ディーアンドエムホールディングから、DALIブランドの新作スピーカー「KUPID」が発表された。発売は9月26日で、価格は¥57,200(ペア、税込)となる。インテリアに映えるカラーバリエーションも豊富で、全5色がラインナップされる。ちなみに、発売は日本が先行して行なわれるそうで、それだけマーケットとしての期待感が高い現れとも言えるだろうか。

画像1: DALIから、フラッグシップモデルの技術を踏襲した最新コンパクトスピーカーシステム「KUPID」が9月26日に発売。5色展開でインテリアにもフィットするデザイン

 さて、KUPIDは、2022年登場の同ブランドのフラッグシップ「KORE」以降に開発・製品化されるエントリークラスのブックシェルフ・スピーカーとなる。つまりは、KOREで開発・実用化された技術が投入されている、ということだ。あわせて、同ブランドの開発責任者からのメッセージも届いており、それによると、本KUPIDの開発とチューニングにはCEOが積極的に参画しているそうで、このクラスの製品としては特別なプロセスを経て製品化されるスピーカーになる、と謳っている。それだけこのスピーカーにかける思いが、日本市場にかける願いが、強いということなのだろう。

画像: 「KORE」(奥)と「KUPID」

「KORE」(奥)と「KUPID」

 そして、さらにスペシャリティなのが、通常であればシリーズ化を考慮して搭載ユニットの開発・選定が行なわれるであろうところを、本KUPIDではツィーター、ウーファーともに専用設計されていること、となる。

 さて、そのツィーター(ソフトドームツィーター)は、DALI伝統の有機素材を用いながら、機械的なロスを抑制した高速ドライバーによって、細かい音の再現と応答性(トランジェント)の高さを両立。温かみがあり、音場感に優れるサウンドを聴かせてくれるという。応答性の高さは、磁性流体に粘性の低い(一般的なものの1/6とか)=柔らかい素材を使うことでスムーズな動作を実現し、達成しているそうだ。

画像2: DALIから、フラッグシップモデルの技術を踏襲した最新コンパクトスピーカーシステム「KUPID」が9月26日に発売。5色展開でインテリアにもフィットするデザイン

 一方、ウーファーについてはセンターキャップのない球形(スフェリカル)ドライバーを新開発。口径は115mmで、ボイスコイルボビンとコーンの接合部にアルミカプラーを追加することで剛性を高め、スフェリカル型コーンの弱点となるピストンモーション時のコーンの変形を抑制しているということだ。これによってツィーターと同様に応答性を高めている、とする。ちなみに、ウーファーの振動板(コーン部)は、ダーク・ウォルナット/ブラック・アッシュ/チリ―・ブルーの3色は、本体と同じ塗装が施されていて、インテリアにもなじむ外観にまとめられている。

画像3: DALIから、フラッグシップモデルの技術を踏襲した最新コンパクトスピーカーシステム「KUPID」が9月26日に発売。5色展開でインテリアにもフィットするデザイン

 クロスオーバー・ネットワークについても、クラス(グレード)を超えた高品位なパーツが用いられており、さらに、シンプルなネットワーク構成とすることで、純度の高いサウンドの再現に寄与する設計としている。

画像4: DALIから、フラッグシップモデルの技術を踏襲した最新コンパクトスピーカーシステム「KUPID」が9月26日に発売。5色展開でインテリアにもフィットするデザイン

 エンクロージャーについても豪勢な仕様となり、現エントリーモデルの「OBERON」よりも板厚は厚く(15 → 18mm/MDF材)、背面のバスレフポートは専用設計で、さらにポート両端をカーブさせることで出入りする空気の乱流やノイズを抑え、クリアなサウンドを実現しているそうだ。バスレフポート部は、止めねじが見えない構造になっている。

画像5: DALIから、フラッグシップモデルの技術を踏襲した最新コンパクトスピーカーシステム「KUPID」が9月26日に発売。5色展開でインテリアにもフィットするデザイン

 短時間ながら製品の試聴できたので、その印象を超簡潔に記すと、狙い通りレスポンスに優れたサウンドが楽しめた。

画像6: DALIから、フラッグシップモデルの技術を踏襲した最新コンパクトスピーカーシステム「KUPID」が9月26日に発売。5色展開でインテリアにもフィットするデザイン
画像7: DALIから、フラッグシップモデルの技術を踏襲した最新コンパクトスピーカーシステム「KUPID」が9月26日に発売。5色展開でインテリアにもフィットするデザイン

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