この度、日本独自の音楽文化として国内外からも熱い注目を浴びる「音楽喫茶」の100年の歴史をたどる全6話のドキュメンタリー・シリーズ『A CENTURY IN SOUND』(邦題:100年の音色)を長編映画化し劇場公開を目指すプロジェクトが、クラウドファンディングの「Kickstarter」(クラウドファンディング)において、10月23日からプロジェクトを開始、11月22日までの期間で支援を募っている。なお、日本では2027年に劇場公開を予定している。支援金額は、リワード有りの場合、3,000円~1,200,000円となっており、支援金額に応じて、受けられる特典内容が異なる。リワードなしの場合、100円から支援することができる。

画像1: “音楽喫茶”100年の歴史をたどるドキュメンタリー・シリーズ「A CRNTURY SOUND」(100年の音色)を長編映画化!2027年劇場公開を予定

 日本独自の音楽文化として国内外からも熱い注目を浴びる「音楽喫茶」。そのルーツは、1920年代から1930年代に東京で誕生した名曲喫茶を始まりとし、戦後の日本で隆盛を極めたジャズ喫茶、1970年代のロック喫茶、そして現代の多様なリスニング・スペースへと、およそ100年にわたり音楽を聴くことを目的として人々が集う場所として存在し続ける。「音楽喫茶」は、世界でも類を見ない独自の文化が育まれてきている。そこは単なる音楽鑑賞の場ではなく、時代ごとの音楽愛好家たちが集い、文化や思想を共有し、時には社会の変化とも密接に結びついてきた場所でもある。
 
『A CENTURY IN SOUND』は、日本独特の文化である“音楽喫茶”の変遷を通して日本の激動の100年を見つめるとともに、そこで音楽を愛し、音楽に人生を捧げてきた人々の姿を描き出す全6話のドキュメンタリー・シリーズとなっている。日本で育まれた“音楽喫茶の”文化が、いま世界各地のリスニング・バーや音楽コミュニティへと受け継がれるなど、新たな広がりを見せている様子にも迫っている。当初、全6話のシリーズものとして制作が開始(3話まで完成済)されたが、今回の「Kickstarter」でプロジェクトを実施することで、全6話のシリーズものをまとめて長編映画にして、劇場公開を目指している。

画像2: “音楽喫茶”100年の歴史をたどるドキュメンタリー・シリーズ「A CRNTURY SOUND」(100年の音色)を長編映画化!2027年劇場公開を予定

 10年以上の歳月をかけて制作されてきた本シリーズで脚本・監督・プロデュースを務めるのは、東京を拠点に活動するニュージーランド出身の映像作家ニック・ドワイヤー。2014年に初めて日本の音楽喫茶を訪れ、その独特の空間と音楽体験に魅了されたことが本作の着想の原点となったという。再現性にもこだわっており、本作で登場する音楽は、実際の店舗のサウンドシステムで再生し、その空間で収録されている。音楽そのものだけでなく、実際の店舗で音楽を聴くという体験そのものを、映像と音響によって再現している。

 さらに製作陣には、天才ジャズ・トランペット奏者の死の真相に迫ったドキュメンタリー『私が殺したリー・モーガン』の監督であるカスパー・コリンや、ウェス・アンダーソン監督作『ダージリン急行』『ムーンライズ・キングダム』などで共同脚本を手がけアカデミー賞脚本賞にもノミネートされた映画監督・脚本家のロマン・コッポラらなどが名を連ねる。共同監督にはトゥ・ニール、プロデューサーには『警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件』の山本兵衛が参加。

 すでに完成している1~3話は一本の長編ドキュメンタリーとして、世界的なドキュメンタリー映画祭「CPH:DOX」でワールドプレミアを迎えた後、1952年創設の歴史を誇るオーストラリアを代表する「メルボルン国際映画祭」や、英国を代表する「シェフィールド・ドキュメンタリー映画祭」などで上映されている。ヨーロッパ最大級の文化複合施設であるイギリスのバービカン・センターでも上映されるなど、国際的な展開を重ねてきている。

 そして今回、既に撮影を終えている4~6話のポストプロダクションを含む最終調整を済ませ、一本の長編映画作品として完成させ2027年に日本での劇場公開を予定している。本作では、クラシックやジャズ、ロックから現代の音楽にいたるまで、多岐にわたる楽曲が重要な役割を担っており、長編映画化をしての劇場公開や本シリーズの世界公開にあたって、合計131曲にも及ぶ楽曲および音楽出版権のライセンス取得が必要となる。今回のキャンペーンではそのための資金や、劇場公開に向けた資金を募るため Kickstarter でのクラウドファンディングを実施する。なお、本プロジェクトは、独立系クリエイティブ・プロジェクトを支援する「Kickstarter Culture Fund」の支援対象にも選出されている。Kickstarter のプロジェクトページではティーザー動画も視ることができる。

脚本・監督・プロヂュースを務めたニック・ドワイヤーのコメント

 2014年末、私が初めて「音楽喫茶」に足を踏み入れた瞬間から、私の人生は一変しました。これこそ自分が探し求めていたものであり、自分の人生だけでなく、世界中の音楽好きの友人たちの人生に欠けていると感じていたものだと思ったのです。本シリーズを制作する上で最も重要だったのは、観る人をこれらの場所に連れて行き、そこで魅惑的な時間を過ごしているような気分にさせることでした。シリーズを通して耳にする音楽はすべて、その環境で録音されたもので、レコードはリアルタイムで演奏されています。私は、この文化がいかにユニークで特別なものであるかを、世界中の視聴者に直感的に感じてもらいたかったのです。本シリーズに登場する人たちの人生を見つめることで、また音楽に惚れ直すきっかけを与えてもらったと強く感じています。

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