SOULNOTEは、同社D/A コンバーターのフラッグシップモデル「D-2」 に搭載している「NOS モード」を、従来機「D-1」にも搭載した「D-1N」を12月上旬より発売する。価格は¥320,000(税別)。

画像: NOSモードを搭載した「D-1N」。12月上旬の発売だ

NOSモードを搭載した「D-1N」。12月上旬の発売だ

画像1: SOULNOTE、D/Aコンバーター「D-1」に、フラッグシップ「D-2」で好評のNOS モードを搭載した「D-1N」を12月より発売

 D-1は、2017年の5月に、同ブランド10周年を記念して発売されたD/Aコンバーター。【関連記事】 http://www.stereosound.co.jp/news/article/2017/04/17/55619.html

 さて、今回D-1Nとして搭載されたNOS(Non Over Sampling)は、従来のFIR オーバーサンプリングモードとは異なり、デジタル領域における無帰還化とも言えるサンプリング方式。このモードではFIR オーバーサンプリングのインパルス応答で観測されるプリエコーやポストエコーは発生しないという。同時に、アナログ出力のノイズレベルはひじょうに低く抑えられているそうだ。

 なお、購入済みのD-1 に対しても、有償でNOS モード対応のアップグレードが可能という。詳しくは購入販売店、またはCSR カスタマーサポート(042-711-6001)まで。

 FIR オーバーサンプリングフィルターにおけるインパルス出力波形では、正弦波などの波形は見た目には滑らかになるが、演算のアルゴリズムによって音質が変わったり、時間軸的な曖昧さが表れるという。

画像2: SOULNOTE、D/Aコンバーター「D-1」に、フラッグシップ「D-2」で好評のNOS モードを搭載した「D-1N」を12月より発売

 一方、NOS モードにおけるインパルス出力波形では、時間軸情報の曖昧さは払拭され、正確なパルスによってリアルで自然な音質、空気感が得られるそうだ。
※DSD にはNOS モードは非対応

画像: NOS モードにおけるインパルス出力波形

NOS モードにおけるインパルス出力波形

D-1Nの主なスペック
入力フォーマット:
 USB PCM、DSD(DoP v1.1 , ASIO)
 同軸・AES/EBU PCM、DSD(DoP v1.1)
対応サンプリング周波数:
 USB 最大768kHz(PCM)/最大22.6MHz(DSD)
 同軸・AES/EBU 最大192kHz(PCM)/2.8MHz(DSD64 DoP v1.1)
PCM量子化ビット数:
 USB 16bit、24bit、32bit
 同軸・AES/EBU 16bit、24bit
USB プロファイル:USB 2.0、USB Audio2.0
デジタル入力:USB(B Type)、同軸2 系統(SPDIF)、AES/EBU
アナログ出力:XLR1系統、RCA 1系統
周波数特性:2Hz~120kHz(+0/-1dB)
S/N比:110dB
全高調波歪率:0.003%
アナログフィルター:2 次パッシブ型
消費電力:40W
寸法:W430×H109×D379mm
質量:10kg

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