フジヤエービック主催の、イヤホン・ヘッドホン・各種ポータブル機器の一大展示会イベント「秋のヘッドフォン祭2025」が、11月1日(土)、恒例の「ステーションカンファレンス東京」で開催された。今回も、春に続いて5F、6Fの2フロアをフルに使ってのイベントとなり、大盛況、ここしばらくは新製品も大人しかったが、今回は、新製品、参考展示も多数あり、しかも50万円を超える新製品が続々と展示されるなど、活況なものに。ここではニュース制作スタッフが気になった製品を紹介していきます(Webマーケティング)。

 まずは5F、エスカレーターを上がった先に部屋を構えているMUSIN(501S)から。イベントに向けての新製品の発表も多数行なわれていたが、注目は管球式のポータブルヘッドホンアンプ「RB6 MACAW」。真空管を4つ搭載し、3.5mmと4.4mmの入出力を装備。4.4mmの出力は電源接続時となるが実に2300mWという剛毅なもの。7万円ほどで、年内の発売を予定しているという。

画像: ▲ポータブルヘッドホンアンプ「RB6 MACAW」

▲ポータブルヘッドホンアンプ「RB6 MACAW」

 ONIXブランドの管球式ポータブルDAC/アンプ「Beta XI2」にも注目。DACは「CS43198」を2基、Raytheonの真空管を2つ搭載し、最大で768kHz/DSD 512をサポート。4.4mmバランス出力は、最大550mWの出力を持つ。価格は5万円ほどで、もうすぐリリース予定とか。USB-C to Cのケーブルが付属する

画像: ▲ポータブルDAC/アンプ「Beta XI2」

▲ポータブルDAC/アンプ「Beta XI2」

 シャンリンのポータブルCDプレーヤー「EC Zero」は、イベント直前に発表されたもの。現行「EC Zero T」に比べ、DACを一般的なものに換装しつつ廉価を目指し、現代曲やJ-POPなどとの親和性を高めたチューニングになっているそう。CDプレーヤーとしてだけでなく、デスクトップのUSB DACとしても使えると、謳っていた。なかなかにバーサタイルな製品と言える。51,975円(税込)

画像: ▲CDプレーヤー「EC Zero」

▲CDプレーヤー「EC Zero」

 501Bの部屋には、前回に引き続きfinalが、イベント直前に発表した新製品群をドドーンと展示。中でも、完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップとなる「TONALITE」は、多数の試聴機を用意して来場者をもてなしていた。事前リリースではそこまで! とは思わなかったのだが、専用アプリと組み合わせて、これまでに同社完全ワイヤレスイヤホン「ZE8000」で展開していた「自分ダミーヘッドホン」サービスをアプリで実現(測定)し、自分最適化してくれる機能「DTAS」に対応。スマホカメラで自分を撮ると、30分ほどで演算が行なわれ、自分の聴こえに最適化されたサウンドが楽しめるという。ということもあって、試聴時間は1時間を組んでいた。ちなみに、イヤホン本体は、測定用マイクがたくさん入っているそうで、思ったよりも重量感があった。11月よりクラファンを実行するそう。なお、今月中には簡単な試聴インプレッションも掲載予定。

画像: ▲完全ワイヤレスイヤホン「TONALITE」

▲完全ワイヤレスイヤホン「TONALITE」

画像1: 【秋のヘッドフォン祭2025 リポート01】ハイエンドモデルの新製品が目白押し。MUSIN/ブライトーン/final/トライオード など
画像: ▲「TONALITE」のアプリでの測定の様子

▲「TONALITE」のアプリでの測定の様子

画像: ▲ヘッドホン「DX3000CL」

▲ヘッドホン「DX3000CL」

画像: ▲有線イヤホン「S6000」

▲有線イヤホン「S6000」

画像: ▲有線イヤホン「A2000」

▲有線イヤホン「A2000」

 トライオード(501A)では、イベント直前発表の、クロスゾーンの新作ヘッドホン「CZ-12」に注目。頭外定位モデルの最新機で、テーマは軽量化。ヘッドバンド部の素材を変更することで、持ち運びやすい重さ(約310g)を実現。遮音性(音漏れ防止)も高いそうで、交通機関など、他人と近い距離になる場合でも、周囲への影響は抑制されているそうだ。

画像: ▲新作ヘッドホン「CZ-12」

▲新作ヘッドホン「CZ-12」

 音楽ストリーミングサービスQobuz(501A)も参戦。ハイエンドDAP&ヘッドホンという試聴システムを用意し、来場者にその音のよさをアピールしていた。

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 ブライトーン(501A)では、エバーソロの各モデルを展示。「PLAY CD Edition」を使ってアナログレコードやCDを再生し、来場者に使い勝手のよさをアピールしていた。

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画像: 試聴ソフトに使っていただきました

試聴ソフトに使っていただきました

 コペックジャパン(501A)では、CayinのポータブルDAC/アンプ「RU3」に注目。Cayinブランドとしては最小のモデルということで、質量は24g。価格は1万円台後半で、年内には発売予定という。ブランド30周年記念DAPで培ったパーツや機構などの知見をうまく取り込んでいるそうだ。バランス出力(4.4nn)もパラフルで、ヘッドホンも充分に駆動できる、と謳っていた。

画像: ▲ポータブルDAC/アンプ「RU3」

▲ポータブルDAC/アンプ「RU3」

 intime(501A)では、「フラッグシップモデルプロトタイプ Ver.2」が展示されていた。前モデル(ver.1?)にさらに改良を行ない(線材の変更など)、低域のレスポンスを向上させているという。試作機は、展示されていた2台しかないそう。10万円は切りたいとのことで、発売は来年春ぐらいを予定。

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 TAGO STUDIO TAKASAKI(501A)では、Historic Phoneシリーズの最新作となる「~Henri Giraud 400th Anniversary~」が展示されていた。シャンパーニュ メゾン(ワイン生産者)の創業400年を記念してのコラボになるそうで、シャンパンの仕込みに使った樽材をハウジングに使用。数量限定での販売になるそう。価格は90,200円(税込)。木材を使っていることから、柔らかいサウンドが楽しめるという。

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 ホワイエ(ロビー)にブースを構えていたGREEN FUNDINGでは、スカルキャンディーのワイヤレスヘッドホン「CRUSHER PLYR 720」が展示されていた。11月6日よりクラファンがスタートするという(自社サイトにはもう掲載されている)。CRUSHERと付くだけに、本体には振動ユニットが内蔵されていて、低音を振動として体感できるのが特徴。ソフトを使うと、振動する帯域や強さを調整できるので、ここら辺の帯域(声とか)は振動させたくない、という時に、微調できるそうだ。THXに対応し、サラウンド再生も楽しめる。その際、音場感(音像の定位)もアプリで調整できるという。

画像6: 【秋のヘッドフォン祭2025 リポート01】ハイエンドモデルの新製品が目白押し。MUSIN/ブライトーン/final/トライオード など
画像: ▲振動の帯域や強さはアプリで調整可

▲振動の帯域や強さはアプリで調整可

 コンプライ(5Fホワイエ)では、ブランド初というヘッドホン用のウレタン製イヤーパッドが展示されていた。立体的な構造になっていて、より耳へのフィット感を高めているという。まずは、ボーズ用が発売となる。今月末発売予定で、6000円前後という。

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 プレミアムヘッドホンガイドマガジン(ホワイエ)ブースでは、最新号(23号)が先行発売されていた。ちなみに、先着200名(冊)には、本体価格の10倍近いイヤーチップが、おまけとして付属していた(メーカーサンプル品)。イヤーチップを買ったら本がついてきた、という感じか。

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