Mini LEDを採用した27型ゲーミングモニターは、没入感をより深く体感できる
アイ・オー・データ機器は、同社が展開するゲーミングブランドGigaCrystaの新製品として、初めてMini LEDを採用した27型のゲーミングモニター「LCD-GDQ271JLAQ」を、本日2025年5月14日に発表。発売は6月上旬で、価格はオープンで想定価格は¥64,800(税別)程度としている。

本製品は、「LCD-LDQ271JAB」(2024年10月)の後継モデルとなり、Mini LEDバックライトを採用することで、明部と暗部それぞれをより精緻に制御できるようになったことで、より「没入感」を深く体感できるようになったのが特徴。576のZONEでのローカルディミングに対応したことで、明暗の境をより”きめ細やか”に表現できるようになったと謳っている。ちなみに、本機はGigaCrystaブランド誕生10周年を記念する製品の第3弾となる。

背面

側面
また、DisplayHDR 1000認証を取得していることもあり、通常のHDR対応ディスプレイと比較しても、HDR対応のゲームや動画の映像をよりダイナミックに、そして高精細な表示を実現している。HDR対応ゲームの白飛びや黒つぶれの少ない色彩豊かな表現を楽しむことができる。

モニターのマウントはVESA規格に対応している
さらに、Mini LED技術に加えて、Quantum Dot(量子ドット)技術を採用。各種色域規格についても、DCI-P3のカバー率が98%、Adobe RGBのカバー率においては100%、sRGBのカバー率は100%など一般的な液晶パネルで表現可能な色域を大きく上回っている。ちなみに、本製品に採用されているQuantum Dotフィルムは、液晶パネルのスペクトル特性に合わせて最適にチューニングされているため、RGBの発光スペクトルを可能な限り狭めることで、色の純度を高めてより鮮やかな映像表現を可能にしている。中でも緑の発色は特に向上しているそうだ。
また、従来製品よりリフレッシュレートが20Hzアップしたことで、最大200Hzの高速リフレッシュレートに対応。解像度はWQHD(2560×1440)あり、FPSなどのゲームプレイにおいて、敵の視認性や追従性の向上に大いに役立つだろう。なお、本製品は"VESA AdaptiveSync"に対応し、NVIDIA社G-SYNC Comatibleno認定を受けたディスプレイのため、スムーズでティアリング(画面のちらつきや映像のずれ)のない映像で、ゲームを快適に楽しめるようになっている。

実際に体験してみて
今回、発表会場にて実際にモニターを見て体験したところ、FPSなどのゲームプレイにおいて、画面が明るいことから、とても優位性を感じた。特に、画面が暗くなりがち場面において、液晶モニターでは、黒潰れを起こして見えにくくなりがちな情報も、はっきりと見えるなど視認性に優れるため、これまで難しいと思っていたゲームも画面がキレイになったことで容易に感じられるかもしれないと思うほどだ。他にも、ホラーゲームやFPS、レースゲームなど、さまざまなゲームで映像表現の素晴らしさを体感することができることだろう。
RGBの発光スペクトルを可能な限り狭めることで、色の純度を高めて鮮やかな表現を可能にしていること、リフレッシュレートをアップしていることも大きな要因となっていることは間違いない。

参考展示されていた有機EL(OLED)仕様のゲーミングモニター。有機ELらしい鮮やかな色再現と、よく締まった黒再現が魅力。夏~秋の発売を予定しているという。予価は10万円ほど。ACアダプター仕様とすることで本体の厚みを抑えている(薄型化している)


