ナスペックから、IsoTek(アイソテック)のパワーコンディショナー「EVO3 NOVA」が発売された。定価は¥1,000,000(税別)だ。
同社のパワーコンディショナーは、ハイエンドオーディオファンから高い人気を集めている。中でもデルタフィルターのフィルタリング能力に加え、アースラインにもノイズフィルターを搭載することで6系統の機器を一度にフィルタリングできる「EVO3 SIGMAS」はヒットを続けているそうだ。
しかし現在、同社製品で6口以上の出力を搭載し、かつDCD(ダイレクト・カップルド・デザイン)フィルターを備えた製品はラインナップされていなかった。そこで、DCDフィルターを後段機器用に備え、EVO3 SIGMAS以上の前段機器へのフィルタリング能力を実現したハイエンドモデルとして企画されたのが新製品「EVO3 NOVA」というわけだ。
出力コネクターは12口(前段8/後段4)に増え、使い勝手のよさを実現した。フィルタリング機能として、前段はEVO3 SIGMASと同じ20Aデルタフィルターを2基、各コンセントに10Aのデルタフィルターを備えおり、加えて新技術「Adaptive Gating」(アダプティブ・ゲーティング)を搭載することでEVO3 SIGMAS以上の効果が発揮できるという。
Adaptive Gatingとは、前段8口に接続された機器のインピーダンスに応じて、デルタフィルターが最適な動作を行なうようにコントロールする新しい技術となる。同じフィルタリング能力をもつEVO3 SIGMASと比べてもサウンド改善能力が高いのは、この新技術が搭載された結果とのことだ。
また後段用には20A DCDフィルターを2基搭載。各コンセントには20Aデルタフィルターが奢られ、DCD & デルタフィルターを同時に備えた豪華な構成となっている。また全12口のコンセントには、トランス鳴きを排除する新技術「DC RE-BALANCE SYSTEM」が加わっている。
一般的に、オーディオ機器のサインウェーブの上下バランスのズレがDC成分を発生する事でトランスのうなりを引き起こす。DC RE-BALANCE SYSTEMは独自の画期的な回路を構築することで、サインウェーブがゼロボルトラインに戻るようバランスを取り、トランスのうなり音を停止させるという。この回路は根本的な原因を取り除く事に重点を置いており、オーディオ機器のサウンドが劣化することがない。
EVO3 NOVAの主なスペック
●入力電圧:AC100V、50/60Hz
●入力コンセント:IEC 20A
●出力コンセント:IEC3P×12系統(高出力:IEC 3P/16A×4系統/低出力:IEC 3P/10A×8系統)
●出力電圧:AC100V、50/60Hz(入力と同一)
●定格出力電流:12系統最大16A
●寸法/質量:W438×H170×D372mm/16.3kg
なお今回ナスペックでは、EVO3 NOVAの発売を記念して付属の電源ケーブルを「EVO3 PREMIER」(¥25,000/1.5m相当)から、「EVO3 OPTIMUM」(¥125,000/1.5m)にアップグレードするキャンペーンを実施する(EVO3 PREMIERは付属しない)。キャンペーンの概要は以下の通りだ。
NOVA Optimum Cable Campaign!!
●キャンペーン期間:2019年1月21日〜3月末日購入分まで
●対象製品:EVO3 NOVA
※ケーブル長1.5m以上を希望する場合、0.5mごとに¥25,000(税別)の追加料金で変更可能。購入前に相談すること