画像: Auto Sound Web Grand Prix 2022:アルパイン ビッグDA DAF11ZがGold Awardを獲得した理由
画像: Photo:Akio Shimazu

Photo:Akio Shimazu

圧倒的な音圧と安定感のある低域は、まさしくビッグXと同じ
ヘタな外部アンプもかたなしの、素晴らしい内蔵D級アンプ

文=石田 功

 価格の関係上、真っ先にアルパインのディスプレイオーディオ、DAF11Zから試聴を始めたわけだが、試聴室が昨年とは異なりひと回り小さくなったこともあってか、最初、戸惑ったのは事実。昨年聴いたビッグXの音と、違うように聴こえたからだ。これでは判断が難しいと思い、他の機器を聴いてみたら、空間の表現などに多少の違いはあれど、基本的な部分は変わらない。冷静に考えてみると、低域の音圧の違いは、スピーカーから試聴位置の関係と、そもそもの部屋の空間の違いからくるものだろうと判断。その点を考慮して聞き直してみると、圧倒的な音圧と安定感のある低域は、まさしくビッグXと同じだ。

 音像の定位感に関しては、多少あいまいになる傾向はあるものの、これも部屋の違いによるものだろう。ボーカルにしても楽器にしても、そこにいる感じの実在感をしっかりと表現してくれる。そう考えると、昨年体験して感動したアルパイン・ビッグXの音、そのものだ。これでは、ヘタな外部アンプもかたなしだよなと思ってしまうほど、内蔵のD級アンプが素晴らしい。気になってAmazonで価格を調べてみたら83,000円ちょっと。11型の大画面でハイレゾの再生ができて、アップルのCarPlayやAndroid Autoにも対応しているからカーナビとしても使える。これは買って損はないだろう。このDAF11ZやビッグXの音響の開発を長い間続けてきたK氏は、このモデルを最後に引退したというが、まさに集大成の音といえる。K氏がいなくなった今後は、多少心配ではあるが。

疑いなく現行車載ソースユニットのハイエンドポジションにある
魅力フルボリュウムの新世代ヘッドユニットの誕生

文=脇森 宏

 スマホと接続することで新たな車内環境やエンターテインメントを提供するディスプレイオーディオ。有体にいえば従来のAV一体ナビからナビ、ディスクメカ、地デジチューナーを取り去ったレス仕様であり、価格もかなり安い。そのためチープな製品と見做す向きもあるかもしれないが、フローティングビッグDAの音は違う。疑いなく現行車載ソースユニットのハイエンドポジションにある。

 今般聴いたのは11型画面を備えたDAF11Z。見た目には大きな画面とCD/DVDメカを抜き取られた1DIN筐体がアンバランスな印象だが、聴こえてくるのは至高の音の連続技。しなやかで瑞々しく透明感溢れる音色、正確無比の空間表現、そしてあらゆる音の内奥に見てとれる確かな力感。耳に届くすべての音に感心させられる。響きの正確さはもとより、その音の出発点が明確に理解でき、しかもまったく揺るがないのにも驚かされた。聞けば、同社のビッグXと同じ電源とデジタルアンプを搭載しているとのこと。昨年まで素晴らしい音で我々を驚嘆させたビッグXをベースに、ノイズの発生源であるナビや、振動の原因となるディスクメカがなくなったのだから、この高音質は必然か。気に入った楽曲の聴きたい音が、しばしば予想を超えたクオリティや表現力を伴って再現されるのだから堪らない。ひたすら感心するばかりだ。演奏曲を変えたときの音の表情や音場の変わり具合の大きさも、本機の音がいかにニュートラルかを物語っている。

 ビッグX譲りの瞠目すべき音を持つ本機には、可能な限り良質な音源を向けてやりたい。そうすれば必ずや、上級システムのソースユニットとして大活躍してくれるはずだ。内蔵アンプの出来映えも素晴らしいものだが、本格派のシステムでは外部アンプ追加構想にまで想いが及ぶ。魅力フルボリュウムの新世代ヘッドユニットの誕生である。

画像: 疑いなく現行車載ソースユニットのハイエンドポジションにある 魅力フルボリュウムの新世代ヘッドユニットの誕生

アルパイン ALPINE
Display Audio
DAF11Z
オープン価格

SPECIFICATION
●ディスプレイオーディオ
●画面:11型WXGA静電容量方式タッチパネル
●再生メディア:FM/AMラジオ、USBメモリー(オーディオ、ビデオ)、スマートフォン(Apple CarPlay<ワイヤレス対応>、andoroid auto)、iPod、BTオーディオ、HDMI、AUX
●入出力端子:USB2系統(うち1系統は充電専用)、HDMI端子。入出力各1系統、ライン出力端子・RCA3系統(ステレオ2系統、モノーラル1系統)、スピーカー出力・2系統、AUX入力・φ3.5mmステレオミニ端子
●Bluetooth:ヴァージョン4.2、プロファイル・HFP/OPP/PBAP/SPP/A2DP/AVRCP、LDAC対応、オーディオコーデック・SBC/AAC/LDAC
●USBビデオファイル再生:フォーマット・MP4/MOV/FLV/MKV、ビデオデコーディング・MPEG-4/H.263/H.264 (MPEG-4 AVC)/MPEG-1/MPEG-2、オーディオコーディング・MP2/MP3/AAC/DTS/FLAC/LPCM
●USBオーディオファイル再生:フォーマット(最大サンプリングレート)・MP3(48kHz)/WMA(48kHz)/AAC(48kHz)/FLAC(96kHz)/WAV(96kHz)/APE(48kHz)
●内蔵パワーアンプ:50W×4デジタルパワーアンプ
●ライン出力レベル:4V/10kΩ
●Wi-Fi:IEEE802.11b/g/n(2.4G)、2.4GHz・1~13ch、セキュリティ方式・WPA3/WPA2-PSK(TKIP, AES)
●シャーシ寸法:W178×H50×D149.6mm
●ディスプレイ寸法:W268.9×H178×D54.7mm
●重量:2.6kg
■DSP
●サブウーファーレベル:0〜15
●デジタルイコライザー:13バンドパラメトリックイコライザー、レベル・±9、Q値・1/2/3
(シンプルモード時、フロントスピーカー/リアスピーカー/サブウーファー<4バンド>/詳細モード時、左フロントスピーカーFL/右フロントスピーカーFR/左リアスピーカーRL/右リアスピーカーRR、サブウーファーSW<4バンド>)
●タイムコレクション:最大20ms・FL/FR/RL/RR/SW
●BASS MAX EQ:FLAT/POPS/ROCK/NEWS/JAZZ/ELECTRICAL DANCE/HIP POP/EASY LITENING/COUNTRY/CLASSICAL
●bass engine SQ:Type・off(初期設定値)/Standard/midbass/Rich/Lowbass/Punch、Level・0〜6
●トーンコントロール:Bass/Treble・-18〜18
●サブウーファー出力:レベル・0〜15、Phase・0/180度

This article is a sponsored article by
''.