【2025東京インターナショナルオーディオショウレポート】ガラス棟4F・ノア／アークジョイア

2025-10-27

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ニュースハイエンドオーディオオーディオ TIAS 2025東京インターナショナルオーディオショウノアアークジョイア

10月17日から19日までの期間、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催された「2025東京インターナショナルオーディオショウ」の模様をお届けする。今年で42回目を迎える恒例のオーディオイベント「2025東京インターナショナルオーシオショウ」には、全33社が出展、海外・国内あわせて200を超えるブランドの機器が各ブースに並び、アナログレコードやストリーミング音楽の魅力をじっくり楽しめる内容になっていた。その中から、気になったブースで製品の取材をしてきたので、その製品を紹介しよう。

G402　ノア

　イタリアのソナスファベールやドイツのブルメスターなどを揃えるノア。多くの来場者が詰めかけ、同社のハイエンドモデルが奏でる音に耳を傾けていた。中でもソナスファベールのAmati Suremeのデモンストレーションでは、用意された椅子では足らず、立ったままでサウンドパフォーマンスを確かめる来場者も少なくなかったほど人気を博していた。

　アメリカのクラウディオ、磁力でプラッターを浮かせる独自技術を採用するアナログターンテーブルMagnezar。試聴システムでも使用されていたため、その音を聴く機会があったが、TIAS2025では同ブランドの参考出品としてMagnezar-NCを展示。モデル名のNCはNon-Clannping、Magnezarからクランプ機構が省かれている。

画像: ソナスファベール「Amati Supreme」（￥14,850,000／ペア・10月29日発売）2本の220mmウーファー、165mmミッドレンジ、38mmトゥイーターおよび20mmスーパートゥイーターで構成される4.５ウェイフロア型スピーカーシステム。同ブランドフラッグシップモデル「Surema」と同様のテクノロジーをいくつも踏襲して完成したという。こちらは「テラ・ロッサ」カラーモデル — ソナスファベール「Amati Supreme」（￥14,850,000／ペア・10月29日発売）2本の220mmウーファー、165mmミッドレンジ、38mmトゥイーターおよび20mmスーパートゥイーターで構成される4.５ウェイフロア型スピーカーシステム。同ブランドフラッグシップモデル「Surema」と同様のテクノロジーをいくつも踏襲して完成したという。こちらは「テラ・ロッサ」カラーモデル

画像: Amati Supremeの中高域ユニットが配置される独立したバッフルと、その後方に組み込まれるコルク製チャンバー — Amati Supremeの中高域ユニットが配置される独立したバッフルと、その後方に組み込まれるコルク製チャンバー

画像: Amati Supremeの天板。Y字にデザインされたウィンドウがあり、エンクロージュアに組み込まれた状態では、ウィンドウから中高域用のクロスオーバーネットワークを見ることができる — Amati Supremeの天板。Y字にデザインされたウィンドウがあり、エンクロージュアに組み込まれた状態では、ウィンドウから中高域用のクロスオーバーネットワークを見ることができる

画像: 英国クラウディオのアナログターンテーブル「MAGNEZAR」（￥17,875,000／12インチ・トーンアームARM-AP12付属）。永久磁石によりフローティングする独自の構造を採用し、アルミ削り出しの約20kgのプラッターを浮かせて回転させる。専用開発したダイレクトドライブモーターによって精密な回転速度管理を可能にしているという。再生するレコードの反りを矯正できるクランプ機構も搭載している — 英国クラウディオのアナログターンテーブル「MAGNEZAR」（￥17,875,000／12インチ・トーンアームARM-AP12付属）。永久磁石によりフローティングする独自の構造を採用し、アルミ削り出しの約20kgのプラッターを浮かせて回転させる。専用開発したダイレクトドライブモーターによって精密な回転速度管理を可能にしているという。再生するレコードの反りを矯正できるクランプ機構も搭載している

画像: こちらはクラウディオの参考出品モデル「MAGNEZAR-NC」（予定価格￥7,700,000）。MAGNEZARからクランプ機構を省くなどして価格が抑えられたモデル — こちらはクラウディオの参考出品モデル「MAGNEZAR-NC」（予定価格￥7,700,000）。MAGNEZARからクランプ機構を省くなどして価格が抑えられたモデル

画像: MAGNEZAR-NCのプラッター内部にはプルーのイルミネーションが仕込まれており、回転する様子を印象的に見せている — MAGNEZAR-NCのプラッター内部にはプルーのイルミネーションが仕込まれており、回転する様子を印象的に見せている

画像: ソナス・ファベール「Sonetto V G2」価格・￥1,155,000（税込）。数多の音楽ジャンルにおいても抜群の再生能力を発揮する、シリーズの中核モデル — ソナス・ファベール「Sonetto V G2」価格・￥1,155,000（税込）。数多の音楽ジャンルにおいても抜群の再生能力を発揮する、シリーズの中核モデル

画像: ソナス・ファベール「Concertino G4 Maestro Edition」（￥814,000／ペア）。Concertinoの発売30周年記念モデルで、世界限定300ペア。日本国内では30ペアを販売する — ソナス・ファベール「Concertino G4 Maestro Edition」（￥814,000／ペア）。Concertinoの発売30周年記念モデルで、世界限定300ペア。日本国内では30ペアを販売する

画像: ソナス・ファベール「LUMINA II Amator」（￥272,800／ペア・税込）バッフルのカラーバリエーションが用意される — ソナス・ファベール「LUMINA II Amator」（￥272,800／ペア・税込）バッフルのカラーバリエーションが用意される

G403　アークジョイア

　ビスポーク、エステロン、フランコ・セブリン、ソウリューションなどを取り扱うアークジョイアでは、エステロンのニューカマー「X Diamond MkII」やソウリューション「717」など新製品を中心にデモンストレーション。多くの来場者がサウンドとともに解説される技術的なバックグラウンドに耳を傾けていた。

　バルト３国の一つ、エストニアのスピーカーメーカー、エストロンは優美な曲線でデザインされたスリムなエンクロージュアが特長。上級機では、そのエンクロージュアにパウダー状にした大理石と樹脂などを採用した独自素材で、形状および構造により理想的な製品に仕上げられているという。最新の「X Diamond MkII」は280mmウーファーと173mmミッドレンジ、25mmトゥイーターからなる3ウェイシステム。ドイツチール＆パートナー社が提供するアキュトンブランドのカスタムユニットを採用する、全ユニットとも逆ドームの振動板で統一される。