今注目のデバイス、クリーン電源の効果を探る

 本日、4月26日に季刊『管球王国』Vol.88が発売された。今回の『管球王国』試聴レポートでは、名物連載「実験工房」を紹介したい。

 実験工房は、真空管オーディオのキーデバイスである真空管やトランス、スピーカーユニットなどを聴き比べて魅力を探る記事で、最新号で80回目を迎えた。実に20年も続いている超人気企画だ。

 記念すべき80回目のテーマは「クリーン電源13機種の効果を真空管パワーアンプで比べる」

 コンセントから流れてくる電源は(AC電源)、オーディオ機器にとって栄養分を運ぶ血液のようなもので、その質がサウンドにも影響する。それは、最新のデジタルオーディオでも、アナログな真空管オーディオでも一緒だ。

 しかし、一般家庭のAC電源は、オーディオにとって天敵のノイズを含んでいるだけでなく、他の機器をオンにした場合に電圧変動が起きることもある。

 クリーン電源は、AC電源からノイズ除去したり、波形を安定させたりし、オーディオ機器に最適な状態の電力を供給するデバイスだ。導入によって大きく音質を高められることで、昨今注目を集めている。オーディオショウで使われているのを見た方も多いだろう。

 今回聴き比べたクリーン電源はパッシブ型フィルタータイプ5機種、パッシブ型トランスタイプ3機種、アクティブ型5機種の合計13機種。

 電源の違いから音楽表現の変化を聴き取るという、チャレンジングな試聴に挑んだ筆者は、新(あたらし)忠篤氏と岡田 章氏。どれほどの変化があったのかは、本日発売の『管球王国』Vol.88をご覧いただきたい。

画像: 試聴時の様子。わずかな音の変化を聴き逃さないよう、全神経を耳に集めていたようだ

試聴時の様子。わずかな音の変化を聴き逃さないよう、全神経を耳に集めていたようだ

画像: 筆者のお二方。手前(左)は、日本フォノグラム(現・ユニバーサル ミュージック)のレコーディングプロデューサーだった新(あたらし)忠篤氏。奥(右)は真空管研究家の岡田 章氏

筆者のお二方。手前(左)は、日本フォノグラム(現・ユニバーサル ミュージック)のレコーディングプロデューサーだった新(あたらし)忠篤氏。奥(右)は真空管研究家の岡田 章氏

【試聴したクリーン電源】
パッシブ型/フィルタータイプ
1)ボルトアンペア「GPC-TQ」
2)リチャード・グレイズ・パワーカンパニー「RGPC 400Pro」
3)ノードスト「QX4」
4)アイソテック「EVO3 TITAN」
5)トランスペアレント「Reference Power lsolator」

パッシブ型/トランスタイプ
6)ノグチトランス「FMPT400 in case」
7)中村製作所「NSIT-1100plus」
8)マッキントッシュ「MPC1500」

アクティブ型
9)光城精工「Aray MKII」
10)ラックスマン「ES-1200」
11)PSオーディオ「PerfectWave Power Plant 10」
12)アキュフェーズ「PS-1230」
13)ストロームタンク「S2500」

【試聴に使った機材】
●プリアンプ
新 忠篤氏設計・製作「TC1改」
●パワーアンプ
新 忠篤氏設計・製作「AP7」(300Bプッシュプル・モノーラル)
●スピーカー
B&W「800D3」
●CDプレーヤー
スチューダー「A730」

画像: これが、今回聴き比べた中で最も大型のストロームタンク「S2500」

これが、今回聴き比べた中で最も大型のストロームタンク「S2500」

画像: ストロームタンク「S2500」は右側パワーアンプ「AP7」より大きい。AP7は新氏が設計、製作したモデルで300Bプッシュプル・モノーラルパワーアンプだ

ストロームタンク「S2500」は右側パワーアンプ「AP7」より大きい。AP7は新氏が設計、製作したモデルで300Bプッシュプル・モノーラルパワーアンプだ

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