「Japan Mobility Show 2025」(通称モビショー)が、10月30日午後にスタート、東京ビッグサイトにて、11月9日まで開催される。「東京モーターショー」を引き継いで2023年にスタートした催しで、新型車から未来のモビリティまで、あらゆる乗り物の可能性を、見て、触って、体験できる内容になっている。

 その詳細はAuto Sound Webで報告する予定だが、ここでは近年のEVカーで注目を集めている車内エンタテインメントに関連した展示を紹介する。従来のカーラジオやBluetoothによる音楽再生にとどまらず、無線を使った車向けのストリーミングサービスや、それを大画面&サラウンドで体験できるコンセプトカーをピックアップしてみたので、お楽しみいただきたい。

Xperi

 東7ホールにブースを構えるXperi(DTS)では、中央にメルセデス・ベンツのE220dを展示。この車両には17ユニット15チャンネルのスピーカーシステムが搭載されており、「RIDEVIEW」アプリを通じてDTS:Xイマーシブ・オーディオでソニー・ピクチャーズのIMAX Enhancedコンテンツを体験可能だ。

画像: メルセデス・ベンツのE220dで、IMAX Enahnced配信コンテンツの体験も可能。17スピーカーによるDTS:Xでの迫力あるサウンド体験はひじょうに貴重です

メルセデス・ベンツのE220dで、IMAX Enahnced配信コンテンツの体験も可能。17スピーカーによるDTS:Xでの迫力あるサウンド体験はひじょうに貴重です

画像: インパネ部分には大型ディスプレイが埋め込まれ、ここのタッチスクリーンからRIDEVIEWアプリを操作したり、映像を写して楽しむことができる

インパネ部分には大型ディスプレイが埋め込まれ、ここのタッチスクリーンからRIDEVIEWアプリを操作したり、映像を写して楽しむことができる

画像: RIDEVIEWアプリからは、ソニー・ピクチャーズのIMAX Enhanced配信作品も再生可能。コンテンツ紹介の上段に「IMAXENHENCED」や「dts:x」のロゴマークが表示されている

RIDEVIEWアプリからは、ソニー・ピクチャーズのIMAX Enhanced配信作品も再生可能。コンテンツ紹介の上段に「IMAXENHENCED」や「dts:x」のロゴマークが表示されている

 会場で、「RIDEVIEW」アプリから『スパイダーマン・ファー・フロム・ホーム』を視聴させてもらった(配信サービスに接続して再生)。上記のサラウンドスピーカーに加えて、ドライバーシートと助手席にはエキサイターも内蔵されているので、迫力あるサウンドと重低音感も体験できる。声や効果音の移動感も明瞭で、車の中で楽しめる3Dオーディオがここまで進んでいるのかと感動できるはずだ。

画像: DTS Auto Stageのメニュー画面。放送や動画配信などのプラットフォームを横断して、ユーザーに最適なコンテンツを提案してくれる

DTS Auto Stageのメニュー画面。放送や動画配信などのプラットフォームを横断して、ユーザーに最適なコンテンツを提案してくれる

 また放送と配信コンテンツをシームレスに楽しめるコネクテッドカー向けのエンターテインメントプラットフォーム「DTS Auto Stage」も展示されている。ユーザーはお気に入りのラジオ、オーディオ、ビデオコンテンツを手軽に選んで視聴できるもので、Disney+、Hulu、TVer、U-NEXT、WOWOWオンデマンドといった配信サービスからもおすすめコンテンツを提案してくれる(視聴には別途契約が必要)。

画像: サラウンドチェアを使って、車内の音楽試聴環境をシミュレーション。2chから7.1.4へのアップコンバートの効果は絶大です

サラウンドチェアを使って、車内の音楽試聴環境をシミュレーション。2chから7.1.4へのアップコンバートの効果は絶大です

画像: フロント3chはサラウンドチェアではなく、前方の什器にセット。今回はシミュレーションとしてデノン製AVアンプのアップミックス機能を使っていた

フロント3chはサラウンドチェアではなく、前方の什器にセット。今回はシミュレーションとしてデノン製AVアンプのアップミックス機能を使っていた

 さらにブースの一角にはAudio Heartのサラウンドチェアも展示されており、ここではDTS In-Carアップミックス・オーディオ体験が可能だった。車内でラジオやCD、音楽配信などの2チャンネル音源を聴く場合にも、サラウンドスピーカーを活用して没入感たっぷりに楽しんでもらおうというもので、今後は車種に応じて最適なアップミックスができる可能性もあるという。

SHARP

 シャープは東7ホールにブースを構え、昨年開催した「TECH-DAY’24 INNOVATION SHOW CASE」で発表したEVコンセプトカー「LDK+」の最新仕様を展示していた。

画像: シャープのLDK+コンセプトカー。フォックスコンの車体をベースに、内部をエンタテインメント空間に改装

シャープのLDK+コンセプトカー。フォックスコンの車体をベースに、内部をエンタテインメント空間に改装

 LDK+は、車内空間をリビングの延長のように楽しもうというコンセプトで、昨年は車内の後方に65インチディスプレイを設置、ゆったりとした空間で映像作品も楽しめるようになっていた。

 ただしこのコンセプトカーは公道は走れないサイズだったので、今回は市販車をベースにしたものに変更、それに伴いディスプレイが液晶タイプから投写型プロジェクターに変更された。座席横に設けられたスライド式のボックスに収納されており、このボックスの位置で画面サイズが調整できる。

画像: 後部ウィンドウの前にスクリーンを下ろし、液晶プロジェクターで映像を投写する方式を採用

後部ウィンドウの前にスクリーンを下ろし、液晶プロジェクターで映像を投写する方式を採用

画像: プロジェクターはこのボックスに収納されている。手動で前後にスライドできるので、ボックスの位置に応じて見やすい画面サイズに調整可能

プロジェクターはこのボックスに収納されている。手動で前後にスライドできるので、ボックスの位置に応じて見やすい画面サイズに調整可能

 スピーカーの数などは検討中とのことで、リアルサラウンドにするのか、フロント2chなりでバーチャル再生するかなど検討していくそうだ。同社では2027年度のEV市場参入を目指して開発を続けていくとのことだ。

https://www.japan-mobility-show.com

This article is a sponsored article by
''.