10月5日(木)から開催されているパイオニア(PIONEER)、カロッツェリア (carrozzeria)の「楽ナビ」発売25周年を記念したユーザー感謝イベント。東京世田谷区の東急線二子玉川駅に隣接する商業施設にある「蔦屋家電」内には、今年3月にリリースされたAVナビ、楽ナビ最新モデルのほか、歴代の楽ナビモデルの実機展示、車輌のほか、楽ナビにまつわるトピックス紹介などがされている。
文/写真=長谷川 圭
同会場内には、なんと今冬に発売する予定の新製品展示も! 開催当日に報道発表されていた製品群がずらりと並ぶ姿は圧巻。最新のサイバーナビ2023年モデルも並び、その中には大幅なブラッシュアップが実施されたオーディオ回路基板も展示、しかも、回路基板は手にとって、さらには拡大鏡で細かく見られるというユニークさ。回路設計を手がけたエンジニアが解説してくれるタイミングもあるそうで、興味のある方にはかなり楽しめるのではないだろうか。
サイバーナビ2023年モデルでは、車種専用チューニングデータも用意されるようで、会場にはGR 86に最適化された音響セッティングに仕上げられた製品の紹介も。今後、他車種についての展開は検討中とのことだが、人気車種については要望が多いと実現する可能性が上がるらしいので、我こそはというオーナーは声を上げてみてはいかがだろう。
他にも、ナビ本体ではなくスマホアプリの新製品も紹介されている。「COCCHi」では、カーナビメーカーらしく、ドライブ中に最適化された機能や表示となるよう設計されたというので、試してみたいところ。
スピーカーの新製品も多く、アドベンチャーシリーズやトヨタ ノア/ヴォクシー専用モデル、ボックス型やグリルつきスピーカーユニットなど、幅広く展開されることがわかる。
カロッツェリアとしては初の試みではないかというアドベンチャーシリーズは、ボディカラーをライトベージュとすることで、アウトドア志向のドライバーへ提案するライフスタイル寄りの製品企画といえる。個装箱のデザインも一新されており、同車の積極性が感じられるモデルだ。ライフスタイル寄りとはいえ、ファッショナブルであるだけでなくオーディオ機器として優秀なものとして開発されているという。
車種専用機として開発されたTS-H100-NVは、トヨタ ノア/ヴォクシー専用の80mmクロスアキシャルスピーカー。ダッシュボード上の両端の純正スピーカー装着位置をそのまま活かしての装着が可能なうえ、振動版の向きを車両に対して最適な角度を設定、ガラスへの反射の影響なr度を考慮したユニットデザインとしている。大きさや取り付け用のフランジ形状を整えたスピーカーは数あれど、ここまで細かな専用設計スピーカーはなかなかないだろう。ノア/ヴォクオーナーは用チェックといえそうだ。
ボックス型スピーカーは、いまやミニバン勢やSUV勢に押され気味のセダンで、リアスピーカーとして搭載されることが多かったが、近年ではその鳴りを潜めていたジャンル。今回リリースが発表されたモデルではみっぺー型とバスレフ型の2タイプを用意している。しかも、昔ながらのリアトレイに乗せるという搭載方法のみならず、ミニバンやSUVでも搭載しやすいよう設計しているという。
モデルナンバーにAを冠するのはPioneer Global Seriesと名付けられたユニットスピーカー群。スピーカーグリルもセットしたコアキシャルスピーカーで、安価ながら積極的なエンターテインメントが楽しめそうだ。海外市場でも販売されている製品の、いわば逆輸入モデルで、グリルに飾られるロゴは、carrozzeriaではなくPioneerというのも特徴のひとつといえる。
本イベントは、10月8日(日)が最終日となる。開催時間は朝10:00から夕方18:00までだ。この機会にぜひ立ち寄ってみてほしい。