オーディオメーカー・finalは、先のヘッドフォン祭で展示・発表した、世界初 身体形状をスキャンして音色を個人性適用するワイヤレスイヤホン「TONALITE」(トナリテ)のクラウドファンディングを、「GREEN FUNDING」にて実施中だ。

 人間の身体形状──頭の大きさ、耳の形状、肩の厚み──は、耳に届く音を変化させ、その身体形状は人によって大きく異なるものとなる。しかし、イヤホンは身体形状の影響を加味せず音を届けてしまうため、人によって音を聴いたときの印象が異なってしまう。Finalではそこに着目し、今回のTONALITEにおいて、「身体の個性」を測定(アプリで)、音色を個人性適用する世界初のイヤホンとなる。

 一方で、オーディオコンテンツを楽しむうえで、空間印象にくらべて音色の自然さの方が重要であることは、数多くの研究で明らかになっているそうだ。

 一例をあげると、以下のグラフは、VR(Virtual Reality)コンテンツの再生実験中の音に関する発言を分類し、その数を示したもの。空間の再現性が重要と思われがちなVRコンテンツでも、音色(Timbre)が最も優勢で、空間感覚(Sense of space)が2番目であることが分かるという。

画像: final、完全ワイヤレスイヤホンの新フラッグシップモデル「TONALITE」のクラファン開始&測定体験会を11月24日に開催

 そこで、finalでは、独自のシミュレーション技術「DTAS」を開発。専用アプリで身体形状をスマートフォンのカメラでスキャン。クラウド上にあなたの3Dモデル「アコースティックアバター」を生成する。この「アコースティックアバター」をバーチャル音空間に投入し、外耳や頭、胴体が引き起こす音の反射や回折をシミュレーション。身体形状が音に与える影響を計算。この計算結果により、音色の個人性適用に必要な物理量を算出する。

 音波の物理シミュレーションだけでは、その音を聞いた人間が実際にどのように知覚しているかまでは分からないため、finalは独自の聴覚モデルを開発。ヒトが鼓膜に到来する音波の物理情報から、音によるさまざまな情報や印象を知覚するプロセスを、数理的に記述するものが聴覚モデルとなる。

 この聴覚モデルでは、身体形状の到来音波への影響に関する物理量から得られた情報から、音色に関連したパラメーターを得るための数理モデルを構築。これにより「あなただけの自然な音色」を実現する、としている。

 イヤホンは個人の身体形状による音への影響を考慮せずに音を届けてしまうため、「自然な音色」の実現が原理的に困難に。DTASは数理的な処理に基づき、イヤホンに身体形状の影響を加味することで、あなただけの「自然な音色」を実現する。この「自然な音色」が実現すると、何度も聴いてきた楽曲でも、これまで気がつかなかった繊細な音や抑揚が感じられるようになり、得られる音のイメージがまるで変わるそう。

 この専用アプリでは、身体形状のスキャン及び解析、DTASプロファイルの生成、イヤホンへの適用までを一連で実施することが可能。一度設定が完了すると、アプリ内でデフォルトサウンドである「DTAS General」と個人性適用したサウンドの「DTAS Personalized」を切り替えることができる。

 また、アプリ内では、ノイズキャンセリングとアンビエントとの切替や、より細かくボリュームの調整ができる「ボリュームステップ最適化」、10バンドイコライザーや充電残量の確認など、便利な機能も用意されている。

TONALITEを支えるハードウェア技術 要諦

【DTASを支える鍵となる技術――超低歪トランスデューサー f-Core for DTAS】
DTASの精度を支えるのが、finalが新たに設計した高精度ドライバー「f-CORE for DTAS」です。DTAS Personalizedの音を正確に再現するには、計算結果をイヤホンのドライバーユニットの出力に0.1dBレベルで正確に反映させる必要があります。この精度を実現するために、通常は接着される振動板とエッジをインジェクション成形で一体化。コイルの引出しも空中配線を採用するなど、接着剤を削減することで高い精度を実現しています。

 また、有線イヤホンのフラッグシップモデル「A10000」の開発で得られた歪み低減技術も投入。これにより、歪み率は劇的に低減し、音の再現性が高まっています。finalではダイナミック型ドライバーユニットを設計から製造まで自社で行なっており、素材加工から製造機器の設計、治具開発まで含め最先端のアプローチを取り入れられる点が強みになっています。

【トリプルハイブリッド・ノイズキャンセリング搭載】
TONALITEの筐体は、音響空間の密閉性を高めるために入れ子構造を採用しています。また、インナーベント機構によって、筐体内部の空気圧の最適化と密閉性を両立しています。これらの物理遮音性に、フィードフォワード方式とフィードバック方式を組み合わせることによる、トリプルハイブリッド方式を採用しています。物理的な遮音性をベースに、SONY製ANC専用チップセットCXD3784とInfineon社製高性能MEMSマイクを使用し、final独自のアルゴリズムによって、圧迫感のない静寂を実現します。

 さらに、ノイズキャンセリングはアプリ内の設定で「音質優先」と「ANC優先」が選択可能です。「音質優先」モードにすれば、音質に全く影響を与えることなく、静寂な環境で音楽を楽しむことができます。

【静かな環境で「使える」アンビエントモード】
一般的にイヤホンのアンビエントモードを図書館のような静かな環境で使用すると、キーボード音や足音が気になり使いにくいという声がありました。TONALITEでは現在市場で入手可能なMEMSマイクの中で最高品質と言えるInfineon社製のMEMSマイクを採用。独自のアルゴリズムにより特定の音の強調を抑え、静かな環境でも「使える」アンビエントモードとなっています。

【装着感】
バッテリーや基板を筐体の外側に配置し、耳への挿入部分を小さくすることで、小耳の方でも快適な装着性を実現。イヤーピースにはシリコンの柔軟性とフォームの遮音性を兼ね備えたFUSION-Gを使用。しっかりと密閉と遮音をしながらも圧迫感が少ないため、長時間の使用でも快適です。またイヤーピースに加えて、アジャストリングを含めた複数のポイントでイヤホンを保持するため、安定した装着を実現しています。

 今回、同製品をいち早く試すことができる体験試聴会が、2025年11月24日(月・祝)10:00?18:00に、final本社(神奈川県川崎市)にて開催される。詳細は下記を参照のこと。

【プロジェクト概要】
◎プロジェクト名
世界初!音色を個人性適用するイヤホン 「TONALITE トナリテ」あなたの身体が あなたの音になる

◎クラウドファンディング開始
2025年11月19日(水)18:00

◎プロジェクトページ
https://greenfunding.jp/final/projects/9005

◎リターン一例<通常価格 税込39,800円>
・Super Early Bird(21%OFF):税込 31,442円

【TONALITE トナリテ】
◎スペック
通信方式:Bluetooth 6.0
対応コーデック:SBC、AAC、LDAC
ドライバー:ダイナミックドライバー「f-CORE for DTAS」
連続音楽再生時間:イヤホン本体:最大9時間(DTAS General音質優先)、最大7時間(DTAS Personalized音質優先) 、最大5.5時間(DTAS General ノイズキャンセル優先)/ ケース込み:最大27時間
充電時間:イヤホン本体:約1.5時間 / 充電ケース:約2.5時間
バッテリー容量:イヤホン本体:100mAh / 充電ケース:700mA
防水性能:IPX4
同梱品:トリプルハイブリッド構造イヤーピース「FUSION-G」4サイズ(S/M/L/LL)、アジャストリング、DTASキット、交換用ダストフィルター

【TONALITE体験試聴会 in 川崎】
プロジェクト公開後、本製品をいち早く試す機会として、final本社にて体験試聴会を開催。アプリを使用した音色の個人性適用を体験したい方は、事前予約制の「TONALITE DTAS Personalized体験」の予約フォームより申し込みのこと。

 また、個人性適応を行なう前の「Generalモード」の試聴は、開催期間中は予約不要で自由に体験可能

◎開催日
2025年11月24日(月・祝)10:00~18:00

◎場所
〒212-0012
神奈川県川崎市幸区中幸町4丁目44-1 final本社5F
本社の正面玄関から入り、突き当り左側にあるエレベーターで5Fホールへ

◎TONALITE「DTAS Personalized」体験 <事前予約>
専用アプリを使用して、身体形状のスキャン及び解析、DTASプロファイルの生成、イヤホンへの適用までの一連の流れを実際に体験していただけます。体験後はぜひ試聴をお楽しみください。1枠8名(所要時間:1時間)で、事前予約制となっておりますので、参加を希望される方は下記の予約フォームよりお申し込みをお願いいたします。

<予約フォーム>
※先着順

 また、個人性適応を行なう前の「Generalモード」の試聴は、予約不要でok。専用アプリを使用しての一連の個人性適応の体験は「DTAS Personalized体験」枠のみ可能。
(※「Generalモード」でも「ZE8000 MK2」よりも音質は向上しているので、ぜひ体験してみてほしい)

 なお、体験試聴会は、大阪・梅田と東京・渋谷でも順次開催予定。詳細は後日。

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