海外盤発売情報
米国盤『ファール・プレイ』 2025年4月22日リリース

FOUL PLAY - 4K UHD BLU-RAY with DOLBY VISION
4K DIGITAL RESTORATION

キーノ・ローバーから届いた4K UHD BLU-RAY『ファール・プレイ』(1978)リリース・アナウンス。35mmオリジナルカメラネガからの最新4Kデジタルレストア/HDRグレード。HDRはHDR10とドルビービジョンHDRをサポートする。UHD BLU-RAYは同マスターを使用したBLU-RAYとのコンボ。BLU-RAYエディションも同時リリース。

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結末はどんどん人にしゃべって下さい!?
サンフランシスコの図書館に勤めるグロリアは、最近離婚したばかりの内気な女性。パーティから帰る途中、彼女はスコットと名乗る男に出会う。魅力的だがどこか落ち着きのない彼は、グロリアと再会を約束し、フィルムを隠したタバコの箱を彼女に預けて姿を消した。やがてグロリアはスコットと約束した時間に映画館で落ち合うが、“ドワーフ(背丈の小さい伝説上の種族)に気をつけろ”という謎の言葉を残して殺害されてしまう。アメリカン・ニューシネマの名篇『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』や、アクション・コメディの傑作『大陸横断超特急』の脚本を書いたコリン・ヒギンズが、脚本だけでなく監督にも挑戦、みごとなスマッシュヒットを決めてみせたネオノワール・コメディ・スリラーあり、文句なく楽しめる娯楽篇である。

主演は人気絶頂期に差し掛かったゴールディ・ホーンで、この映画のヒットで彼女の人気は決定的なものとなった。共演はチェヴィー・チョイス。『サタデー・ナイト・ライブ』で人気を博した後、本作のヒットで活躍の場を映画界に移すことになる。そしてこれがアメリカ映画デビューとなるダドリー・ムーア。ほかにバージェス・メレディス、ブライアン・デネヒー、レイチェル・ロバーツ。

撮影は『マシンガン・パニック』『ジェット・ローラー・コースター』『グッバイガール』のデヴィッド・M・ウォルシュ。パナビジョン・パナフレックス/35mm球面レンズ/1.37:1アスペクト撮影。上映サイズは上下マスキングの1.85:1ビスタビジョンサイズ。音楽は『バーバレラ』『あの空に太陽が』のチャールズ・フォックス。そのフォックスが作曲、『シェルブールの雨傘』のノーマン・ギンベルが作詞、バニー・マニロウが歌った「READY TO TAKE A CHANCE AGAIN(愛に生きる二人)」はアカデミー主題歌賞にノミネート、ヒットチャートを賑わせた。音響エンジニアは『9時から5時まで』『愛と哀しみの果て』のニコラス・エリオプロス(音響編集)、『フェーム』『逃亡者』のジェイ・M・ハーディング(リレコーディングミキサー)。

SPECIAL FEATURES - 4K UHD + BLU-RAY

DISC ONE - 4K BLU-RAY

  • NEW 4K RESTORATION OF THE FILM FROM THE ORIGINAL CAMERA NEGATIVE
  • DOLBY VISION/HDR10 PRESENTATION OF THE FILM
  • NEW Audio Commentary by Entertainment Journalists/Authors Bryan Reesman and Max Evry

DISC TWO - BLU-RAY

  • NEW 4K RESTORATION OF THE FILM FROM THE ORIGINAL CAMERA NEGATIVE
  • NEW Audio Commentary by Entertainment Journalists/Authors Bryan Reesman and Max Evry
  • Fair Play: Remembering Colin Higgins
  • Theatrical Trailers
  • TV Spot & UK Radio Spot
画像: youtu.be

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本作の草稿は『Killing Lydia』のタイトルで1972年に書かれており、『バンクジャック』『バタフライはフリー』のゴールディ・ホーンの演技に惹かれたヒギンズが彼女主演であて書きしたもの。『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』で組んだ監督ハル・アシュビーにホーンを紹介されるところまで話が進んだが、どのスタジオも『Killing Lydia』の脚本に興味を示さなかった。その後、『大陸横断超特急』ことで企画が浮上、ヒギンズは脚本を書き直し、ファラ・フォーセットを主演の話も上がったが、最終的に草稿通りホーン主演でグリーンライトとなっている。脚本改訂の際、ヒギンズはヒロインの名前をリンダからグロリア・マンディに変更している。これは1963年まで教皇戴冠式の儀式のフレーズの一部「Sic transit gloria mundi」(ラテン語で「世界の栄光はこうして過ぎ去る」という意味)から引用したもので、本作の事件を予期させる重要なキーワードとなっている。

本作には名匠ヒッチコック作品に見られる無実の人物が陰謀の網に巻き込まれるという設定や、『汚名』『めまい』『サイコ』『知りすぎていた男』『ダイヤルMを回せ』といった映画へのオマージュが散りばめられており、ヒッチ・ジャンキーはにんまりするに違いない。思えば前述のヒギンズ脚本作『大陸横断超特急』も、ヒッチコックへの傾倒が如実に表れていた。またヒッチコックが好んで使用したマクガフィン(映画や小説などのフィクション作品において、登場人物の動機づけやプロットの展開を後押しする要素)も使われており、本作では「タバコの箱の中に隠されたフィルム(の謎)」がそれに該当する。

画像: SPECIAL FEATURES - 4K UHD + BLU-RAY

FILM & DISC SPECS

タイトルファール・プレイ
1978
監督コリン・ヒギンズ
製作トーマス・L・ミラー エドワード・K・ミルキス
脚本コリン・ヒギンズ
撮影デヴィッド・M・ウォルシュ
音楽チャールズ・フォックス
出演ゴールディ・ホーン チェヴィー・チェイス ダドリー・ムーア バージェス・メレディス レイチェル・ロバーツ ブライアン・デネヒー ユージン・ロッシュ マリリン・ソコル マーク・ローレンス チャック・マッキャン ビリー・バーティ ドン・カルファ ブルース・ソロモン クーパー・ハッカビー
TitleFOUL PLAY
ReleasedApr 22, 2025 (from Kino Lorber)
SRP$44.95, $24.95
Run Time116min
CodecHEVC / H.265 (Resolution: Native 4K / DOLBY VISION / HDR10 compatible)
Aspect Ratio1.85:1
Audio FormatsEnglish DTS-HD Master Audio 5.1 (48kHz/24bit), English DTS-HD Master Audio 2.0 (48kHz/24bit) ※other format(s) TBA
SubtitlesEnglish SDH ※other subtitle(s) TBA

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