エプソンから、ホームシアタープロジェクターの「EH-TW8400」「EH-TW8400W」が発表された。どちらも2月21日の発売予定で、市場想定価格は「EH-TW8400」が¥299,980(税別)、ワイヤレス対応モデルの「EH-TW8400W」は¥329,980(税別)だ。
両モデルとも、外観デザインは前モデルの「EH-TW8300」「EH-TW8300W」から変更されていない。主な進化点としては、光学系の改良で輝度が2,600ルーメンにアップしている(TW8300は2,500ルーメン)。
また本体のHDMI端子2系統とも、4K/60p/18Gbps信号の入力が可能になった(HDCP2.2も対応済み)。これによりUHDブルーレイのHDR10だけでなく、4K放送のHLG番組なども高品質で楽しめることになる。なおワイヤレス伝送用のトランスミッターのHDMI入力は従来同様の仕様となる。
これに合わせて、映像イコライジングのパラメーターも一部変更が加えられた。「映像」メニュー内の「ダイナミックレンジ」で「オート/SDR/HDR/HLG」という項目が準備され、さらに「HDR10」や「HLG」については16段階で微調整が可能だ。
この機能は、UHDブルーレイ等でオーサリング時のピーク輝度が一定ではないため、再生時に画面の黒が沈みがちになることを受けて搭載されたもの。プロジェクター側で入力信号のピーク輝度値を想定し、最適なHDR再生ができるように変換している。
今回のTW8400/TW8400Wでは、想定するピーク輝度を100nits〜10,000nitsの間で切り替えており、HDR10のソースでは初期値の「8」で500nits、最小の「1」では100nits、最大の「16」で10,000nitsとなる(TW8300では『1』で300nits、『4』で4,000nits)。数値を下げると画面が全体的に明るくなり、数値を上げると画面は暗くなるので、その中でピーク感を残しつつ、暗部もつぶれない値を探してみるといいだろう。
なお今回からリモコンに「HDR」ボタンが追加され、この調整メニューがダイレクトに呼び出せるようになっている。
その他の機能としては、2Kパネルを使って時分割で4K映像を再現する「4Kエンハンステクノロジー」や、「イメージエンハンステクノロジー」、フルカラーの3LCD方式などはTW8300を踏襲。上下96%、左右47%のレンズシフト範囲も同様なので、リビング等への設置でも自由度は高い。