Amazonは12月7日に、同社のスマートディスプレイ「Echo Show 15」について、無料ソフトウェアアップデートでFire TV機能を搭載すると発表した。Echo Show 15は15.6インチのフルHDスクリーンを搭載したデバイスで、今回のアップデートによりPrime Video、Netflix、ABEMA、YouTubeなどのストリーミングサービスが手軽に楽しめるようになるわけだ。

画像: Echo Show 15は寝室の壁にセット済み。ホチキスの針で固定する方式だが、半年以上経過してもしっかり安定している

Echo Show 15は寝室の壁にセット済み。ホチキスの針で固定する方式だが、半年以上経過してもしっかり安定している

 わが家でも寝室にEcho Show 15を設置、照明の音声操作や音楽再生、スケジュール管理、さらにデジタルフォトフレームとして愛用している。とはいえせっかくの15.6インチディスプレイをもっと活用できればと思っていたところだったので、今回のアップデートは嬉しい限り。

 告知から2日後の12月9日、画面上に「Echo Show15にFire TV機能が追加されました」という表示がでたのを受け、さっそくアップデートをスタート。待つこと数分でアップデートが終了した。

画像1: アマゾン「Echo Show 15」で、Fire TVコンテンツを楽しむ。リモコン操作で映画やテレビ番組を再生できるのは、思った以上に快適だった

 が、Echo Show 15のウィジェットギャラリーをチェックしても、Fire TVのウィジェットがない? 当初の説明ではここにFire TVのウィジェットが表示され、そこにチェックを入れれば使えるようになるはず。さてどうしたことか。

 とりあえず待ってみるしかないなぁということで、その日は作業終了。すると案の定、翌日になったらギャラリーにFire TVのウィジェットが追加されていた。同時に「トップポッドキャスト」も追加され、ウィジェットは全14種類に増えている。

 さっそくFire TVのウィジェットにチェックを入れるとトップメニューに追加され、ここからFire TVが起動可能に。Prime Video、Dinsey+、Netflixに加えTVerアプリもダウンロードしたので、現在使っている配信、放送をEcho Show 15で楽しめるようになったわけ。

画像: アップデート後のウィジェットギャラリー。上段ふたつ目にFire TV機能が追加された

アップデート後のウィジェットギャラリー。上段ふたつ目にFire TV機能が追加された

 Prime Videoで『トップガン』『ブルース・ブラザーズ』といった馴染みのコンテンツを再生すると、小型画面らしい緻密さのある映像が再現されている。内蔵スピーカーは2chながら、Echo Show 15は先のアップデートで空間オーディオアップミックス機能が追加されていることもあり、案外広がり感のあるサウンドで楽しめた。さすがに低音は薄めで、映像も大迫力というわけにはいかないけれど、寝室でくつろぎながら楽しむなら問題ないでしょう。テレビ番組ならまず不満はない。

 さてEcho Show 15でのFire TV機能は、この状態ではタッチパネル操作か、アレクサの音声コントロールで行うことになり、操作性はいまいち。うちでは本体を壁掛設置しているので、タッチパネルを操作するには中腰にならないといけないし、音声操作の場合、見たいコンテンツが決まっていないと指定するのも面倒くさい。

画像2: アマゾン「Echo Show 15」で、Fire TVコンテンツを楽しむ。リモコン操作で映画やテレビ番組を再生できるのは、思った以上に快適だった

 そんなこと百も承知ということで、今回のアップデートでは、「Alexa対応音声認識リモコン(2021年発売 第3世代)」をEcho Show 15とペアリングすれば、リモコンのホームボタンからFire TV機能を呼び出し、見たいコンテンツに簡単にアクセスできるようになっている。

 ということでEcho Show 15にリモコンをペアリングしてみようと思ったのだが、Alexa対応音声認識リモコン(第3世代)は手元にない。そこで、使っていなかった「Fire TV Cube(第3世代)」の付属リモコンがペアリングできないか試してみた。

 前回のリポートで紹介した通り、現在わが家のFire TV Cube(第3世代)にはオプションの「Alexa対応音声認識リモコン Pro」をペアリングしてあり、自照機能がついていることもあってひじょうに重宝している。そのため付属リモコンは箱にしまったままになっていたのを思い出したわけ。

画像: 設定メニューからリモコンをペアリングしてみる。未使用だったFire TV Cubeのリモコンも問題なくペアリングできた

設定メニューからリモコンをペアリングしてみる。未使用だったFire TV Cubeのリモコンも問題なくペアリングできた

 アップデートしたEcho Show 15で「設定」を開くと「Fire TVリモコンを設定しましょう」という項目が追加されている。ここからリモコンのペアリングを行うと、あっさりFire TV Cubeの付属リモコンで操作できるようになった。

 この状態でFire TV Cubeの付属リモコンのホームボタンを押すとEcho Show 15にFire TVのホーム画面が表示され、カーソルキーで項目の選択、再生も可能。当たり前だが音量調整やミュートも操作できた。その他「Prime Video」「Netflix」などのダイレクトボタンでそれぞれのアプリも呼び出し可能だ(いくつかの制約はあるようで、例えば歯車マークを押しても設定画面は開かなかった)。

 というわけで箱にしまったままだったFire TV Cubeのリモコンが寝室のエンタメ再生用として活躍してくれることになった。就寝前に布団に寝転んだまま、リモコン操作で見逃したドラマやニュースのチェックができるのは思っていた以上に楽しい。寝室にはTVアンテナがきていないので無線伝送対応のテレビを導入しようかと思っていたけど、もうその必要はなさそうだ。

 なおアマゾンでは、2023年6月30日までの期間限定でEchoShow 15とリモコンのセットを¥31,480で販売している。僕のような使い方を考えている方は、こちらのセットがお薦めだ。
(取材・文:泉 哲也)

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