TVS REGZAから2026年春の新製品ラインナップが発表された。RGB Mini LEDバックライト搭載モデルを筆頭に、5シリーズ18モデルという豊富なラインナップを揃えている。以下ではそのトップモデルとなる、RGB Mini LED液晶レグザの「ZX1S」「ZX2S」シリーズについて紹介する。
●RGB Mini LED液晶レグザ
100ZX1S 市場想定価格¥1,980,000(税込、5月29日発売)
85ZX1S 市場想定価格¥1,320,000(税込、5月29日発売)
75ZX2S 市場想定価格¥770,000(税込、5月29日発売)
65ZX2S 市場想定価格¥550,000(税込、5月29日発売)

新製品説明会では、TVS REGZA株式会社 取締役副社長 石橋泰博さんが今年のレグザの取り組みについて紹介してくれた。
レグザは2006年のブランド誕生以来、今年で20周年を迎える。その間、新たな技術による高画質・高音質の追求と、暮らしに心地よく溶け込む存在を目指してきたそうだ。しかし、20 周年ということはレグザにとって過去の話ではなくて、新たなスタートラインだと考えていると石橋氏は語る。そして、これからも高い技術力から生まれる体験価値、ユーザーの想像を超える体験を目指していくそうだ。
実際にレグザでは家庭用テレビに加えて、プロジェクターやゲーミングモニターもラインナップしており、いずれも好成績を上げることができているそうだ。さらに今回はイヤホンの新製品も発売された(別途記事を参照)。

TVS REGZA株式会社 取締役副社長 石橋泰博さん
ここから新製品についての紹介が行われた。「ZX1S」「ZX2S」シリーズは、RGB Mini LEDバックライトを搭載しているのが一番のポイントだ。そのRGB Mini LEDとは、ひとつのセルの中にR/G/Bの3色のLEDが並んでいるもので、従来の青色LEDを使ったバックライトと比べても、「広い色域でリッチな色彩」「広視野角」「高コントラスト」という高画質のための多くのメリットを備えている。
もう少し詳しく説明すると、従来のLEDバックライトは青色LEDに蛍光体や量子ドットシートを組み合わせて白色光を再現、さらにカラーフィルターを使って色を再現している。そこではどうしても光の波長や分光エネルギーにばらつきがあり、ロスも避けられない。しかしRGB Mini LEDは3色で発光するので、純度も高く、エネルギーも強い光が得られる。その結果、従来モデル「75Z875R」比で115%の広色域と鮮やかな色彩を獲得できているそうだ。

RGB Mini LEDバックライトのメリット
広視野角についても、RGBを独立駆動できるメリットが活きている。従来方式と違い、表示する色に合わせてバックライトの色を調整できるので、画面の輝度も高くなり、ロスが少ないので白浮きもしにくくなるそうだ。結果として斜めから画面を見ても色やコントラストが落ちることがないわけだ。
高コントラストについては、エリアごとにRGB LEDの点灯時間とそこに投入する電流をダイナミックに制御。画面の内容に応じたピークの再現が可能になるとともに、不要な色の漏れ光を抑えられるので、色の明部と引き締まった黒による高いコントラストを楽しめることになる。
もちろん、これらを高いレベルで達成するには絵作りとバックライト制御が重要だが、そこについてはTVS REGZAが得意とする映像エンジン「レグザエンジンZRα」を投入、AIを用いた映像解析技術を組み合わせている。

RGB Mini LEDバックライトシステム。バックライトだけでも映像の色をきちんと表現できている
映像処理に関しては「高色域映像再現テクノロジー」(AIで映像を緻密に解析し、被写体の色、輝き、質感をリアルに再現)、「AIコントラスト高画質」(画面の各ゾーンの輝度をAIが分析して調整することで、高いコントラストを再現)、「AIシーン高画質PRO」(映像の内容に応じて適切な高画質処理を実施)といったレグザらしいこだわりの内容が盛り込まれている。
またZX1S、ZX2Sシリーズでは、ドルビーアトモス対応の重低音立体音響システムも搭載している。100インチと85インチのZX1Sシリーズは、24個のスピーカーを最大出力140Wのマルチアンプで独立駆動、リアルで包囲感に優れた5.1.2システムを楽しめる。サブウーファーには、ウーファーを背中合わせに配置することで振動を排除するフォースキャンセリングシステムを採用し、迫力ある低音を実現している。ZX2S(75インチと65インチ)は、13個のスピーカーを最大出力150Wのアンプで駆動し、サブウーファーはバスレフ方式だ。

「85ZX1S」に搭載されたフォースキャンセリングシステムのサブウーファー
音声機能関連では、内蔵イコライザーがマルチバンドタイプ(従来の5バンドから20バンド)となり、さらに低音と高音を独立して調整できるラウドネスコントロールも搭載している。またレグザサウンドバーの「RA-B500」「RA-B100」との組み合わせで、レグザ本体のオーディオシステムとサウンドバーを同時駆動することで重低音から高音までさらに迫力ある音を楽しめる「新シンクロドライブ」にも対応している。
ちなみにTVS REGZAでは、RGB Mini LEDバックライトを搭載したモデルとして「116ZX1R」を先行発売している。しかしこちらは市場想定価格¥6,600,000(税込)という超弩級モデルで、広く普及するというわけにはいかなかった。今回のZX1S、ZX2Sシリーズは100インチから65インチまでサイズラインナップを広げ、価格もより身近なゾーンに設定することでRGB Mini LEDモデルの普及を図っていこうという狙いだろう。

コンテンツに応じて画面サイズを調整できる「画面サイズセレクト」機能も搭載
その他の面白い機能としては、家族のプロフィールを登録することで、それぞれの好みや視聴履歴に合わせたコンテンツをお薦めしてくれる。さらに各人の声を登録することで、話者に応じたコンテツを表示する「プロフィール切替対応AIボイスナビ」機能も搭載済だ。
なお100インチや85インチモデルをお使いの場合、ニュース番組などでは画面が大きすぎると感じることもあるかもしれない。そんな時のために、画面内に表示する映像サイズを自由に調整できる「画面サイズセレクト」機能も搭載された。100インチモデルの場合は85〜43インチの範囲で縮小表示できるとのことで、高さ位置も3段階で選択可能だ。
他のラインナップについても後ほどリポートするので、楽しみにお待ちいただきたい。


