【HiVi冬のベストバイ2020】ヘッドホン部門（2）〈5万円以上10万円未満〉

第1位：クロスゾーン CZ-10

￥90,000＋税

電気的な処理ではなく、完全にアコースティックな手法によって、ヘッドホン再生特有の頭内定位の問題解消に取り組むクロスゾーンの第2弾製品。初代機のCZ-1に比べると劇的に小さく軽くなり、価格も半分以下に抑えられて、屋外でも使えるCZヘッドホンが欲しい、という要望に見事に応えてみせた。音の骨格を明確に描き出し、中低域が躊躇なく気持ちよく吹き上がる。スピーカー再生に通じる自然な定位、拡がりは唯一無二のもの。（藤原）

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第2位：デノン　AH-D5200

オープン価格（実勢価格6万円前後）

上位機から継承したフリーエッジ50mm径ドライバーを無垢のゼブラウッド製ハウジングに収めたミドルクラス機。技術やパーツ、構造等、多くの部分をAH-D7200と共通化したことで、クラスを越えた優れたパフォーマンスを実現した。細部の質感は品位が高く、人工皮革イヤーパッドの感触も良好。高品質な付属ケーブルは着脱式なので、リケーブルにも対応。分解能の高さに加え、広がりのある立体再現も大きな魅力である。（小原）

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第3位：ソニー　MDR-Z7M2

オープン価格（実勢価格8万円前後）

70mmという大口径振動板を搭載し、上級機から継承した「フィボナッチパターングリル」を採用、音を磨き上げたモデル。液晶ポリマーの振動板にはアルミニウム薄膜をコーティングしたほか、同社としては最大級となる大型ネオジム・マグネットを採用するなど、独自のヘッドホン技術の数々が集約されている。耳当たりのよい感触ながらも、きめの細かい描写力とエネルギー感あふれるサウンドで生き生きと音楽を表現する。（鳥居）

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第3位：ゼンハイザー　HD 660 S

オープン価格（実勢価格5万円前後）

独自のドライバーを搭載した本機は情報量と密度のバランスがよく、オープン型の魅力であるサウンドステージの広さも加わり隙がない。従来機よりもインピーダンスが低くなり、DAPでも鳴らしやすくなったことは朗報だ。この価格帯のリファレンスヘッドホンとして本機の評価は揺らぐことはない。（土方）

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第5位：オーディオテクニカ　ATH-WP900

オープン価格（実勢価格8万円前後）

メイプル材のハウジングが特徴的な日本生産モデル。53mm径のダイナミック型ドライバーの振動板にはDLC（Diamond Like Carbon）コーティングが施され、高域特性に余裕が生まれている。どちらかと言えば低域よりのバランスだが、高域も伸びやかで、質感は柔らか。ジャズトリオはピアノとベースが躍動し、ドラムスの切れ味も鋭い。（藤原）

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