MoMA収蔵の名機を間近で見られるチャンス

 Bang&Olufsenは、代官山のT-SITE GARDENで10月26日~31日までの6日間、「タイムレス・ピース・バイ・バング&オルフセン展」を開催する。

 これは、先日発表されたばかりの同社スピーカーの新製品「Besound Edge」をいち早く体験できるほか、Bang&Olufsenがこれまで送り出してきた数々のラグジュアリー製品を楽しめる展示会となっている。MoMA(ニューヨーク近代美術館)にも収蔵されている名品を、間近で見られるという趣向も凝らされている。

画像: ▲Besound Edge

▲Besound Edge

画像: ▲会場に展示される往年の名機

▲会場に展示される往年の名機

 開催日前日の25日には、関係者向けのオープニングレセプションが行なわれ、同社マーケット担当のANDERS BUCHMANN氏と、Besound EdgeのデザイナーMICHAEL ANASTASSIADES氏が登場。同社のプロダクツにかける想いや、製品デザインのコンセプトについて語った。

画像: Bang&Olufsenのマーケット担当ANDERS BUCHMANN氏

Bang&Olufsenのマーケット担当ANDERS BUCHMANN氏

 特に、MICHAEL氏の話は興味深かったので、ここではそれについて、簡潔に紹介したい。

画像: Besound EdgeのデザイナーMICHAEL ANASTASSIADES氏

Besound EdgeのデザイナーMICHAEL ANASTASSIADES氏

 氏がBang&Olufsenの製品と出会ったのは幼少時のことで、一目でそのデザインの美しさに惹かれたのだという。それが再び呼び起されたのは、Besound Edgeのデザインのオファーを受けた時で、子どもの頃にBang&Olufsen製品から受けた、それこそ何十年経っても色あせない強烈な存在感、つまり時代を超越するデザインを盛り込みたい、と奮闘したという。ただし、存在が目立つのは氏の好みではないそうで、姿は目立たたず、何だか分からない(オーディオ製品には見えない)が、そこに居るという実体感のある形を目指して、Besound Edgeを作り上げたそうだ。

 Besound EdgeについてのBang&Olufsenからの要求は、対をなすこれまでのスピーカーとは異なり“単体で使えるもの”ということだったそうで、そこで閃いたのがコイン。それを立たせて、しかも両面にユニットを配置すれば、360度のエリアをカバーできる。さらに、立てたコインは転がる……。そこからジェスチャー操作を思いついた(氏は大発見とコメントしていた)といい、転がす動き(ジェスチャー)を音量操作に割り当てている。ウーファーがある面に正対して、右に転がせば音量ダウン、逆はアップとなる。

画像1: MoMA収蔵の名機を間近で見られるチャンス

 また、その仕上がりについてはANDERS氏より説明が行なわれた。会場にも展示されているが、Besound Edgeの筐体――外側の金属部分は、長さ1.6mの歪みのない金属板。それを真円に加工し、磨き上げ(磨きの方向は統一されているそう)、磨き加工時に丸くなったエッジをシャープにし、さらに裏側を削り、製品天面にタッチ操作できるような加工を施しているという。

画像: ▲Besound Edgeの筐体外殻の加工サンプル群。一番奥の板を真円にし、表面や内面を加工して仕上げていく

▲Besound Edgeの筐体外殻の加工サンプル群。一番奥の板を真円にし、表面や内面を加工して仕上げていく

画像2: MoMA収蔵の名機を間近で見られるチャンス

 こうして完成した製品は、11月中旬に発売される。価格は¥462,900(税別)。
https://online.stereosound.co.jp/_ct/17204913

「Timeless Pieces by Bang & Olufsen」(タイムレス・ピース・バイ・バング&オルフセン展)
■日程:2018年10月26日~31日
■時間:11:00~20:00(31日のみ15:00終了)
■場所:代官山T-SITE GARDEN GALLERY(東京都渋谷区猿楽町16-15)
http://real.tsite.jp/daikanyama/event/2018/09/bang-olufsen-the-timeless-pieces.html

画像: ▲1969年製のチューナーアンプ「Beomaster3000」。デザイナーはJacob Jensen氏だ

▲1969年製のチューナーアンプ「Beomaster3000」。デザイナーはJacob Jensen氏だ

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