバリエーションが充実している。T9は2色(サテンゴールド、スタイリッシュブルー)、T7が4色(リュクスホワイト、サテンゴールド、スタイリッシュブルー、フォーマルロゼ)、T6は1色(サテンゴールド)、T5が3色(リュクスホワイト、プレシャスブラック、サテンゴールド)、T4も4色(リュクスホワイト、プレシャスブラック、サテンゴールド、モデナレッド)、X5は1色(サテンゴールド)と選択肢も豊富だ。
以下では上位モデルとなるT9とT7について詳しく紹介したい。
この2モデルでは、今回新しい筐体が採用された。従来のダイナブックのコンセプトはそのままに、薄さや先進性を感じさせるデザインに仕上げたという。
そのデザインに合わせて、スピーカーの搭載位置も変更された。従来パームレストの手前にスピーカーを内蔵し、テーブルの反射を利用して音を再生していたが、今回はキーボード上側に若干の角度を付けて、ユーザーの耳に音がダイレクトに届くように配置された。
そのスピーカーは、オンキヨーと共同開発した平面振動板タイプで、ふたつのボイスコイルを一枚の振動板に取り付けることで均一な駆動ができるようにしたという。このシステムは「Dynamic Wide Sound」と名付けられており、今回のラインナップではT9の他にT7にも搭載されている。
この新開発スピーカーを活かすために、「DTS Audio Processing」もプリインストールされた。これはディスクメディアや内蔵HDDに保存した音源を再生する際に、音楽、映画、ゲームなどのコンテンツに応じて最適な補正を加えて再生してくれるものだ。さらにカスタマイズもできるので、自分好みの音場を探してみるのもいいだろう。
ちなみにハイレゾ音源等はDTS Audio Processingを経由しないので、ストレートでの再生になるそうだ。ただし搭載されたスピーカーユニット自体はハイレゾ対応ではないので、通常の帯域での再生となる。
ディスプレイはT9/T7ともフルHD解像度のISP方式「Clear Super View液晶」を搭載する。これはディスプレイに色補正を加えることで、青っぽくなりがちな空や海、人の肌などを自然な色合いで再現するもので、オン/オフもできる。
セキュリティ面で重要となる顔認証も進化を遂げ、赤外線センサーと可視光カメラを一体化したモジュールを搭載。サイズもこれまでの約半分に小型化できたそうだ。
バッテリーはリチウムポリマー電池に変更され、約9時間の駆動が可能な平型を本体下部に内蔵した。またモバイル機の技術を応用し、約30分の急速充電で約3.5時間の使用が可能になった。充電スタート直後は急速に充電し、後半はゆっくり充電することでバッテリー自体は長持ちするとのことだ。
T9だけの特長は、SSDとHDDのデュアルストレージを採用していることだろう。スロット1にはHDDが、スロット2にはSSDが取り付けられており、WindowsなどはSSDに格納することで本体の起動速度を高めている。
インターフェイスはUSB3.0×3、HDMI出力×1、LAN端子×1に加えて、新たにUSB Type-Cも搭載。ブルーレイドライブも内蔵されているので、本体のみでもメディア再生に困ることはないだろう。