JVCケンウッドから、Victorブランドの完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデル「WOOD master/HA-FW5000T」(実勢¥41,800前後)が発売中だ。12月に開催された「ポタフェス2025冬 秋葉原」でも、1FフロアにWOOD masterを全面的に訴求したブースを出展。多くの来場者を集めるなど、大きな話題を集めていた。ここでは、そのWOOD masterのインプレッションを簡潔に紹介したい。

画像1: VictorのフラッグシップTWS「WOOD master」は、木の振動板が奏でる温かみのあるサウンドを力感たっぷりに楽しめる製品。装着感も軽く快適

 さて、本サイトでは初紹介ということもあり、少し製品のプロフィールについて説明しておくと、Victorと言えば木の振動板が想起されるが、本モデルもその名“WOOD”の通り、木の振動板を搭載。素材は、業界で初というパルプとアフリカンローズウッドを混ぜ合わせたもので、“ビクターワイヤレスイヤホン史上最高音質を実現”と謳っている。形状はショートスティックタイプで、フェイスプレートには、Victorのアイコンでもあるニッパー君があしらわれ、ブラックとブラウン(サンバーストブラウン)の2色を用意している。LDACコーデックをサポートするほか、SBC、AACコーデックでの接続時に高域の再現性を向上させる、Victor御馴染みの「K2テクノロジー」も搭載している(LDAC接続時には働かない)。

画像2: VictorのフラッグシップTWS「WOOD master」は、木の振動板が奏でる温かみのあるサウンドを力感たっぷりに楽しめる製品。装着感も軽く快適

 音質については木の振動板ということで(試聴はLDACで行なっている)、温かみ(ウォーム)のあるサウンドが楽しめ、特にボーカルについては密度感というか厚みもあり、歌手の存在を身近に感じる再現性となっていた。女性ボーカルなら、歌声に艶やかさを演出してくれる。ただし、定位感は少し後ろ寄りで、演奏に埋もれることはないが、再現される音空間の中では、少し奥に引っ込む印象もある。音調としては全体的に少し野太さがあり、どちらかと言えば解像感よりもパワー感を重視した仕上がりに聴こえた。アナログの雰囲気を纏った、大らかなサウンドという印象。

 音源をハイレゾにすると、空間が上方に大きくなり、音数も増え、緻密さやしっとり感も出てくるようになる。大らかなサウンドに緻密さが加わるという感覚。反対に、mp3コンテンツでは、中低域の量感が増すようになるので、低音好きにはいいだろうか。いずれにしても聴きやすい音質・再現性ではあるので、幅広いユーザーに訴求できそうだ。

 ノイキャンについては、購入時は「ノイズキャンセル・オン」と「外音取り込み」の2つが設定されているので、「ノイズキャンセル・オフ」を使うには、アプリと接続して「ノイズキャンセル・オフ」の項目を追加する必要がある。一度設定すれば、以後はイヤホンのタッチ操作で、機能(項目)をトグルで切り替えられるようになる。そのノイキャンの効果は、比較的マイルドなもので、電車内で使っていると、比較的耳につきやすいボーという送風音や、中高域のノイズが減衰する感覚。車内アナウンスはきちんと聞こえるので、乗り過ごす心配はないだろう。音質への影響はかなりあるが、ボーカルなどの音色の変化がほぼないところは、よく練られていると感じた。個人的なものかもしれないが、ノイキャンを使うと、テンポが少しゆったりするように感じた。

画像3: VictorのフラッグシップTWS「WOOD master」は、木の振動板が奏でる温かみのあるサウンドを力感たっぷりに楽しめる製品。装着感も軽く快適

 特徴の一つでもある「パーソナライズサウンド」も試してみた。finalのDTASと同じように静かな環境(部屋)で行なう必要があり、測定時には環境音(騒音)も表示してくれるので、それを参考に、窓やカーテンを閉めるなどして対策したい。測定自体は5分ぐらいで終了する。オン・オフしながら効果を確認すると、WOOD masterはもともとボーカルの再現が少し大きい印象だが、それが平準化されるというか、演奏とのバランスが取れ、両者の音量感が揃うようになる。同時にボーカルの中域あたりが少し盛り上がるようで、音像の定位する空間が少し大きくなり、オフ(初期状態)よりもボーカルの存在感が増し、より身近になる感覚が強化された。一方で、音数や音空間の広さ、高域の再現性は少し減る(とはいえ音色は変わらない)ので、好みで選びたい。

画像: 一番右が記者の測定結果。綺麗に左右対称で高域にピークがあるようだが、意味合いは不明?

一番右が記者の測定結果。綺麗に左右対称で高域にピークがあるようだが、意味合いは不明?

 最後に、もう少し細かい音の再現性を上げたいと思いイヤーピースを交換してみた。オーディオテクニカの「AT-ER500」を組み合わせてみたが、これがぴったり。繊細さや艶やかさがより出てくるようになり、少しうるさめに感じた低音の音量感もよくなり、全体的に整った印象。しかし、ボーカルが少し大人しくなるようだ。この系統で言えば、finalの「FUSION-G」との相性も良さそうだ。好みで試してほしい。

 装着感については、イヤーピースの圧迫感はなく、軽い印象。スティックタイプでもあるので、重量バランスもよく、つかみやすいので、着けはずしはしやすい。操作性では、いまようのものを一通り備えている。ペアリングについては、初めての機器と接続する場合、毎回ペアリングモードにしないといけないのは、少し手間。ただし、一度接続してあれば、以後はケースを開ければ自動的に接続してくれる。

画像4: VictorのフラッグシップTWS「WOOD master」は、木の振動板が奏でる温かみのあるサウンドを力感たっぷりに楽しめる製品。装着感も軽く快適

WOOD masterの主な仕様
通信方式/出力:Bluetooth 標準規格 Ver.6.0、Power Class 1
対応コーデック:SBC、AAC、LDAC
ドライバーユニット:口径10mm
電池持続時間:【ノイズキャンセリングOFF】イヤホン 最大10.5時間、充電ケース 最大21時間(最大31.5時間)/【ノイズキャンセリングON】イヤホン 最大7時間、充電ケース 最大14時間(最大21時間)
充電時間:イヤホン 約2時間、充電ケース 約2.5時間
質量:イヤホン(片耳) 約6.5g、充電ケース 約53.7g
付属品:スパイラルドットPro SFイヤーピース(S/MS/M/ML/L)各2個、充電用USBケーブル、充電ケース

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