画像1: Auto Sound Web Grand Prix 2018:ブラム S165.100MGスピーカーがグランプリを獲得した理由
画像2: Auto Sound Web Grand Prix 2018:ブラム S165.100MGスピーカーがグランプリを獲得した理由

リスニングを繰り返して納得できる音に仕上げた製品
肉声感が素晴らしいスピーカー

文=石田功

 カーオーディオ歴が長い人ならすでにご存知かと思うが、フランスの新興メーカー、ブラムは元フォーカルの音の責任者であったギー・ボンネヴィル氏が興した会社だ。目指したのはフレンチ・サウンド。設計に1年、その後の音ぎめにさらに1年かけて作り上げたのが、このシグネチャー・シリーズだそうだ。従来のライブ・シリーズは、会社の立ち上げと同時にリリースしたためか、音作りに少し荒さも感じられたのだが、このシグネチャー・シリーズは発売時期を気にせず、リスニングを繰り返して納得できる音に仕上げたという。

 その甲斐あって、シグネチャー・シリーズは肉声感が素晴らしい。あいにくフランス語の音源は持ち合わせていなかったが、フランス語で歌う楽曲を聴けば、よりその音の生々しさが伝わってきたのではないか。低音好きでディスコ好きなギー氏の好みも、その音から伝わってくる。最近、音を聴いて、設計者の顔が伝わってくるオーディオは少なくなったが、そんな時代に貴重なスピーカーといえる。

上級ラインSignatureシリーズのハイパワー機
輪郭がしっかりした厚みと勢いのあるサウンドを送出

文=脇森宏

 ブラムは、四半世紀にわたってカーオーディオに携わり、数多くのユニットやコンポーネントを手がけてきたギー・ボンネビル氏が2014年に設立したフランスのスピーカーブランド。ポピュラーなリラックス、上位のシグネチャーの2シリーズ体制を取り、今回聴いたS165.100MGはシグネチャーの165mmセパレート2ウェイ。カーボンファイパー振動板を採用するウーファーは同ブランドらしい物量投入型。トゥイーターは28mmテキスタイル振動板を搭載。3kHzクロスのネットワークと組み合わせてシステムが構成される。

 ブラムは自らフレンチサウンドの担い手であることを訴求しているが、実際に聴いてみるとそのとおり。無闇にゆるい訳ではないが量感たっぷりの低域をベースに、しっかりした輪郭線を伴い厚みと勢いのあるサウンドを送り出してくる。28㎜径のトゥイーターもなかなか強力で、ウーファーに負けず劣らず浸透力の高い音を聴かせる。本機にはマルチアンプ派のためにアクティブ仕様も用意されている。

ブラム blam
Speaker
S165.100MG
¥154,000(セット/税別)

SPECIFICATION
●使用ユニット:ウーファー・165mmコーン型、トゥイーター・25mmドーム型
●定格入力:125W
●再生周波数帯域:50Hz~25kHz
●出力音圧レベル:93.2dB
●インピーダンス:2Ω
●ウーファー取付サイズ:口径・φ142mm、深さ80.2mm
●備考:ウーファーグリルなし

■問合せ先:
トライム株式会社
電話番号 092-986-160

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