BRAND PROFILE
AMS Neve
プロ・オーディオ業界を代表するブランド、AMS Neve。1992年、Neve ElectronicsとAMS(Advanced Music Systems)の合併により誕生した同社は、約30年にわたって、最高品質のアナログ回路と最先端のデジタル技術を融合した製品を作り続けてきた。名機1073や1081は、至高のマイク・プリアンプ/EQとして音楽録音の世界では未だ崇められており、ステレオ・コンプレッサーの33609は、MA/ポストプロダクション・スタジオの必携アウトボードであり続けている。
また、フィルム・コンソールのDFC3Dは、ハリウッドの名だたるダビングステージに導入されているのはご存じのとおりだ。業界に身を置く者であれば誰もが知っているAMS Neveだが、この会社が誕生した経緯については意外と知られていない。そこで本誌では、AMS NeveのCEOであるマーク・クラブトゥリー(Mark Crabtree)氏にインタビューを行い、これまでの歩みと現在の製品ラインナップについてじっくり話を訊いた。
プロサウンド的“設備”検分録
横浜スタジアム
今回の検分録は、横浜DeNAベイスターズの本拠地、横浜スタジアム(通称ハマスタ)。
2021年は夏期東京オリンピック・パラリンピック開催予定の年。横浜スタジアムも野球とソフトボール競技のメイン会場に決定していますので楽しみにしておられる方も多いと思いますが、ご存知のように横浜スタジアムでは昨年、一昨年と大規模な増設、改修工事が行なわれました。実は今回のオリンピックの決定以前に観客席の増設と音響設備の全面的な見直しが計画されていたということで、今回のオリンピックではこれらがタイミング良く利用できるとのことでした。全面的に見直された音響設備とは一体どのようなものだったのでしょうか。
PROSOUND LIVE STREAMING I
ライブストリーミング〜三者三様の配信アプローチ
コロナ禍という未知の事態を経験した2020年。経済全体が打撃を受けるなか、ライヴサウンドシーンも例外ではなかった。舞台における演目の開催がままならず、キャストはむろん、これに係る裏方の業務も当然ながら止まってしまい、被災の度合は最も影響を受けた部類に入るひとつと言えるだろう。ただ、先が見えないからといって指をくわえ収束を待つにも限界がある。寒風の最中にありながらも、少しでも動き出せないか。悲痛ともいえる思いで始まった業務形態のひとつにネット配信がある。映像や配信関連の機材を用意し、慣れないなかで手探りといえる作業を繰り返しながら形を成した努力と粘りには驚くほかない。
今回のリポートでは環境の異なる3社の音響チームにコンタクトし、ネット配信を行なうに至った経緯や実例、またそれぞれの思いを聞いた。日本を代表する音響家として活躍し、プロサウンド誌でも連載で「音」への思いを探究する石丸耕一氏。また東京・渋谷という繁華の中心地でライヴハウス「七面鳥」を営む左右田利雄氏。そしてSRカンパニー「APOLLO(アポロ)」を運営する上村一人氏。配信業務に対するコンセプトや方向性は三者三樣だが、昨日よりも今日、今日よりも明日という信念は各者に共通し、インタビューの毎に目の前が晴れる力強さを感じた。
PROSOUND LIVE STREAMING II
動画配信の音声高度化の実証~MQAとAURO-3D音声を用いた動画配信
2020年10月6日にMQAフォーマット(192kHz/24bit)音声付きの動画生配信と10月28日にAURO-3Dフォーマット(48kHz/AURO9.1)音声付きの動画生配信について公開実験が行われた。
2019年秋、既にHPLとMQA、さらにMPEG-4 ALSを組み合わせたハイレゾ音声付きの動画のVOD配信実験が行われ、同年のInter BEEで発表された。
そして今回、AURO-3Dによるディスクリート3Dオーディオの生配信が行われた。
PROSOUND最前線
AES 149th Convention 2020にみるプロサウンド最新動向
AES(Audio Engineering Society)が主催するAES 149th Convention 2020は、10月にニューヨークで開催される予定でしたが、Covit-19の影響で、今春のウィーン・コンベンションに続きオンラインでの開催となりました。10月27日から30日までの4日間開催された技術プログラムのなかから、プロサウンドの最新動向として特に注目した講演や発表の概要をご紹介します。
お詫びと訂正
『すばらしき音響演出の世界』(第1回は2020年10月号/Vol.219に掲載)について、諸般の事情により記事の制作が遅れております。第2回は2021年6月号/Vol.223号に掲載予定となっております。掲載が遅れておりますことを、読者の皆様に深くお詫びいたします。
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