画像1: Auto Sound Web Grand Prix 2018:イートン CORE-S2スピーカーがグランプリを獲得した理由
画像2: Auto Sound Web Grand Prix 2018:イートン CORE-S2スピーカーがグランプリを獲得した理由

マグネシウム振動板採用の2ウェイ機
中低域がどっしりと落ち着いて、女性ヴォーカルは艶っぽく、ゴージャス

文=藤原陽祐

 ドイツのイートン社、創立35周年を記念して企画されたCOREシリーズの2ウェイスピーカーシステムだ。トゥイーターユニットはケロナイト加工マグネシウム振動板とシルク製エッジの組合せで、ネオジウムマグネットによる磁気回路を独自のバックチャンバー構造で納めている。そしてウーファーには陽極酸化被膜加工マグネシウム振動板にシルク製センターキャップが加わり、大型ネオジウムマグネットの磁気回路を高剛性のアルミニウムダイキャスト製フレームをしっかりとホールドしている。

 さてそのサウンドだが、明確な声の定位と、透明感に溢れるスムーズな空間の拡がりが印象的だ。16cm径ウーファーの強みを活かした重量感を伴ったスケール豊かな仕上がりで、よく弾み、躍動するサウンドが実に楽しい。特に中低域がどっしりと落ち着いて、女性ヴォーカルは艶っぽく、ゴージャス。ほどよく音の芯を出して、ニュアンス豊かに聴かせるあたりは、まさにイートンならでは。同じCORE-SERIESのパワーアンプ、 CORE-A2との組合せで、その表現力にいっそう磨きがかかる。

感慨深きイートンの35周年記念モデル
あらゆる音が、しかるべき正確さで聴こえてくる

文=黛健司

 COREシリーズは、イートン創業35周年記念モデルと聞いて、感慨深いものがあった。イートンのスピーカーの音を初めて聴いたときの印象は鮮烈で、いまでも脳裏に焼き付いている。当時全盛を誇ったボストン・アコースティックスのアメリカンサウンド(より正確に言うならアメリカのイーストコーストサウンドだが)とはまったく異なるテイストの、深みのある落ち着いたサウンドに感銘を受けた。

 CORE-S2は、マグネシウム振動板採用の16cmウーファーと28mmドームトゥイーターによる2ウェイシステムで、いずれのユニットもネオジウムマグネットによる強力な磁気回路を搭載する(パッシブクロスオーバーは付属しない)。

 同社の最新テクノロジーを盛り込んだ成果として、S/N感の向上、歪み感の低さ、音の透明度などなど、第一級のクォリティを達成しながらも、イートン特有のテイストはしっかり保持しているところに感心、安心する。やや『太い傾向の音』だが、微細なニュアンスの描写は的確で、プログラムソースに含まれるあらゆる音が、しかるべき正確さで聴こえてくることの心地よさ! 演奏者が音にこめた情感、音楽の揺らぎが表現できるのが素晴らしい。

イートン eton
Speaker
CORE-S2
¥500,000(セット/税別)

SPECIFICATION
●使用ユニット:ウーファー・160mmコーン型、トゥイーター・28mmドーム型
●定格入力:900W
●再生周波数帯域:40Hz~35kHz
●出力音圧レベル:88dB
●インピーダンス:4Ω(ウーファー)、8Ω(トゥイーター)
●ウーファー取付サイズ:口径・φ146mm、深さ79.5mm

■問合せ先:
株式会社エムズライン
電話番号:048-642-0170
Eメール:office@ms-line.co.jp

≫Auto Sound Web Grand Prix 2018受賞製品一覧に戻る

This article is a sponsored article by
''.