MUSINから、iBassoの新製品として、160個のディスクリートPWM-DACを搭載する新たな《MAXシリーズ》のフラッグシッププレーヤー「DX340MAX」が、7月24日に発売される。価格は¥619,740(税込)で、販売は世界限定688台となる。

 「DX340」の究極の進化形であるDX340MAXは、DX340の128個のディスクリートPWM-DACから各チャンネルへ8EPWM-DACを増設し、驚異的な160個へと強化されたのが特徴。

 これは単なる部品数の増加にはとどまらず、クロック精度やアルゴリズムのタイミング制御に対する要求もより厳格なものとなっており、回路設計の全面的な見直しと最適化が必要だったという。

 その結果、AP測定のTHD+Nは-122dBというスペックを達成し、このスペックはディスクリート1bitアーキテクチャを採用したデスクトップDACにも匹敵する数値という。

 DX340MAXは、iBassoが長年に渡り自社で開発をしてきたアルゴリズムを基盤とする、FPGA-Master3.0テクノロジーを搭載。新たなFPGAはMaster2.0と比較してもLUTロジックユニットの数が7.5倍に増強されているという。

 PWM-DACに対してピコ秒レベルの精密な制御が可能となり、ジッターを可能な限り低減し、純粋なデジタルオーディオシステムを構築することで、ジッターを低減した信号処理を実現。

 DX340MAXは、FPGA Master3.0の強力な性能を活用し、偶数および奇数倍音へのアプローチが可能な独自のアルゴリズムを搭載し、豊かな倍音と他の追随を許さない独創的な音響特性を実現した。

 Harmonic Filter機能から「Even+」で偶数倍音を増やすことで、真空管アンプのような滑らかなサウンドへ、「Odd+」奇数倍音を増やすことで、よりエネルギッシュで躍動感のあるサウンドへと、サウンドの変化を自由に楽しむことができるようになっている。

 通常は、ソフトウェアデコードを用いてSoC内のDSPで、DSP機能を採用しているが、SoCはCPU・GPU・メモリなどが統合されたシステムであり、リアルタイム処理性能やシステムレベルでのジッターが著しく悪化するため、SoCをソフトウェアデコードに使用することは音質の劣化を避けることができないという。

 この問題を根本的に解決するために、DX340MAXではプロフェッショナル機材にも採用されるDSPチップを採用。

 ダイナミックレンジ192dBとTHD+N:-174dBといった仕様値を掲げるDSPチップを採用することで、理想的なオーディオ信号の変換を実現し、結果としてSoCへの負荷を大幅に軽減している。

 あわせて、FPGA-Master 3.0がオーディオコントローラーとして動作し、オーディオ処理を独立して管理しているということだ。

 物理アーキテクチャの観点から、これはSoCが複雑なオペレーティングシステムを処理することによる「不要なノイズ」の問題を効果的に解決していることになる。

 DX340MAXは、急速充電に対応し、一般的なリチウムポリマーバッテリーよりも優れた安定性を誇る、4つの特注品の低内部抵抗・リチウムポリマーバッテリーを採用。2つのバッテリー管理回路を内蔵し、デジタル部とアナログ部はそれぞれ独立したバッテリーから電源が供給されている。

 これにより、アンプ回路へクリーンかつ安定した電源供給が確保され、デジタル部からの電磁干渉を効果的に遮断することで、電源不足による音質の劣化を大幅に低減しているという。

 アナログ部は2つのバッテリーを直列接続し、8.4Vの高電圧バッテリーパックを形成して電源を供給。従来の単一の4.35Vバッテリーと比較して、この構成はより安定した連続出力電圧、低内部抵抗より優れた過度出力能力を実現しているとしている。

 DX340MAXは、独立したアナログボリュームとデジタルボリュームを搭載し、より精密かつロスのないボリュームコントロールが可能に。

 アナログボリュームには本来、据置デバイスやハイエンド機にしか採用されない、ステップアッテネーターを採用している。

 iBasso自社開発のステップアッテネーターは96個の高精度抵抗器と綿密な設計により、通常のステップ
式抵抗と比較しても、従来の機械式抵抗のわずか10分の1のサイズでありながら、24段階の音量調整をサポートし、チャンネル間の差は±0.1dB以内に抑えている、高品質なパーツとなる。

 このアナログ+デジタルの独立した制御により、デジタルボリュームを高く設定することができ、bit落ちの影響を受けず、アナログボリュームを低く設定することで、バックグランドノイズを低減させることができる、としている。

 このデジタルボリュームを高く、主となるボリュームをアナログボリュームで制御することで、楽曲の忠実性を限りなく維持したリスニングを可能にしている。

 DX340MAXで最良のリスニング体験を得るには、デジタルボリュームは90~100の間で設定し、アナログボリュームで調整することが推奨されている。

製品の主な仕様
筐体素材:チタニウム合金
SoC:Qualcomm Snapdragon 665 SoC
RAM+ROM:RAM 8GB+ROM 256GB
ディスプレイ:6.0インチAMOLED (1080×2160)
オーディオフォーマット:APE、FLAC、WAV、WMA、AAC、ALAC、AIFF、OGG、MP3、DFF、DSF、DXD、およびDST
対応サンプリング:PCM 最大32bit/768kHz、Native DSD 512
USB-C:USB 3.1
出力系統:4.4mmバランスPO、4.4mm バランスLO/3.5mmシングルエンドPO、3.5mm同軸デジタル
Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)
Bluetooth:Ver 5.0
Bluetooth対応コーデック:送信:AAC / SBC / aptX/ aptX HD / 受信:AAC / SBC
外部ストレージ:最大2TBのSDXCおよびSDHCマイクロSDカードに対応
バッテリー(デジタルセクション):4.35V 3200mAh + 4.35V 3200mAh
バッテリー(AMPセクション)8.4V 3200mAh
急速充電:QC3.0、PD3.0(最大15Wまで)
充電時間:デジタルセクションは約3時間、AMPセクションは約2時間
連続再生時間:約17.5時間
サイズ:150mm×89.5mm×27.2mm
重量:610g

<音声出力仕様>
【4.4mmバランス・フォンアウト】
 THD+N:-115dB(600Ω負荷時)
     -115dB (300Ω負荷時)
     -110dB (32Ω負荷時) 4Vrms
ダイナミックレンジ:122dB
S/N比:122dB
クロストーク:-126dB
周波数特性:10Hz~40kHz -1.5dB
出力インピーダンス:0.9Ω
出力レベル:6.45Vrms@32Ω(バッテリー駆動時)
      8.48 Vrms@32Ω(DC-IN)
出力電力:1300mW+1300mW@32Ω(バッテリー駆動時)
     2250mW+2250mW@32Ω(DC-IN)

【4.4mm バランス・ラインアウト】
THD+N:-122dB (1kHz/44.1kHz/24bit,4Vrms)
ダイナミックレンジ:123dB
S/N比:123dB
クロストーク:-125dB
周波数特性:10Hz~40kHz -1.5dB
最大出力レベル:4Vrms

【3.5mm シングルエンド・フォンアウト】
THD+N:-104dB (600Ω負荷時)
    -104dB (300Ω負荷時)
    -105dB (32Ω負荷時)
ダイナミックレンジ:121dB
S/N比:121dB
クロストーク:-118dB
出力インピーダンス:0.4Ω
出力レベル:3.16Vrms@32Ω(バッテリー駆動時)
      4.27Vrms@32Ω(DC-IN)
出力電力:330mW+330mW@32Ω(バッテリー駆動時)
     570mW+570mW@32Ω(DC-IN)

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