ナイコムは、アメリカ・ニューヨークに本拠を置くGRADO Labs.(グラド)のオープン型ヘッドホン「Signature S750」(¥264,000、税込)を本日発売する。4pin XLRバランスケーブル付属か4.4mmバランスケーブル付属の2種類をラインナップ。

新たに開発した50mm口径のS2ドライバーと、新設計のBクッションを採用したSignature Lineの第3弾となるモデルで、上位機で培われた技術とクラフトマンシップを継承しながら、設計思想をいちから見直すことで、音響性能・快適性・耐久性のすべてにおいて大幅な進化を遂げている。
S2 50mmドライバーは、振動板から磁気回路まで完全に再設計されている。カーボンファイバーと紙素材を組み合わせた複合振動板は高い剛性と軽量性を両立し、不要な共振を抑えながら応答性に優れた自然なサウンドを実現してくれる。銅メッキアルミ線ボイスコイルとの組み合わせにより、微細な音の質感描写から豊かなダイナミックレンジ表現まで、細やかで立体感のある音響表現を可能にしている。
またS750は、Gradoで初めて新開発のBクッションを採用、装着感と音響バランスを根本から見直している。ドライバーと耳の距離を短縮した構造により、中域の明瞭度と定位の正確性が向上。内部の通気スリットが空気の流れを最適化し、従来のGradoらしい広い音場を保ちつつ、ディテイルを損なわない自然な響きを実現した。表面形状は圧力を均等に配分するフラット構造で、長時間の使用でも疲れにくい快適性が確保されている。

ヘッドホン側には4pinミニXLR端子を採用、確実なロック機構とケーブルのアップグレードにも対応できる拡張性を備える。6.3mm接続に加え、4pin XLRバランス及び4.4mmバランス接続など、ユーザーの試聴環境に応じた幅広い選択肢を提供している。
ハウジングはアルミニウムを精密に削り出して成形される。高い剛性と耐久性を備え、不要な共振を抑えることでS2ドライバーの性能を最大限に引き出している。本体重量は460gで、長時間の使用にも適したバランスの良い構造となっている。
グラドのヘッドホンは1953年の創業以来、ブルックリンの同じ工房で手作業で製造し続けている。Signature S750も、設計から最終調整に至るまで熟練工が担当することで、クラフトマンシップと品質を両立した製品に仕上がっているとのことだ。
「Signature S750」の主なスペック
●形式:オープンエアー型
●使用ドライバー:50mm S2ダイナミックドライバー
●再生周波数特性:6Hz〜46kHz
●感度:115dB
●全高調波歪:<0.2%@100dB
●インピーダンス:38Ω
●ケーブル:約1.85m(スーパーアニール 12 芯 OFC ケーブル)
●入力端子:6.3mm/4Pin XLR/4.4mm
●ハウジングコネクター:4Pin mini XLR
●重量:約580g(ケーブル含む)
※付属品:ヘッドホンケーブル、Ear Pad B、4pin XLR-6.3mm変換アダプター(4pin XLR モデルのみ)


