Skullcandy Japan（以下、スカルキャンディー）から、ゲーミング用のワイヤレスヘッドセットの新製品「CRUSHER PLYR 720」が発表された。すでに、先週開催の「秋のヘッドフォン祭2025」の会場でも展示されていたので、見た・聞いた人も多いことだろう。11月6日より、クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」にて、先行支援の受付が開始される。
さて、新製品のCRUSHER PLYR 720は型番にCRUSHERと付くことから分かるように、同社のアイコンでもある重低音を振動で感じる専用のウーファーユニットが搭載されているのが特徴。そして、もう一つの大きなポイントが、同社初のゲーミングヘッドセットである、ということだ。
スカルキャンディーでは、その出自から、スポーツギアとして製品ラインナップを拡大してきたが、近年ではそのジャンルも多彩に広がってきており、ストリート、ウエルネス、ミュージックなどカバーしてきたが、本CRUSHER PLYR 720では世界的な高まりを見せているゲーミングのジャンルへの参入を果たしたモデルとなる。
そのための施策が、現在、クラウドファンディング中のヘッドホン「AVIATOR 900 ANC」と同じく、THXの認証（空間オーディオ対応）、およびヘッドトラッキングに対応していることとなる。そして、ブランド初の開放型の型式にしたことも、特筆できるだろう。重低音の再現にこだわりつつ、音の抜け感、広がり感を得るために、これを採用したということだ。詳しくは後段で記述するが、開放型の恩恵は大きく、CRUSHERによる低音の体感と質に優れる再現性、そして空間オーディオの再生に適した広大な音場の構築に、大きく寄与しているように感じた。
つまりは、ゲームプレイを楽しむ上で、ゲームの世界に没入できる空間の再現（THX 空間オーディオ）、重低音を実際に振動として感じることができる唯一無二と言えるCRUSHERベース、さらに、PCゲームをプレイする時に便利な専用USBドングル（2.4GHz帯を使用、遅延も少なくなるように設計されている）も付属するなど、（音楽や映画も楽しめるが）ゲーム特化型のヘッドホンにまとめられている。
ちなみに、アプリはスマホ用とPC用（Winのみ）の2種類が用意されていて、PC用（SKULL-HQ）を使うと（無償ダウンロードしてインストールする）、CRUSHERベースの再生を、振動の強弱、再現帯域の設定の2軸で調整できるようになる。振動の強弱はヘッドホンについている「重低音調整ホイール」と同じ機能で、スライダーを上下に動かすことで、振動の強弱を可変できる。スカルキャンディーらしいのは、3Dモデリングした人の顔のイラスト（？）の目と口から出る光の量で、強弱を視覚的に見せているところ。似てはいないが『1984』のビッグブラザーを想起してしまった。そして、CRUSHERベースで再生する、周波数帯域も、左右のスライダーで調整できるようになった。メーカーの担当者の説明では、人の声など、CRUSHERベースを作動させたくない帯域を、このスライダーで好みに微調できる、ということだ。
THXで面白いのは、PCソフトを使うことで、再生スピーカーの位置と距離を変更できるところ。説明会での試聴では、少し後ろ寄りに感じたので（頭の周囲に7つのスピーカーが配置されている）、真横のユニットを少し前寄りにしたところ、いい塩梅になった。関係ないが、ソフトには隠しコマンドが仕込まれているそうで、クリアすると懐かしのゲームが3種類遊べるという。
なお、本CRUSHER PLYR 720では、USBドングルを同梱したことで、従来通りのBluetooth接続と、USBドングル（2.4GHz）の2ストリームで2台の機器と同時ワイヤレス接続が可能となった。あまりゲームはしないので詳しくないが、これまでは有線接続したものが、ワイヤレス（USBドングルでの接続）になり、使い勝手が高まった、ということだ。その際、二つのデバイスの音源の音量のバランスを自在に調整できるし、ブームマイクが拾う自分の声の音量を調整できるサイドトーン機能も搭載する。
その他、紹介したものも含めた主な特徴は下記の通り。
・ゲーム専用設計 クラッシャーベース ON/OFF/調整可能
・THX空間オーディオ ヘッドトラッキング
・開放型ヘッドホン
・SKULL-HQ（PCソフトウェア）
・Skullcandyアプリ（スマホ用）
・E.S.P.（聴力測定し最適化）
・５つのEQモード
・ChatMix・サイドトーン機能
・LED ライト 調整可能
・デュアルワイヤレスオーディオストリーミング
・接続（Bluetooth5.3/付属ドングル2.4GHz/USB-C to USB-A/オーディオケーブル3.5mm）
・通話＆クリアボイススマートマイク
・48時間バッテリー＋急速充電
説明会では、音楽、ゲーム、映画と、3つのコンテンツを短い時間ながら試聴・体験することができた。簡潔に紹介すると、開放型の恩恵はかなり大きく、これまでは少しこもる感じのあった低音がすっきりとして、CRUSHERベースによる振動と合わせ、重低音がより楽しめる、味わえるようになった。もちろん、空間の再現性も秀逸で、より広がり感のあるサウンドになるので、ロック、ポップス、だけでなくさまざまな楽曲との相性も高く取れ、音楽聴取用のヘッドホンとしても便利だろう。
次に、THXをオンにして映画視聴してみると、THX機能自体はヘッドホンに内蔵しているそうで、この処理による遅延はほぼ無視できるそうで、映像と音声が一致した、空間の大きなサウンドが楽しめた。CRUSHERベースも相まって、映画視聴でも存分に楽しめた。
最後はメインでもあるゲーミング（PCゲーム）。一聴して空間が大きいことが分かるし、シューティングものでは、周囲の敵の把握がしやすく、敵の発する音は、きちんと方位感のある再現で聞かせるし、同時に振動としても感じるので、索敵にとても便利。音響ユニット自体は、これまでの製品と同じということだが、かなり細かい音までクリアに聞こえるので、存分にその世界に没入できそうだ。
さて、クラウドファンディングは11月6日開始で、開始後96時間（～11/10）までは一番割引率が高く、以後時間の経過によって１％ずつ割引率が減っていくので、気になる方はお早めに。プロジェクトは12月22日までで、終了と合わせて製品の発送が開始されるそうだ。
【クラウドファンディング プロジェクト概要】
・プロジェクト期間：2025年11月6日(木) 12:00 ～ 12月22日 12:00
・クラウドファンディングリターン（一例）：一般販売予定価格49,800円（税込）のところ、以下の特別価格で提供。
【96時間限定割】 36,852円（税込）＜26%OFF＞
【96時間限定2個セット割】72,708円（税込）＜27%OFF＞
【100名様限定 超早割25% OFF】 37,350円（税込）＜25%OFF＞
納期予定：終了日から随時の発送
https://greenfunding.jp/portals/pages/CrusherPLYR720_9098
製品体験会場
（１）展示会場：Skullcandy Tokyo store
期間：2025年11月6日(木)より開始予定
営業時間：11:00～19:00
住所：〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5丁目-17-11 パークサイドオーサキ 2階
（２）展示会場： SHIBUYA TSUTAYA 4F GREEN FUNDING「タッチ＆トライ」ブース
期間：2025年11月6日(木)より開始予定
営業時間：8:00～22:00
住所：〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町21-6
（３）展示会場：二子玉川蔦屋家電内「蔦屋家電+」GREEN FUNDINGブース
期間：2025年11月6日(木)より開始予定
営業時間：10:00～22:00
住所：〒158-0094 東京都世田谷区多摩川１丁目14-1二子玉川ライズ・ショッピングセンター テラスマーケット 1F
（４）展示会場：福岡天神 蔦屋書店GREEN FUNDIGコーナー
期間：2025年11月6日(木)より開始予定
営業時間：10:00～21:00
住所：〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神一丁目11-1 ONE FUKUOKA BLDG. 4階
