ゲームも4K&ドルビーアトモスの時代がやってくる!

 4K&Dolby Atmos(ドルビーアトモス)で楽しめるコンテンツというと、あなたは何を思い浮かべるだろうか? Ultra HD Blu-rayはもちろん、いまやNETFLIXやひかりTV、ビデオマーケットなどネット配信のVODサービスでも楽しむことができる。そしてその流れは、ゲームの世界にも広がりつつある!

 コナミデジタルエンタテインメントとCygamesが共同開発した最新ゲーム『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS:M∀RS』もそのひとつ。発売は、PS4通常版(¥4,980+税)、PS4限定版(¥8,980+税、共にVR対応、9月6日発売)、PCダウンロード版(¥4,980+税。9月5日発売)の3形態で、ドルビーアトモス音声に対応するのはPC版のみとなるが、映像はどちらも4K/60p解像度(3840×2160画素)で精緻に作り込まれている。また、PS4限定版には劇中の名場面やオープニングPVをアトモス音声で収録した特典ブルーレイが封入される。

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 『ANUBIS(アヌビス)~』は2003年のPS2用ソフトの発売以来根強い人気を誇る、人型ロボットを操って戦うアクションゲーム。プレイヤーはコックピットに乗り込み、斬る、撃つ、掴むの3つの基本操作に加え、さまざまなサブウェポンを駆使して火星の空を縦横無尽に飛翔する。最新作で初めて4K&ドルビーアトモスに対応し、圧倒的な表現力を獲得したという。

 発売に先駆け、ドルビージャパンの試写室でPC版を体験させてもらった。用意されたPCはノート型のAlienware Gaming PC(Windows10仕様のインテル製モデル)。4K/60p映像とドルビーアトモス音声を同時にリアルタイム処理(アトモス音声はチャンネルベースではなく、シーンごとにレンダリング処理される)するためにはハイスペックなPCが必要となる。必須スペックは下記を参照いただきたいが、ひと昔前のようなゴツいデスクトップ型(CPU本体)を必要とせず、ノート型PCで高度な処理がまかなえてしまうことにまずは驚いた。

画像: 今では、ノートパソコンでも4K/60p+ドルビーアトモスのゲームが楽しめてしまう

今では、ノートパソコンでも4K/60p+ドルビーアトモスのゲームが楽しめてしまう

 その他のシステムは、AVアンプにデノンの13chパワーアンプ内蔵一体型モデル「AVC-X8500H」、テレビにLGの4K有機ELモデル「65E7P」、スピーカーはドルビーのカスタムモデルを中心にトップスピーカー6本を含む7.1.6システムが用意されていた。PCとAVアンプ間、またAVアンプとテレビ間はそれぞれHDMIケーブル1本で接続され、4K/60p映像はAVアンプ経由で映されることになる(AVアンプは4K/60p信号のパススルー<中継>対応が必須)。

画像: LGの4K有機ELテレビを核にしたシステムでも体験できた。AVアンプにはデノンの「AVC-X8500H」を使い、トップに6本のスピーカーを設置した7.1.6のシステムだ

LGの4K有機ELテレビを核にしたシステムでも体験できた。AVアンプにはデノンの「AVC-X8500H」を使い、トップに6本のスピーカーを設置した7.1.6のシステムだ

否が応でも没入度を高めるゲームならではのアトモス音場

 一聴して、鳥肌がたった。天井方向に量感のある音が広がり、立体感の表現が目覚ましい。前方だけでなく、後方のトップスピーカーからも厚めの音が鳴り、広大なドーム上の音場に包まれた。

 また面白いことに、Ultra HD Blu-rayで聴く映画作品のアトモス音声とは印象が若干異なる。映画作品では場面場面でトップスピーカーが効果的に使用されるが、本作はアクションゲームということもあるのかもしれないが、常時トップスピーカーから量感のある音が降ってくる印象で、それでいて耳障りな感じはいっさいしない。前後左右の音のつながりも実に自然だ。否が応でもゲーム世界に没入してしまう音づくりだった。

画像: 否が応でも没入度を高めるゲームならではのアトモス音場

 ちなみに、今回はトップスピーカーを6本使用して体験試聴したが、アトモス音声はトップスピーカーが2本または4本となる時は、それに合わせてレンダリング(最適処理)される仕組みになっている。もちろん、ハイトスピーカーやドルビーイネーブルドスピーカー、アトモス対応のサウンドバーやテレビを使用する方法もアリだろう。

 映像の印象にも触れておきたい。本作の4K/60p映像はSDR(スタンダード・ダイナミックレンジ)で制作されている。しかし、HDR(ハイ・ダイナミックレンジ)を意識した作り込みがなされているようで、全体的に色彩が豊かだった。剣戟場面では飛び散る赤い閃光がかなり鮮やかで、HDR映像と見間違うほど素晴らしかった。

 4K&ドルビーアトモスに対応する『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS:M∀RS』PC版の発売は9月5日。現在、PlayStation Storeで体験版(4K/VR対応)が配信されているので、気になる方はチェックしていただきたい。

『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS:M∀RS』

画像: amzn.to
amzn.to

PS4 限定版 ¥8,980(税別) 9/6発売

画像: 『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS:M∀RS』

PCダウンロード版 ¥4,980(税別) 9/5発売
<使用PCの最低必須スペック>
OS:Windows 7、Windows 8.1、Windows 10(64ビット版)
CPU:Intel Core i3-6100 3.7GHz 以上
グラフィックカード:NVIDIA GeForce GTX 680 以上
<使用PCの推奨スペック>
OS:Windows 7、Windows 8.1、Windows 10(64ビット版)
CPU:Intel Core i5-7600k 3.8GHz 以上
グラフィックカード:NVIDIA GeForce GTX 1050Ti 以上

「ANUBIS ZONE OF THE ENDERS:M∀RS」公式サイト
https://www.konami.com/games/zoe_mars/jp/ja/

※Dolby、ドルビー、およびDolby AtmosはDolby Laboratoriesの登録商標です

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