昨年末に発売されたAmazon (アマゾン)のスマートデバイス「Echo Show 15(第2世代)」(¥47,980、税込)を自宅で使ってみたので、その感想をリポートしたい。
Echo Show 15は2022年4月に発売されたシリーズで、15.6インチ画面(水平1920✕垂直1080画素)とFire TV機能を搭載、家庭内での情報共有やスマートホーム家電の操作も可能で、エンタテインメントも楽しめるデバイスとして人気を集めてきた。
スマートデバイス:Amazon Echo Show 15(エコーショー15)第2世代 ¥47,980(税込)
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●ディスプレイ:15.6インチ 解像度水平1920✕垂直1080画素
●スピーカー:2.0インチウーファー ✕2、0.6インチツイーター✕2
●内蔵カメラ:13 MP 自動フレーミング機能
●主な特長:ビジュアルID認識、スマート家電操作対応、他
●寸法/質量:W408✕H257✕D36mm/2.3kg
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Fire TVの操作が可能なリモコンや、壁掛け金具、電源アダプターが付属
その第2世代機は、画面サイズや基本機能はオリジナルを踏襲しつつ、ユーザーからの声を反映して細かなバージョンアップを行っている。
まずオーディオ機能が強化され、0.6インチツイーターと2インチウーファーをステレオで搭載している(第1世代機は1.6インチフルレンジをL/Rに搭載)。内蔵スピーカーが2ウェイ2スピーカーになったことで高域、低域ともよりワイドレンジになり、再生できる情報量も増えていることが期待できる。
さらに搭載カメラが3.3倍ズーム対応自動フレーミング機能つき広視野角仕様になり、取り付け位置も本体左隅から上部中央に移動した。これにより撮影範囲が前世代に比べ2倍以上となったそうだ。ノイズ低減技術が追加されたことで、ビデオ通話や外出先から自宅の様子を確認する際の使い勝手も向上している。
無線接続はEchoシリーズとして初めてWi-Fi 6Eに対応し、Fire TVでのビデオ視聴や音楽ストリーミングもスムーズに行えるほか、スマートホーム連携も強化されている。
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本体両サイドに2ウェイスピーカーを内蔵。第1世代機から音質を強化している
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別売の角度調整機能付きスタンドを取り付けた。画面の仰角や水平角度を自在に調整可能だ
Echo Show 15(第2世代)を別売の角度調整機能付きスタンド(¥12,980、税込)に取り付け、リビングに設置した。一見すると第1世代と見分けがつかないほど似ているが、Amazon Musicで楽曲を再生するとボーカルの力強さ、音場の広がり具合は第2世代の方がゆとりがある(壁から10cmほどの位置に置き、ボリュウムバーの70%ほどの音量にセット)。
斉藤和義「純風」でのギターのフレーズが軽快に響くし、ある意味朴訥とした歌声も、力の抜けたそれらしいニュアンスで再現されている。イーグルス「ホテル・カリフォルニア」のようなロックではさすがに低域がもう少し欲しいい気もするが、配信サービスでいつも音楽を鳴らしていたいという使い方ならまったく問題なさそうだ。
ちなみに第2世代機機には壁掛け金具も同梱されている(木ネジで固定)。壁掛け設置では後ろの壁で低音が強化されることもあり、第1世代機でも力感のある音が再生されていた。第2世代機もその効果はあり、ロックやクラシックもそれなりの低音感で再現される。環境次第ではあるが、Echo Show 15シリーズは壁掛け設置の方がお薦めかな。
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画面の指示に従っていくだけで初期設定は完了した。各種の音楽/動画配信サービスも楽しめる
Prime Videoの動画再生も、ワイヤレス接続(Wi-Fi 6E環境)であっても待ち時間が気になることはなかったし、作品が途中で途切れるようなことはなかった。Echo Show 15(第2世代)は無線接続を前提とした製品だが、配信コンテンツを楽しむ場合でも心配はなさそうだ。
映像面では、液晶パネルは変わっていないと思われるが、映画作品やAmazonPhotosを見ている限り、第1世代機よりめりはりのある映像でコントラスト感がアップしているように感じた。
暗部情報の多い映画作品は正直それほど得意ではないが(グレアパネルなので映り込みもある)、明るい絵作りの日本映画やアニメーション作品にはぴったり。サラウンドで制作された作品では、2ch再生でも予想以上に広い音場も楽しめた。ライブ作品でも、アーティストに目が行くようになり、15.6インチというサイズに適したわかりやすい映像と音声で提示してくれる。
Echo Show 15(第2世代)は発売から2年を経て、着実な進化を遂げていた。スマートリモコンとの連携も比較的スムーズだし、“側にいて役に立つ、可愛い奴” としてリビングに欠かせないアイテムになることだろう。