KEFジャパンは、同社のBluetoothスピーカー「Muo」の第2世代モデルを発売する。定価¥39,600(税込)で、10月7日(火)の発売予定だ(myKEF会員は本日から購入可能)。

画像: 「Muo」第2世代のブルーオーラ仕上げ

「Muo」第2世代のブルーオーラ仕上げ

 第1世代のMuoは2015年に発売された。著名なインダストリアル・デザイナーのロス・ラブグローブ氏によってデザインされ、KEFの最高級スピーカーである彫刻的なシルエットが特徴の「Muon」からインスピレーションを受けた美しいフォルムが注目を集めた。

 先代のMuoは本体中央にパッシブラジエーターを、その左右にUni-Qドライバー(このモデルのために開発された最小サイズで、サウンドバー『XIO』にも使われている)を2基搭載。向かって左側のUni-Qで中低域、右側のUi-Qで全帯域を再生することで音の干渉を減らし、部屋全体を満たすような音場を再現していた。

 今回登場する第2世代Muoは、本体サイズやデザインは先代を引き継いで、本体カラーもシルバーダスク、アンバーヘイズ、オレンジムーン、ブルーオーラ、モスグリーン、ココアブラウン、ミッドナイトブラックの7色を揃えるなど、ライフスタイルに寄り添った製品となっている。

画像: 新たに19mmツイーターと58✕117mmレーストラック型ウーファーを搭載

新たに19mmツイーターと58✕117mmレーストラック型ウーファーを搭載

 一方でユニットは、高域用の19mmツイーターと58✕117mmレーストラック型ウーファーという構成で、初代モデルから一新された。特にウーファーは今回のMuoのために特別に開発された高効率ドライバーで、長いストロークと大きなコーン面積を持ち、サイズを超えたパフォーマンスを実現してくれる。さらにKEFのサブウーファー「KC62」「KF92」でも使われているP-Flexテクノロジーが組み込まれ、小型エンクロージャーながらも、歪みを避け、クリーンな低音再生を保証している。

 さらにKEF独自のDSPアルゴリズムであるMusic Integrity Engine(MIE)の最新版も採用された。MIEは小型スピーカーから豊かな低音を再生するために音楽信号を動的に調整してくれる機能とのことだ。

画像: 接続端子はUBS Type-Cのみで、充電の他にもPCとつないで有線での音楽再生にも使える。USB端子の隣にはBluetoothペアリング用のボタンが並ぶ

接続端子はUBS Type-Cのみで、充電の他にもPCとつないで有線での音楽再生にも使える。USB端子の隣にはBluetoothペアリング用のボタンが並ぶ

 BluetoothのコーデックはSBCとAACに加えて、ハイレゾ品質での伝送が可能なaptX Adaptive(最大48kHz/24ビット)にも対応済み。Muoを2台使えばステレオでの再生も楽しめる。またBluetoothの新しい機能としてAuracast にも対応。Auracastの送信機と組み合わせれば、複数台のMuoで同時に同じコンテンツを楽しめる。

 USB Type-Cによる有線接続も可能で、PC等とつないで音楽再生も楽しめる。その場合は48kHz/24ビットのデジタル音声が再生可能だ。

 バッテリー駆動時間は最大24時を実現しているので、朝から夜まで使っても安心だ。2時間で完全充電が可能な他、約15分の急速充電で最大3時間の使用も可能とのことだ。

 本体はIP67の防水・防塵規格で、雨や砂などのアウトドアでの使用にもぴったりだろう。-20°C〜45°Cの範囲で動作するとかで、あらゆる環境でもパフォーマンスを発揮してくれる。

画像: 本体はIP67の防水・防塵仕様で、ボタン類もカバーされている

本体はIP67の防水・防塵仕様で、ボタン類もカバーされている

 今回第2世代Muoの試聴機を借用できたので、自宅リビングで音を確認した。AVラックの天板に横置きして(本体下側に4つのゴム足あり)、1.5〜2mほど離れて試聴する。再生機はウォークマン「NW-ZX707」で、BluetoothコーデックはaptX。

 CDからリッピングしたサザン・オール・スターズ「恋のブギウギナイト」は、イントロの弾み感、桑田さんのボーカルの軽やかさ、独得な歌い方の妙味が楽しめる。同じく44.1kHz/16ビット/FLACの情家みえ「LOVER, COME BACK TO ME」「OVER THE RAINBOW」では、情家さんの声をしっかり聴かせる。ワンテイクで収録したというピアノやドラム、ベースの演奏からは緊張感と、逆におだやかな空気も漂う。

 ハイレゾ音源から『ホルスト:組曲 惑星』を再生。各楽器の分離感、細やかな再現はもう少し欲しいところだが、大編成のクラシックをこのサイズのスピーカーできちんと楽しませてくれるのは立派だ。なお先の楽曲ではZX707のボリュウムは60%くらいでよかったが、この曲では80%くらいまで上げたくなる。DSDファイルということもあるかもしれないが、普段使いではソースに応じた音量調整が必要だろう。

画像: 本体カラーは7色をラインナップ

本体カラーは7色をラインナップ

 音場空間は、Muoを中心に半径2mほどのステージが展開され、その中で密度感のある自然な音楽を聴かせてくれるイメージ。もちろん屋外などもっとボリュウムを上げることが許される環境なら、さらに迫力のあるサウンドも楽しめるはずだ。

 なお本体を横置きにした場合と縦置きした時では音場の印象が微妙に変化し、横置きでは左右に広く展開されるのに対し、縦置きはよりボーカルなどにフォーカスしてくる。複数人で聴く場合には横置き、一人なら縦置きと使い分けてもいいだろう。

「Muo」の主なスペック

●使用ドライバー:19mmツイーター、58✕117mmレーストラック型ウーファー(P-Flexによってサポート)
●内蔵アンプ:高域10WクラスD、低域30WクラスD
●最大出力(SPL):90±3dB
●再生周波数帯域:43Hz〜20kHz
●Bluetoothコーデック:aptX Adaptive、SBC、AAC
●バッテリー:最大24時間、急速充電15分で3時間(どちらも中程度の音量)
●操作アプリ:KEF Connect
●寸法/質量:W216✕H82✕D59mm/740g

https://jp.kef.com/products/muo

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