ファーウェイ・ジャパンから、スマートウォッチの新製品「HUAWEI Band 10 Aluminum Edition」、および「HUAWEI Band 10」が発表された。発売は4月10日で、価格はオープン。それぞれの想定市場価格は、Aluminum Editionが¥8,580(税込)、Band 10は¥6,800(税込)となる。

画像: 新製品のBand 10。左がアルミエディション

新製品のBand 10。左がアルミエディション

 新製品はこれまでのシリーズ同様に、薄型軽量で一日中快適な着け心地と、より専門的な睡眠モニタリングを可能としているのが特徴で、Band 10は従来モデルと同じプラスチック製のウォッチケース、Aluminum Editionはその名の通りウォッチケースをアルミ合金製とすることで、高級感を演出している。

 ベルトのカラーリングは、Aluminum Editionは、マットブラック・ホワイト・ブルー・パープル・グリーンの5色、Band 10はブラック・ピンクの2色を展開する。

「HUAWEI Band 10」の主な特長
●アルミニウム合金ボディ
Band 10 Aluminum Editionには、その名の通りアルミニウム合金製ボディを採用。同合金を採用しても薄さはそのままで、ダイヤモンドカット技術による精密な加工を施すことで、美しく高級感のある外観に仕上げられている。

●快適な着け心地
視認性と操作性の高い大画面でありながら、約8.99mmという薄さと約15g(ベルトを含まず)の軽量ディスプレイを実現。

■専門的な睡眠モニタリング
「睡眠時の心拍変動(HRV)」指標、そして様々な睡眠指標を過去の個人基準範囲と比較する睡眠分析機能を新たに搭載。「心拍変動」とは、連続する心臓の鼓動間の時間間隔の変化量を表し、心拍変動の変化により、ストレスのレベル、リラックス状態などが分析できる。睡眠時心拍変動がある程度高いことは、良質な睡眠状態の兆候であり、値が低い場合は、ストレスが高く健康状態の低下の兆候である、ということだそうだ。

また、過去7日間の睡眠データを分析して、平均の睡眠時の心拍数、心拍変動、血中酸素レベル、呼吸数を、自分の基準範囲と比較して昨晩の数値はどうだったか、ウォッチ画面からも起きてすぐに確認できるようになっている。

さらに、睡眠スコアや睡眠改善のための詳細なアドバイスはもちろん、睡眠中呼吸乱れ検知機能も搭載。

スマートフォン専用アプリ「HUAWEI Health」からは詳細な睡眠データを見ることができるほか、いびきなどの睡眠時の音を録音・記録しての睡眠分析にも対応。さらにこのアプリからヒーリングミュージックや睡眠を促す環境音を流すことも可能になった。

●新たに情緒も可視化
新たに「情緒モニタリング」を追加。ユーザーの「快適」「普通」「不快」の3段階の状態を、インテリジェントに推測し、自動で記録可能。もし「不快」の状態が続いているときは、ウォッチに内蔵されている呼吸エクササイズを使ってリラックスをはかるなど、能動的にアクションがとれるようになっている。情緒の状態に応じて表情が変わるかわいいパンダの文字盤も搭載。

●ユーザーの健康をモニタリング
そのほか、血中酸素モニタリング、心拍数モニタリング、ストレスモニタリング、生理周期トラッキングなど健康管理に役立つ機能を搭載。HUAWEI Healthアプリはもちろん、Android、iOSに対応しており、総合的な健康モニタリングデータを一目で確認OK。

アプリ内の「トレンド」という項目から過去30日間や数週間における平均の歩数や運動量、活動カロリー、睡眠時間、安静時心拍数、血中酸素レベル、ストレスレベルなどの変化を一目で確認できるようになっている。

●スポーツモニタリング技術
100種類のワークアウトモードに対応し、ランニング、ウォーキング、プールなどでは詳細なデータが取得可能。ウォーキングとランニングのワークアウトは、自動識別してくれる。特にプールでの水泳は、9軸センサーとオリジナルのアルゴリズムにより、水泳中のフォーム、ラップ数、距離などのデータをより高精度に測定できるようになった。

●カスタマイズ性が増した機能性文字盤を追加
よりカスタマイズ性が広がり、時間のほかに、今日の日付や天気、歩数や睡眠時間など、よく見る項目を自分で選んで、1枚の待ち受け画面にまとめることが可能に。

パンダが表情で情緒の状態を知らせてくれる文字盤や、昨晩の睡眠状態を色で知らせてくれる新しい文字盤も追加。そのほか、アプリ「HUAWEI Health」には個性的な文字盤が10000種類以上用意されている。

また、文字盤は常時点灯機能(AOD:Always On Display)を搭載しているので、時計と同じように常時点灯させることができ、いつでも時間が確認できる。

さらに、お気に入りの写真をスマートフォンから転送して待ち受けにすることも可能。

●着信を手元で確認
着信やLINEやSMSメッセージの確認、クイック返信、天気情報、音楽再生コントロール、遠くから写真撮影ができるリモートシャッター機能、アラーム(振動)、タイマーなど様々な便利機能をスマートウォッチから行える。

 バッテリーの駆動時間も長く、通常使用で最長14日間、ヘビーユースで約8日間使えるので、出張や旅行の際も安心。充電も速く、約45分で充電が完了し、5分充電すれば2日間程度使用可能。さらに5ATM防水規格にも対応。

金属ボディの手触りもよく、睡眠状態やその時の気分を把握できる便利な相棒

 さて、ここからはHUAWEI Band 10 Aluminum Editionのインプレッションを簡潔に紹介したい。

▼関連記事「ファーウェイ・ジャパンのスマートウォッチ「HUAWEI Band 8」は、装着性もよく、デイリーの睡眠モニタリングに便利な一台」
https://online.stereosound.co.jp/_ct/17631739

 記者は上の記事以来Band 8を使用してきたので、機種交換するのは2年ぶり(Band 9は未使用)。まずはケースがアルミ製になったのはうれしいところ。手にした時のひんやりとした感触と重量感(Band 8より数g重たくなっているが、気にはならない)が好印象だ。加えてベルトの先端部分の留め具が、従来のベルトループからピン留め式(Band 9から変更)になったのも好印象。ベルトループだと、バンドの先端のビラビラ部が服に引っかかって、寝ているうちに外れてしまう、ということが結構起きていたので、寝相の悪い記者でも、朝まで確実にスマートウォッチが手に着いているのは実用的。記者は、スマートウォッチを使い始めて一番の利点と感じたのはアラーム機能なので、振動で確実に起こしてくれるスマートウォッチを使うことで、寝起きがよくなったという副産物もある。

 さて、Band 10の進化点は上に記した通りで、睡眠時のモニタリング機能と分析機能の強化、情緒モニタリング機能の搭載、が大きなところ。細かいところでは、時計上の表示方法が変更され、睡眠、心機能(心拍)、血中酸素、情緒が一覧で見られるようになったのは便利。一目で、大まかな今の自分の状況(バイタル)が確認できるようになった。

画像: 画面上で心拍、血中酸素、情緒、睡眠が一覧できる

画面上で心拍、血中酸素、情緒、睡眠が一覧できる

 まずは睡眠モニタリングを比較してみた。と言っても、関連記事でも書いたように、何が正解かは分からないが、装着する腕で若干の差が出ている。日中は腕時計を左腕、寝る時はスマートウォッチを右腕に装着しており、寝相が利き腕に影響するのかは不明だが、右腕に装着した方が「深い睡眠」は長くなる傾向が見られた。まあ、総じて良く寝られているようである。ベルトの先端がピン留め式になったことで、先端のビラビラが服に引っかかって……ということがなくなったところもうれしいポイントだ。

画像: 右がBand 10。ベルトの先端がピン留め式になっており、就寝中にベルトの先端が服にひっかかることが少なくなった

右がBand 10。ベルトの先端がピン留め式になっており、就寝中にベルトの先端が服にひっかかることが少なくなった

画像: Band 10(右)を右腕、Band 8(左)を左腕に測定して睡眠計測

Band 10(右)を右腕、Band 8(左)を左腕に測定して睡眠計測

 次に、新機能情緒モニタリングをテストしてみた。機能としては、すでに他のモデル搭載されており、好評を受け今回、Bandシリーズに搭載されるようになったのだろう。従来は「ストレス」という項目だったが、情緒~になって、より様々な状況を加味した測定が行なわれるようになった。

 基本的には、腕に装着しているだけで自動的な計測が行なわれる。時間単位で「情緒」(快適・普通・不快)と「ストレス」の度合いが見られるようになっている。記者は記者と名乗る通り、記事・原稿を書くのが仕事なので、それほどストレスはかかっていないのだが、計測結果を見ると、締め切り時間近くになると不快が増し(笑)、原稿書きが終了に近づくと快適になるようだ。なかなか素直なバイタルだった。

 ではストレス・不快が増した時はどうするのか? というと、呼吸によってリラックスを得るように促される。ちょうどこのテストと並行して『心と体を整える最強の呼吸』(ジェームズ・ネスタ―著/近藤隆文 訳/早川書房)を読んでいたので、日常的に深く、ゆっくりとした、少ない呼吸を留意していたこともあり、継続的に普通の情緒に落ち着いているようだ。

 睡眠モニタリングに関係して、睡眠時の各種バイタル、心拍数(心拍変動)・血中酸素・呼吸数の変動具合も確認できるようになり、普段はこのぐらいかな、という数値の範囲に収まっているのか、出ているのか(何かの不調?)も確認できるようになったので、自身の健康に対してより注意を向けるようになったところは、本スマートウォッチの恩恵とも言えるだろうか。

 アルミ版で¥8,580(税込)、通常盤でも¥6,800(税込)と、比較的購入しやすい価格なので、睡眠状態を把握したい、あるいは寝起きが悪い、寝坊しがちな人には試してほしいと思う。

「HUAWEI Band 10」製品ページ
https://consumer.huawei.com/jp/wearables/band10/

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