ブライトーンから、ZMFの真空管式純A級ヘッドフォンアンプ「Aegis(イージス)Class A Tube Amp Japanese Edition」(¥825,000、税込)が発売される。ZMFのオーナー、Zach Mehrbach(ザック・メアファー)氏のこだわりが詰まったオリジナル設計のヘッドフォンアンプだ。
なお本機は、日本の電圧に対応しつつ、同ブランドが求める音質を確保するため、日本特別仕様として製作されている。ザック氏の5つのこだわりは以下の通り。
パワフルであること
トランス結合型アンプであるAegisは、要求の厳しいヘッドホンであるハイファイマン「Susvara」やMEZE AUDIO「Tungsten」、ZMFモデルを含むあらゆる製品を難なく駆動できる。
汎用性の高さ
XLRと6.35mm(1/4インチ)コネクターの両方に対応した6種類の出力インピーダンスオプションを備え、ダイナミック型から平面型まで、あらゆるヘッドホンを駆動できる汎用性を備えている。
なお入力はアンバランス(RCA)のみ搭載。Aegis内部ではすべてアンバランスで動作しており、信号経路をシンプルにして高音質を獲得するという設計思想に反するため、あえてバランス入力の採用を取りやめたそうだ。

際立つ光を放つデザイン
アンプデザインは、航空機のダッシュボードや、高級時計ブランドZenithなどからインスピレーションを得ている。
「カソードフォロワー」設計
真空管を電圧増幅ではなく電流増幅に利用する構成で、低い出力インピーダンスと高い電流駆動能力を提供するという点で特別な設計を採用。
4.4mmバランス出力に分圧器を搭載
105dB以上の感度を持つ超低インピーダンスヘッドフォンやIEMを使用している場合でも、静音かつ容易に駆動できる。
Aegis Class A Tube AmpJapanese Editionは、今週末に開催される「夏のヘッドフォン祭 mini 2025」に出品されるので、興味のある方は会場に足を運んで、ザック氏が目指したサウンドを体験していただきたい。
「Aegis Class A Tube Amp Japanese Edition」の主なスペック
●アンプクラス:純A級
●使用真空管:整流管GZ34×1、出力管EL34×2、プリ管6SL7×2
●接続端子:6.35mmヘッドホン出力、4.4mmバランス出力、バランス出力(XLR)、アンバランス入力(RCA)
●再生周波数帯域:11Hz〜33kHz(-3dB)
●出力:1〜2.5W(標準2W)、8〜300Ωヘッドホン出力時
●寸法/質量:W362×H203×D286mm/21kg