【2025東京インターナショナルオーディオショウリポート】　　　D棟5F・アクシス／ユキム

2025-10-24

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ニュースハイエンドオーディオ TIAS 2025東京インターナショナルオーディオショウユキムアクシスオーディオ

　10月17日から19日までの期間、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催された「2025東京インターナショナルオーディオショウ」の模様をお届けする。今年で42回目を迎える恒例のオーディオイベント「2025東京インターナショナルオーシオショウ」には、全33社が出展、海外・国内あわせて200を超えるブランドの機器が各ブースに並び、アナログレコードやストリーミング音楽の魅力をじっくり楽しめる内容になっていた。その中から、気になったブースで製品の取材をしてきたので、その製品を紹介しよう。

HALL D5 アクシス

　アクシスのブースでは、MSBテクノロジーの最新D/Aコンバーター「SENTINEL DAC」の参考展示のほか、ファイン・オーディオの新モデルを展示。試聴体験ではダン・ダゴスティーノのアンプやファイン・オーディオ、FMアコースティクスなどそうそうたるハイエンドブランドによるサウンドパフォーマンスを聴くことができた。

　MSBテクノロジー「SENTINEL DAC」は３ピース構成で、DAC部、電源部、コントロール部から成る。本機は独自の技術である＂32Hybrid DAC MkII＂や＂クロック＂を搭載し、より緻密な信号変換を行うという。最終的な販売価格は未定とのことだが、すでに海外で受注されていて、そこから予想される価格は6,500万円ほどになるとのこと。今年中、あるいは年が明けてからの発売になりそうだ。

　もう一つの目玉とも言えるのがファイン・オーディオのブックシェルフ型スピーカー「F500S」だ。10月初めに発表された同ブランドのフロア型スピーカーシステム「F502S」に続くリファインで、マグネシウム・ダイヤフラムのトゥイーターによる最新設計の8インチIsoFlare（アイソフレアー）ポイントソース・ドライバーを搭載しているのが最大の特徴といえる。

画像: 参考出品のMSBテクノロジー「SENTINEL DAC」（価格、発売時期未定）。展示機は表面のパネルがメタリックな仕上げだが、販売モデルでは同ブランドの他機種に倣った仕上げになるという — 参考出品のMSBテクノロジー「SENTINEL DAC」（価格、発売時期未定）。展示機は表面のパネルがメタリックな仕上げだが、販売モデルでは同ブランドの他機種に倣った仕上げになるという

画像: 画像は、サイドパネルが外されたところ。この画像サイズでお分りいただけるだろうか、16本のプレートが水平に固定されて縦に配置されている。逆サイドにも同様にレイアウトされており、デジタル信号をパラレルに伝送する＂32Hybrid DAC MkII＂の肝とも呼べる部分だ — 画像は、サイドパネルが外されたところ。この画像サイズでお分りいただけるだろうか、16本のプレートが水平に固定されて縦に配置されている。逆サイドにも同様にレイアウトされており、デジタル信号をパラレルに伝送する＂32Hybrid DAC MkII＂の肝とも呼べる部分だ

画像: 「SENTINEL DAC」を構成する３筺体のイメージ。中央にコントロール部。左右に託すDAC部と電源部がある。ご覧の通り、DAC部と電源部は同じサイズの筐体である — 「SENTINEL DAC」を構成する３筺体のイメージ。中央にコントロール部。左右に託すDAC部と電源部がある。ご覧の通り、DAC部と電源部は同じサイズの筐体である

画像: ファイン・オーディオの新型スーパートゥイーター「SUPER TRAX」（価格、発売時期未定）。25mmカーボンダイヤフラムを上向きに配置、その直上に円錐型のTractrixディフューザーをレイアウトすることで、360度、全方位に音を送出する — ファイン・オーディオの新型スーパートゥイーター「SUPER TRAX」（価格、発売時期未定）。25mmカーボンダイヤフラムを上向きに配置、その直上に円錐型のTractrixディフューザーをレイアウトすることで、360度、全方位に音を送出する

画像: 「SUPER TRAX」の後方接続端子の近くには、±3dBで調整可能なレベルコントローラーダイヤルがある。これにより感度92〜98dBに対応するという — 「SUPER TRAX」の後方接続端子の近くには、±3dBで調整可能なレベルコントローラーダイヤルがある。これにより感度92〜98dBに対応するという

画像: 「SUPER TRAX」のドライバーには、新素材のTPCD（Thin Ply Carbon Diaphragm薄層カーボンダイヤフラム）というドーム型振動板を採用、再生限界を60kHzまで拡大することに成功しているとのこと — 「SUPER TRAX」のドライバーには、新素材のTPCD（Thin Ply Carbon Diaphragm薄層カーボンダイヤフラム）というドーム型振動板を採用、再生限界を60kHzまで拡大することに成功しているとのこと

画像: ファイン・オーディオの新型ブックシェルフスピーカーシステム「F500S」（価格、発売時期未定）。同ブランドの処女作であるF500をリファインし、最新設計の8インチIsoFlare（アイソフレアー）ポイントソース・ドライバーを搭載している — ファイン・オーディオの新型ブックシェルフスピーカーシステム「F500S」（価格、発売時期未定）。同ブランドの処女作であるF500をリファインし、最新設計の8インチIsoFlare（アイソフレアー）ポイントソース・ドライバーを搭載している

D503 ユキム

　エラックやオーラなどを擁するユキムでは、オーラブランドの新シリーズlinear classicsの新モデル「LCP1」パワーアンプおよび「LCC1」コントロール／ヘッドフォンアンプを中心にデモンストレーションしていた。linear classicsシリーズはオーラの新機軸として2025年春にLCP1がリリースされ、12月にLCC1が市場投入される。これまでの同ブランドのコンセプトを踏襲しつつ、設計され、日本国内で製造されている。

　また、ユキムが取り扱うブランドの新モデルとしてターレス・トーンアームからターンテーブル「THALES Referrence」とMCカートリッジ「THALES TTG」が登場、デモンストレーションされていた。ターレス・トーンアーム製品はいずれも価格未定。国内販売されるか動向を注視したい。