愛と哀しみの果て【世界映画Hakken伝 from HiVi】

海外盤発売情報
米国盤『愛と哀しみの果て』2025年11月18日リリース

OUT OF AFRICA - 4K UHD BLU-RAY with DOLBY VISION and DOLBY ATMOS

ユニバーサルから届いた4K UHD BLU-RAY『愛と哀しみの果て』（1985）リリース･アナウンス。NBCユニバーサル･スタジオポストによる35mmオリジナルカメラネガからの最新4Kデジタルレストア／HDRグレード版。HDRはHDR10 only。サウンドは同社サウンド部門がオリジナル･ドルビーステレオ･マスターからリミックスしたドルビーアトモス･サウンドトラックを収録。

誰にも束縛されない女がいる。運命に挑む男がいる。

1913年、デンマークの資産家の娘カレン･ディーネセン（メリル･ストリープ）は、息苦しい上流社会から脱出することに憧れ、スウェーデンの男爵ブロル･ブリクセン（クラウス･マリア･ブランダウアー）と結婚して東アフリカに渡る。だが彼女を待ち受けていたのは厳しい現実であった。ケニアでコーヒー園を経営するがうまくいかず、夫の浮気にも悩まされ続けるカレン。そして病気。絶望。夫の別居生活。そんなカレンを勇気づけ、支えてくれたのは、開拓者であり、冒険家のデニス･ハットン（ロバート･レッドフォード）であった･･･。第58回アカデミー賞で作品･監督･脚本･撮影･作曲･美術･音響賞に輝き、興行的にも成功を収めた名作である。原作は、本作品のヒロインで、日本でも多くの翻訳が出版されている作家イサク･ディーネセン（カレンのペンネーム）による回想録「アフリカの日々」。そしてこの大書と、2冊の関連書 ー ジュディス･サーマン著「Isak Dinesen: The Life of a Storyteller」とエロール･トルゼビンスキー著「Silence Will Speak」を参考に、『スクープ･悪意の不在』のカート･リュードックが脚本を書き上げている。

ディーネセンの著書の文体は小説というより田園詩、つまり美しい散文調のメモリーのようだった。私はそれに魅了された。最初の脚本は1969年に劇作家のロバート･アードリーによって書かれた、これまでデヴィッド･リーンやニコラス･ローグといったイギリスの映画監督たちが映画化を熱望しながら、その長さのために挫折していた。私とカート（リュードック）は原作からかなりの部分を取り上げないことに決めた。この映画の6時間バージョンを観ても構わないという人がいるかもしれないが、それは必ずしも合理的な判断とは言えないだろう。監督シドニー･ポラック

オスカー受賞の撮影監督は『HELP！四人はアイドル』『炎のランナー』などで知られる熟練のデヴィッド･ワトキン。ARRIアリフレックス35 BL／ツァイス球面レンズ／1:33:1フルフレーム撮影。上映アスペクトはソフトマット1.85:1ビスタサイズ。音楽は本作品と『野生のエルザ』『冬のライオン』『ダンス･ウィズ･ウルブズ』でオスカーに輝くジョン･バリー。同じくオスカー受賞の音響エンジニアは『ゴーストバスターズ』のトム･マッカーシー･Jr（音響編集監修）『ラスト･オブ･モヒカン』『マッドマックス 怒りのデス･ロード』でオスカーに輝いたクリス･ジェンキンス（リレコーディングミキサー）『恋のゆくえ ファビュラス･ベイカー･ボーイズ』のゲイリー･アレクサンダー（同）『ブルーサンダー』のラリー･ステンスヴォルド（同）。

SPECIAL FEATURES

DISC & FILM SPECS

NEW：12月のクライテリオン『ピーウィーの大冒険 4K』『アメリカン･ユートピア 4K』ほか
NEW & BACK NUMBER：世界映画Hakken伝 from HiVi