タクトシュトックから、スロバキア、カノア・オーディオのプリメインアンプ(All-In-One Hybrid Amplifierと呼称)「VIRTUS A3」(¥1,540,000、税込)が発売された。VIRTUS(ヴィルタス)とは、古代ローマにおける美徳で、「勇敢さ」「卓越性」「勇気」といった意味を持つ言葉という。

画像1: カノア・オーディオから、完全差動バランス型ハイブリッド真空管プリメインアンプ「VIRTUS A3」がデビュー。USB端子は最大768kHz/32ビットのPCMとネイティブDSD512をサポート

 VIRTUS A3はデュアルモノ構成の完全差動バランス型ハイブリッド真空管アンプ。デジタル入力とアナログ入力の両方を完全サポート。アナログ信号経路とデジタル信号経路は、各チャンネル独立した多段安定化電源を備えたデュアルモノラル構成で設計されている。

 アナログ信号回路はデュアルペアのJ-FETトランジスターを搭載したディスクリート対称増幅段による完全バランス設計を採用。プレーヤー以外のあらゆる機能が美しい筐体に収められている。

 100W(8Ω)/150W(4Ω)のパワー部は、真空管ベースのバランス差動入力段と差動フィードバックパスを備えており、その後段にクラスA電流ダンピング出力段を配置。低電力のウルトラリニア・クラスAアンプが常にスピーカー負荷を制御し、高電力のクラスAB段が重い負荷電流を供給する仕組みだ。

画像2: カノア・オーディオから、完全差動バランス型ハイブリッド真空管プリメインアンプ「VIRTUS A3」がデビュー。USB端子は最大768kHz/32ビットのPCMとネイティブDSD512をサポート

 この独自の電流ダンピングトポロジーは、繊細なクラスA段を複雑なスピーカー負荷電流から効果的に隔離し、クラスAとクラスABの動作モード間の遷移を一切発生させることがないため、優れたクラスAのシグナル・リニアリティと、クラスABの低消費電力というメリットを両立させている。

 またVirtus A3は、ディスクリート回路完全バランスの対称信号経路が特徴で、信号経路にICベースのオペアンプは一切使用されていない。入力切替は高品質リレーによって行われ、ディスクリート・クラスAJ-FETゼロフィードバックバッファに信号が送られている。これらのバッファ出力は差動アナログステップ・アッテネーターを駆動し、精密なチャンネルマッチングと高峰のオーディオ性能を実現している。

 非同期USB入力は、最大768kHz/32ビットのPCMとネイティブDSD512をサポート。USB入力端子はガルバニック(電気的)絶縁されており、ノイズの多いコンピュータ環境とオーディオシステム間のグランドループを防止している。またUSB入力はRFフィルタリングも施され、外部からのRFエネルギーがオーディオシステムに侵入するのを低減。絶縁分離、USBジッター低減、RFフィルタリングの組み合わせにより、USBデコーダ回路に供給される前に可能な限りデトックスされている。

画像3: カノア・オーディオから、完全差動バランス型ハイブリッド真空管プリメインアンプ「VIRTUS A3」がデビュー。USB端子は最大768kHz/32ビットのPCMとネイティブDSD512をサポート

 USB入力に加え、光/同軸/バランスAES-EBU入力を搭載し、デジタルベースのPLL回路によって入力信号のジッターを低減。デジタル/アナログ信号変換にはデュアルESS DACを採用し、重要なDACアレイにはディスクリートアナログレギュレータを採用している。

 フォノ入力はMM/MCに対応。カートリッジ負荷調整やゲイン調整機能も備えている。カートリッジ負荷はフロントパネルのタッチパネルから選択可能だ。その1.3インチLCDタッチパネルは、指でタップ/スワイプするだけですべての機能と設定が可能だ。

「VIRTUS A3」の主なスペック

●出力:100W(8Ω)×2、150W(4Ω)×2
●接続端子:アナログ入力4系統(XLR×2,RCA×2)、フォノ入力、アナログ出力2系統(XLR、RCA、可変)、デジタル入力5系統(COAX×2、光×2、AES/EBU)、USB Type-C、ヘッドホン出力2系統(6.3mm、4-pin XLR)
●周波数帯域:10Hz〜35kHz±0.5dB/5W
●インピーダンス:50kΩ
●DACチップ:ESS9038(Dual Mono)×2
●使用真空管:E88CC×2
●寸法/質量:W435×H130×D460mm/18.0kg

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