価格的にもっとも広範囲で、かつ細分化された製品を取り扱うことになるスピーカー部門。ペア10万円未満から200万円以上のモデルがそれぞれの価格帯で推薦される。それほど動きの激しい分野ではないものの、モニターオーディオやソナス・ファベールなど定番製品の新モデルが登場。早速上位にランクインしている
第1位:エラックDBR62
¥80,000(ペア)+税
エラックのエントリーライン、Debutシリーズの上位モデル。シルクドームトゥイーターと、アラミドファイバーコーンのウーファーによる2ウェイシステムで、扁平なスリット状のバスレフポートが特徴的だ。家具調のウォルナット模様のエンクロージャーはなかなかお洒落で、実際に手にとるとズシリと重く、つくりのよさが実感できる。そのサウンドは躍動感に富んで、晴れやか。ほどよい弾みと力感を伴なった低音の描写が魅力的だ。(藤原)
第1位:ソナス・ファベールLumina Ⅰ
¥99,000(ペア)+税
ソナス・ファベールが放つ新世代のエントリーラインがLumina(ルミナ)。本モデルは小型のブックシェルフスピーカーで、7層のプライウッドを採用したフロントバッフルが美しく、エントリーモデルといえども手抜きは皆無だ。本機の魅力は、上位モデル譲りの音楽性。ハイエンドからエントリークラスまで充実したラインナップを持つソナス・ファベールらしいスピーカーだ。スピーカーターミナルはバイワイヤー接続対応。(土方)
第3位:モニターオーディオ Bronze 50-6G
¥60,000(ペア)+税
第6世代となったモニターオーディオのエントリーラインBronzeシリーズの小型2ウェイ機。同社独自の表面を硬化処理したアルミ・マグネシウム合金のC-CAM振動板をウーファー、トゥイーターともに採用、まとまりのよいウェルメイドなサウンドを聴かせる。値段が信じられないハイC/Pモデル。日本メーカーはもうこんなスピーカーがつくれないのだろうか。(山本)
第4位:KEF Q350
¥68,000(ペア)+税
KEFのスピーカーは、同軸2ウェイのUni-Qを核としながら主に低域側のエネルギーを充実させる方向で音づくりをしている。それをUni-Q単体でやってのけた小柄な入門機がQ350。基音帯域の手綱をすこし緩めた感じのチューニングで明るくゆったり、開放感たっぷりな音質を実現した。持ち前のクリアーな音像定位も健在だ。(高津)
第5位:エリプソン Prestige Facet 6B
¥85,000(ペア)+税
フランス・エリプソンのエントリーモデルPrestige Facetシリーズ中最小モデルがこの2ウェイのPF 6Bで、両ドライバーユニット外周に配されたダイヤモンドカットのような切子状のリングが特徴的。この価格とは思えない精細な音はちょっと意外で、しかも低音は軽快で弾みがよい。帯域バランスも全域でよく整っている。(和田)
第5位:ダリ OBERON3
¥80,000(ペア)+税
優秀なスピーカー工房がひしめくデンマークの名門から登場した手頃なサイズのバスレフ型2ウェイ機。18cmウッドファイバーコーン・ウーファー、29mmシルクドーム・トゥイーターともに自社開発品で、ヴォーカル帯域に独自の魅力を感じさせる帯域バランスに優れた製品だ。キャビネットは4色、グリルは2色から選べるのもうれしい。(山本)
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