LS500専用開発DSPと23スピーカーを搭載
ハーマンインターナショナルが擁する米国のプレミアムブランド「マークレビンソン」のカーオーディオシステムを採用したのが、このレクサスLS500hだ。OTOTENで展示される車両で唯一、市販カーオーディオではなく、純正採用された製品を聴くことができる。国産車屈指の最上級クーペのために専用設計された「マークレビンソンリファレンス3Dサラウンドサウンドシステム」を完成させている。
とかくスピーカーの数が話題になる事が多い純正スピーカーだが、このLS500hは23スピーカーは伊達ではないことが音を聴くとよくわかる。サラウンドサウンドがこれほど心地よく音に包まれた感覚で音楽が聴けるカーオーディオ体験はこれまでなかったのではと思わせるほどなのだ。ライブ録音の音源でもスタジオ録音の音源でもごく自然に音場が拡がり、楽器やヴォーカルの音像を整然と定位させる。サウンドバランスも刺激的な"聴かせどころ"を演出するような鳴り方はせず、長時間ドライブでも飽きることなく聴き続けられる音を奏でてくれる。
この聴き心地の良さを実現しているのがQuantum Logic Immersion(クァンタムロジックイマージョン)サウンドテクノロジー。LS500hには、フロントLCRとリアドア、そしてリアシート後方に配されたUnityスピーカー(100mmサイズスピーカーでトゥイーターとミッドレンジを一体構造としたユニットでスピーカー数として2本とカウントしている)、フロントドアの200×230mmオーバルウーファー、リアドアの170mmウーファー、リアシート後ろの265mmサブウーファー、さらに天井には4本の40mmアレイスピーカーが組み込まれている。この23スピーカーをドライブするのがDSP内蔵のパワーアンプである。
類い希な3Dサラウンド体験をこの機会に
天井のアレイスピーカーは、前席と後席の少し前方にレイアウトされており、主に倍音成分を抽出して楽曲の響きを再生しているとのことで、立体的なサラウンド再生を可能にしているのだという。ショーファーカーとして購入される事が多いというLS500ならではなのが、この3Dサラウンドのおかげで、リアシートで聴いても、フロントシートと同様の聴き心地が作り出されていること。純正カーオーディオではフロントシート、あるいは全席でのリスニングを考慮したサウンドセッティングが一般的だが、リアシートのためのカーオーディオの完成度が高いのはこのクルマらしいところだろう。
このLS500hは、再生メディアが豊富なのも特長の一つといえる。ディスクはDVD/CDはもちろんブルーレイにも対応、さらにUSBメモリー、SDカード、マイクロSDカード、Bluetoothとまさにマルチメディア対応としている。そして、フロントシートだけではなくリアシート用にもディスクプレーヤーを搭載、オーディオコントロールを専用のタッチパネルモニターを使って利用することができる。
OTOTENでの試聴体験は、時間が許せばフロントシートとリアシートの両方で聴ければと思うが、希望者が多いときにはどちらかのみの試聴に限られるかもしれないが、どちらで聴いてもこのクルマの音のすごさを感じることができるだろう。本来ならばLS500オーナーのみが堪能できるカーオーディオの世界、この機会に体験してみて欲しい。
レクサスのサイト
マークレビンソンのサイト
同上:車載用マークレビンソンの情報ページ
レクサスLS500カーオーディオシステムの情報ページ
OTOTEN-AUDIO VISUAL FESTIVAL 2018公式サイト