ファーウェイ・ジャパンから今月中旬に発売され、現在市場で人気を集めているスマートウォッチ「HUAWEI Band 8」。常時装着が求められるスマートウォッチの特性に対応するべく、薄型・軽量、そして使い勝手も考慮した“ボタン”を装備するなど、同クラスの製品の中でも機能・操作性にこだわった一台だ。ここでは、同製品をしばらく使ってみてのインプレッションを簡潔に紹介したい。
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製品の特長については、上の関連記事に詳しいが、かいつまんで紹介すると、特に睡眠モニタリング機能の進化が特筆でき、その計測アルゴリズムTruSleepは、5月24日に行なわれたフラッグシップ新製品の開場で、同社日本・韓国リージョンプレジデントのヤン・タオ氏が力説していたように、バージョンが2.0から3.0へと進化したことで、より詳細なデータの計測が可能になったということだ。中でも、睡眠の計測結果のレポートが、アプリではなく、ウォッチ上で確認できるようになったことはうれしいものだろう。ここではその睡眠のモニタリング機能に絞ってのインプレッションをお届けしたい。
まず、HUAWEI Band 8を使えるようにするには、専用アプリとの連携(接続)が必須となる。これは他社のスマートウォッチ(スマートバンド)でも同様だが、本機の場合、Androidスマホと組み合わせるには、アプリのダウンロード&インストールは、ひと手間多くなる。そして、携帯電話番号の登録が必要な点も、留意しておきたい(アプリのSMS認証のため。SMS認証ができないガラケーや家電使用者は登録できない)。
そうしてアプリとの連携ができれば、準備はOKだ(テストではまず、製品のアップデートが行なわれた)。HUAWEI Band 8のバンドは、穴留め式のため、装着には苦労するが(記者は穴留め式が大の苦手)、一度装着してしまえば、軽量・薄型という特性も相まって装着感は良好。バンドタイプのスマートウォッチも最近では各社から発売されているが、HUAWEI Band 8にはボタンがあり、それはとても便利。タッチパネルでは反応しない(しにくい)時もあるので、確実に操作できるという点では、このボタン搭載は大いに評価できる。それから、有機ELのディスプレイは輝度も高く、視認性はよかった。
さて、実際に睡眠時に装着して睡眠ログを取ってみる。結果は下記にキャプチャ画面を掲載するが、他社と同じように、「深い睡眠」「浅い睡眠」「REM睡眠」などのログが見られるのに加え、睡眠の点数、簡易レポートなどもすぐに確認できて便利だった。ちなみに睡眠ログは、毎日スマホアプリと連携しておかないと消えてしまうと思っていたのだが(バンド上での表示はできないが)、ある程度の期間は保存されているようで、1週間ぐらい接続しなくても、次に接続した時にその間のデータは転送されていた(テストでは、睡眠ログしか取っていない)。
睡眠ログの測定結果については、何が正解かは判別しにくいのだが、点数やレポートを見る限り記者は、よく眠れているようだ(笑)。また、話は少しそれるが、振動によるアラーム機能は、目覚ましにとても便利。日常的にスマートウォッチを使うようになってから、寝起きはとてもよくなったように感じる。総じて、装着感もよく、睡眠ログの精度やレポートが的確なこともあり、デイリーユースのヘルスケアモデルとして便利な製品と言える。価格的に購入しやすいのもポイントになるだろう。