ロクサンから、同社トップエンドとなるBLAKシリーズの新製品が登場した。CDプレーヤーの「BLAK CD PLAYER」(¥500,000、税別)とプリメインアンプ「BLAK Integrated AMP」(¥550,000、税別)で、どちらも4月1日から発売をスタートしている。
BLAK CD PLAYERは、30年以上の同社エレクトロニクスの集大成と呼ぶに相応しいCDプレーヤーとして仕上げられている。
搭載されたD/AコンバーターチップはテキサスインスツルメンツのPCM1798 Advance Segment Stereo-DACで、これは同ブランドの人気モデル「Caspian CD PLAYER」と同じ。その他の仕様についても、Caspian CD PLAYERを踏襲している。
しかしそのサウンドは、Caspian CD PLAYERから大幅なクォリティアップを果たしているという。それでいながら、“Made in ROKSAN”を感じる事ができる、アナログライクなテイストに仕上がっていると販売元のナスペックでは説明している。
その他の主な技術的特徴は、高度なデジタルクロック、振動を排除するために完全に分離されたCDメカニズム、印象的なデザインとMade in UKによる最上級の製造品質、調光可能な大型LEDディスプレイなどだ。
「BLAK CD PLAYER」の主なスペック
●DACチップ:PCM1798 Advance Segment Stereo-DAC
●再生周波数特性:20Hz–20kHz(±0.2dB)
●S/N:108dB(IHF-A Wtd)
●全高調波歪:< 0.001%@0dB,1kHz
●最大出力電圧:4.4V
●接続端子:デジタル音声出力×2(光、同軸)、AES/EBU×1、アナログ音声出力×2(RCA、XLR)
●ジッター:<135 psec
●電源:100Vカスタムメイド・ハイパフォーマンス・トロイダルトランス
●寸法/質量:W440×D309×H140mm (脚部含む) /8.2kg
一方のBLAK Integrated AMPは、昨年のインターナショナルオーディオショウで展示され、モニターオーディオのフロアー型スピーカー、PL300IIを軽々とドライブしてみせたことでも注目を集めたモデルだ。
チャンネルごとにトランスを備えた左右対称レイアウトを採用し、低ノイズのプリアンプセクションにも独立した別電源が奢られている。さらに巨大なヒートシンクを左右独立に設け、6つのFETアウトプット・デバイスが効率的でストレスのない電源供給を可能にしている。
USB DAC機能も内蔵しており、USB Type B入力を装備、USB DAC用に専用電源が用いられており、単体DACに劣らないパフォーマンスを目指している。対応フォーマットは、最大でDSD128(5.6MHz、Windows Asioのみ)とリニアPCM 192kHz/24ビットが再生できる。
またワイヤレス受信機能も備えており、BluetoothコーデックのaptXも再生できるそうだ。一方でアナログプレーヤー用MMフォノイコライザーも内蔵。シンプルな外観ながら、多彩なソースの再生に対応している点も魅力だろう。
その他の主な技術的特徴は、高音質ヘッドフォンアンプ搭載、各セクションに100V専用高品位トロイダルトランスを採用、考え得る最高品質のコンポーネントを各部に採用、印象的なデザインとMade in UKによる最上級の製造品質、光可能な大型LEDディスプレイなどだ。
「BLAK Integrated AMP」の主なスペック
●出力:150W×2(8Ω)/230W×2(4Ω)
●接続端子:アナログ音声入力4系統(RCA×3、XLR×1)、USB Type B入力1系統、フォノ入力(MM)1系統、他
●電源:100Vカスタムメイド・ハイパフォーマンス・トロイダルトランス
●周波数レスポンス:< 20Hz 80kHz(@ -3dB 12W 8Ω)
●ゲイン:36.75dB、76.75dB(MM Phono)
●全高調波歪):<0.02%(1W 8Ω,5kHz)
●消費電力:480W(最大:800W)
●S/N:>76dB(1kHz.1W,8Ω)
●寸法/質量:W440×D309×H140mm(脚部含む)/14.0kg