2000年代に生まれた新たな都市伝説「きさらぎ駅」をベースに映画化し、ヒットを飛ばした『きさらぎ駅』の続編となる『きさらぎ駅Re:』が、6月13日より全国公開中。翌日の14日には、ヒューマントラストシネマ渋谷にて公開記念の舞台挨拶が行なわれ、主演の本田望結、共演の恒松祐里、瀧 七海、寺坂頼我、大川泰雅、そして永江二朗監督らが登壇した。

まず、公開初日となる6月13日の観客動員数が、前作の初日を超えたことが司会より伝えられると、主人公の宮崎明日香を演じた本田は「公開されるとゴールじゃないですけど、公開されたことに満足してしまう気持ちがあって、“いやいや、これがスタートだ”って気持ちを奮い立たせているような感覚です」とコメント。前作に続いて堤 春奈を演じた恒松は「前作も口コミで(観客動員数が)どんどん上がっていったんですけど、今回もっと上がってくれたらいいなと思いますし、昨日の初日からXがすごくて、“人生ベスト”って書いてくださった方もいて本当にうれしいです。たくさんの方に楽しんでいただける作品になっていると思います」と手応えを感じているようだった。
そして、永江監督は「続編を作るのに3年も時間をかけさせていただて、3年分の思いというか、絶対に面白く作りたいという思いで作ったので、感無量というか、うれしい限りです」と喜びを口にしていた。

続いて、自らが演じた役柄について聞かれると、本田は「前作では、異世界に取り残されてしまったところから、春奈の助もあって元の世界に戻ったところで終わっているんですけど、今回は3年経って……。あまり言いすぎると(ネタバレが)ね……(笑)。1つ言えるとすれば、ここにいるみんなを助ける人です! あっ、監督以外のみんなを助ける人です」と言い直して爆笑をさらい、恒松は「私は前作で明日香を助けに行ったつもりが、自分のせいで取り残されてしまった春奈を演じております」とにっこり。


葉山凛を演じる瀧は「私は佐藤(江梨子)さん演じる葉山純子さんのめい役で、きさらぎ駅からの帰還者です。凛がどう帰ってきて、どう過ごしてきたのかという部分に注目していただけたらと思います」とアピールしていた。ちなみに前作の舞台挨拶が人生初だったそう。飯田大輔を演じる寺坂は「僕も前作に引き続き、おとなしい男・飯田大輔という役を演じました。今回もどんな登場をして、どんな風になっていくのか楽しみにしていただきたいです」、今回、初登場となるホストのハヤトを演じる大川は「何も考えていないバカなハヤトなんですけど、愛くるしいやつだなと思って演じさせていただきました」とおどけた調子で会場の笑いをさらっていた。



本作の見どころについては、どこを話してもネタバレしてしまう……と心配顔の本田は「予告を見てください」と苦しいコメント(笑)。しかし、「アクション映画かっていうぐらいアクションをしていて、アクション監督がついているぐらい本格的なアクションをしております」と胸を張り、恒松もアクションに注目してほしいそうで「前作とは違って、今回は明日香も一緒になって石を持ったり木を持ったりしているので(笑)、私だけじゃないガールズパワーで倒していくコンビのアクションを楽しんでほしい」とアピールしていた。これに本田は「前回は春奈が人を殴っているのを横から見ていたんですけど、今回は一緒に石を持っているので、ということは殴るんじゃないの?……っていうね。分からないですけどね(笑)」と、自らネタバレを誘い会場に笑いを巻き起こしていた。

瀧は「アクションシーンはもちろんなんですけど、まずは“きさらぎ駅”新メンバーのみなさんが、これから異世界に渡ってどう攻略していくかというのを注目してほしい」、寺坂は「僕のキャラクターで言うと、大輔ってすごく不憫な役なので、今回どんな不憫を食らっているのかを楽しみにしてください」と笑顔を見せていた。これに対して恒松は「かわいそうすぎて泣けそうだよね(笑)」と同情していた。
大川は「自分の初登場シーンは見てほしいです」と言うと、恒松に促されて胸のポケットからホストの名刺をサッと取り出して決めポーズを取って観客を笑わせていた。

続いて、撮影時(2024年の夏に撮影)の思い出を聞かれると、本田は「ほんまに楽しかったです」と関西弁で即答し、「毎日、朝起きるのも楽しかったですし、寝る前も“明日も楽しい撮影がある”と思って寝ていました。みんなで…、あっ“みんなで力を合わせる”はネタバレですか?」と警戒しつつ、「撮影はみんなで力を合わせて撮影したので、本当に楽しかったです」と目を輝かせた。
恒松は「とにかく望結ちゃんが晴れ女すぎて、台風が来る予報があったんですけど、(本田が)いたときは台風が避けていって、いなくなった日から雨が降ったんです」と打ち明け、本田が「晴れ女です!」とドヤ顔を浮かべると、恒松は「ありがとうございます。タイトなスケジュールだったので感謝しかないです」と崇めた。
そして、作品にちなんで(前作から3年後という設定)、3年後はどんな風になっていたいかと質問されると、本田は「私は3年後くらいが芸能と出会って20年目の年になるので、20年目のときに成し遂げたいこととかが叶っているといいなと思いますし、『きさらぎ駅』をやって3年経って『きさらぎ駅 Re:』をやったので、3年後は『きさらぎ駅 Re:Re:』をやっていたいですね」と続編の製作に期待を寄せ、「監督曰く、こういうのは言ったほうが叶うらしいので、監督がいるところでいっぱい『3をやりたい』って言っておこうと思います」と言葉に力を込めた。
恒松は「私は今年27歳になるので、3年後はちょうど30歳になるんですけど、15歳のときに30歳の先生と15歳の生徒という役をやっていたことがあって、15歳のときに共演したメンバーとまた一緒に共演できたらいいなという夢があります」と目を輝かせ、瀧は「もともと近づきたい理想像ややりたいことがたくさんあるんですけど、この作品を通してアクションに挑戦したいと1番強く思いました。お2人(本田と恒松)がすごくかっこよかったので注目していただきたいんですけど、私も頑張りたいと思います」と力強く語った。
寺坂は「この作品が終わったときに、本田さんがすごくすてきな言葉をくださって、僕たち全員に『続けてきてくれてありがとうございます』という言葉をくださったんですね。それを伝えられることもそうだし、言える環境もうれしいなと思うので、僕自身も3年後も続けていって、そういう風に誰かに感謝を伝えられるように頑張りたいと思います」としみじみと語り、大川は「僕はTikTok、YouTubeをやっているんですけど、そもそも役者になりたくてTikTokとYouTubeをやりだしたんですけど、頑張ったおかげで『きさらぎ駅 Re:』にも出ることができたので、もっと映画だったりドラマだったりに出たいと思っています」と抱負を語った。
永江監督は「今回は3年かかったので、ぜひ3年後に……」と続編の製作に意欲を見せ、本田から「大丈夫ですか? 記者さんいっぱいいますよ」と声をかけられると、永江監督は「言っちゃいました? 僕」ととぼけて笑いを誘いつつ、「3年後にもし再集結できたら、こんなにうれしいことはないです。大ヒットさせていただくとその可能性がありますので、よろしくお願いします」と観客に訴えた。
最後に、本田から「(今日の舞台挨拶で)ネタバレはしていないと思うので、最初から最後までしっかり楽しんでいただけると思いますし、意外と私たちはみなさんが書いてくださっている感想を本当にチェックしていますので、私に届くくらいの勢いで拡散していただければなと思います。みなさん楽しんでください!」というコメントが発せられて、舞台挨拶は終了した。
映画『きさらぎ駅 Re:』
2025年6月13日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷、イオンシネマほか全国ロードショー
<STORY>
異世界へ―再びー
3年前、異世界「きさらぎ駅」から奇跡の生還を果たした宮崎明日香(本田望結)。しかし、彼女の外見は20年前のまま――その異質な存在は、世間の冷たい視線と疑念に晒されることとなった。孤独と絶望に沈む明日香の前に現れたのは、ドキュメンタリーディレクターとして名を馳せる角中瞳(奥菜恵)。この運命的な出会いが、明日香の心に新たな決意を芽生えさせる。かつて命を懸けて救ってくれた堤春奈(恒松祐里)、そして異世界に取り残された者たち――彼らを助けるため、明日香は再び「きさらぎ駅」へと足を踏み入れる。果たして、彼女を待ち受けるのは救済か、それともさらなる絶望か。前作を凌駕する衝撃の展開に、あなたは息を呑む――!
<前作・映画『きさらぎ駅』とは?>
FPS「ファースト・パーソン・シューティング」といわれる本人視点からの映像を駆使しホラー界に風穴をあけ、RTA(リアルタイムアタック)という新たな要素を映画に取り入れ、さらに観客の予想の斜め上を行くどんでん返しが話題となり2022年6月の公開後、ネットや口コミで大流行してスマッシュヒットを記録。配信サービスで配信が開始されると国内視聴数で名立たる作品を抑え、上位ランキング入りを果たした。
【出演】本田望結
芹澤興人 瀧七海 寺坂頼我 大川泰雅 柴田明良 中島淳子
奥菜恵 / 佐藤江梨子
恒松祐里
【監督】永江二朗
【脚本】宮本武史
【企画・制作】キャンター
【配給】イオンエンターテイメント
【製作】「きさらぎ駅 Re:」製作委員会
(C)2025「きさらぎ駅 Re:」製作委員会
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