【HiVi冬のベストバイ2020】スピーカー部門（4）〈ペア40万円以上70万円未満〉

第1位：クリプトン KX-5PX

￥498,000（ペア）＋税

ここまで来たら「日本が誇る」と言いたい逸品。まるで設計者自身が愛用するためにコツコツ練り上げたような印象すら抱く、クリプトン ブックシェルフ型のトップエンド最新機である。メジャーな仕様は前モデルと同じで見た目は変わらないが、音づくりを大きく支配する内部の吸音材と配線材は仕様や使い方を徹底吟味している。その音は、音場のフレームレス的な鳴り感がひじょうに好ましく、品格に富む音像描写に格段の魅力を想う。まさに一生モンだ。（亀山）

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第2位：エラック　VELA FS407

￥660,000（ペア）＋税

JET型トゥイーターと「クリスタルライン」の振動板を持つウーファーを組み合わせたエラックの新世代スピーカー。スラントさせたフロントバッフルはユニット間のタイムアライメント整合を図るため。ダウンファイヤー型バスレフポートを加えたデュアルポート方式で豊かさのあるサウンドを再現する。スケール感の描き出しにも優れ、余韻もきれいに描き出す。（潮）

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第3位：ソナス・ファベール　Sonetto Ⅴ

￥660,000（ペア）＋税

仕上げが抜群に美しいイタリアンメイドのSonettoシリーズはどれも出来がよいが、ダブルウーファー3ウェイシステムの本機はとりわけ魅力的。エネルギーバランスが真っ当で、プログラムソースの得手不得手を感じさせない。立体的な音場表現も得意とするが、なんといっても音色の美しさが出色。スクリーン大画面との組合せも好ましい。（山本）

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第4位：ピエガ　Premium501

￥550,000（ペア）＋税

プレミアムシリーズ第２世代のスリムなトールボーイ型は、アルミ押し出し加工エンクロージャーの剛性がPremium5.2から約30％アップ。この強固なエンクロージャーにリボントゥイーターと、120mmのMDS中低域ドライバーを2基搭載。想像以上の豊かな低域と高いS/N感、見通しよく爽やかな高域が好印象の2.5ウェイ機。（和田）

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第5位：JBL　L100Classic

¥456,000（ペア）＋税

1970年代に人気を博したL100 CENTURYを継承したモデル。30cmウーファーJW300PW-8の搭載や、チタンダイアフラムを用いたトゥイーター、美しいキャビネットデザインが魅力。JBLの真骨頂であるグイグイと迫るグルーヴ感ある音質が本スピーカー最大のアドバンテージで、個人的にも大好きなモデルだ。（土方）

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第5位：ダヴォン　Twist

￥500,000（ペア）＋税

スリムで有機的なこのフォルムに収まるのは、自国製2ウェイ・ドライバー。デンマークからやってきたダヴォンのスピーカーは、ゆるやかにカーブする積層バーチ材を用いた素敵なデザインばかりに眼が向きがちだが、確かなサウンドコンセプトを持った音響設計がなされている。整ったエネルギーバランスで、過不足のない音だ。（小原）

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第5位：ソナス・ファベール　Sonetto III

¥500,000（ペア）＋税

このサイズ、このコンストラクションならではのスケールたっぷりの量感だが、決して重くない。適度なスピードが保たれている。中高域の色気、暖かさ、艶艶した色あい……など、ソナス・ファベールらしい、なめらかでキメの細かな音の情緒感に浸れる。文学的な表現だが、まさに音色の中に「イタリアの美」を感じる、表現力が磨かれた音だ。（麻倉）

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