SAMSUNG(サムスン)から、Galaxyシリーズの新製品が4モデル発表された。それぞれの発売日、型番、税込価格は以下の通り。
●2月14日発売
Galaxy S25 ¥129,000(256Gバイト)、¥147,000(容量512Gバイト)
Galaxy S25 Ultra ¥199,800(256Gバイト)、¥217,800(512Gバイト)、¥253,800(1Tバイト)
Galaxy Ring ¥63,690
●1月31日発売
Galaxy Fit3 ¥9,900
※すべてSamsungオンラインショップ価格
Galaxy S25とGalaxy S25 Ultraは、ギャラクシースマホの最新モデルで、どちらもAIを使った便利機能が進化しているのがポイントだ。
その第一が独自AIのGeminiを使ったアプリ間のシームレスな連携を実現したこと。例えばAIを使った検索の場合、これまではあいまいな表現や画像の気になる部分を囲うといった指示からAIを使ってキーとなるものを判別していた。ただしそれはあくまでもひとつのアプリに対しての機能に限られていたわけだ。
しかし今回は、検索した結果をメッセージで送信する、あるいはカレンダーに記録するといった形で、複数のアプリにまたがった処理ができるようになったという。しかもそれらの複数タスクをひと言で指示できるとのことで、操作性は格段に改善されることになる。
また、新たにNow Briefという機能も追加されている。こちらはユーザーの生活パターンや好みをAIが把握し、時刻などに応じて必要な情報をまとめてお知らせしてくれるというものだ。
例えば朝起きたら、その日の天気や予定がひとめで確認できるし、夜には一日の振り返りも整理してくれる。まさにAIコンパニオン的な存在として生活をサポートするということだ。
写真や動画の編集用にも、新たなAI活用が盛り込まれた。それがナイトグラフィービデオとオーディオ消しゴム機能のふたつ。オーディオグラフィービデオは、次世代ProVisual Engineの搭載で実現したもので、ノイズ除去技術を進化させて夜景や夜の星空といった映像をさらにクリアーに、微細な情報まで再現してくれるという。
もうひとつのオーディオ消しゴムは、動画から不要な音を除去してくれる機能。対象となる動画の音声について、AIが「声」「音楽」「ノイズ」「風音」といった具合に音源分離を行い。それぞれのレベルをユーザーが任意に変更できるというものだ。屋外の撮影時に風切音のために肝心の声が聞き取りにくいといった場合に活躍することだろう。
なおオーディオ消しゴム機能は、MP4動画であれば本体で撮影したものでなくても編集できるとのことで、昔撮影した映像を後から編集して聞きやすくするといった用途にも使えるかもしれない。
最後にスマホで重要となる安全面についても、クラウドを使用した場合でもプライバシーを守れるよう、妥協のないセキュリティを実現しているそうだ。
ハードウェア面では、チップセットに新たにSnapdragon 8 Elite for Galaxyを搭載、OSもアンドロイド15に進化している。モニターサイズはS25が6.2インチ、S25 Ultraは6.9インチで、2600nitsという輝度と120Hzのリフレッシュレートは共通だ。
その他のS25とS25 Ultraの違いは内蔵メモリーの容量やカメラ周り(カメラの数や解像度)となる。なおどちらも無線規格のWiFi7に対応済だ。
Galaxy RingとGalaxy Fit3、さらに新機能のSamsung Walletはいずれも日本初導入になる。
Ringはその名の通り指輪形のウェアラブルデバイスで、睡眠分析、心拍数モニタリング、ワークアウトのトラッキングといった機能を備えている。1日の運動量を計測して、歩数や活動時間、運動カロリーなどを数値化してくれるという。これにより目標達成への意欲向上にもつなげてもらおうという狙いだ。
指にはめて使うということもあり、大きさ違いで5〜15(アメリカサイズ)の11サイズが準備されている。Samsungオンラインショプではサイズ測定用のSizing Kitとセット販売されており、事前に自分の指に合うサイズを確認してから本体を選ぶようになっている。
スマートバンドのFit3は、100を超えるモードを備え、毎日のアクティビティの内容を管理してくれる。ウォーキングやランニング、水泳など6種類のワークアウトについては自動検出してくれるという。
毎日の生活についても24時間モニタリングを行い、さらに睡眠トラッキングなども行うことで、詳細な健康管理が実現できるとのことだ。
本体ディスプレイは1.6インチと視認しやすいサイズながら、厚さ9.9mm、重さ36.8gと薄型・軽量なので毎日付けていても邪魔にはならないだろう。ボディは堅牢なアルミ製、IP68の防水性能も備えている。バッテリー容量は208mAhで、通常使用であれば最大13日間持続するそうだ。
Samsung Walletは、2015年にスタートしたSamsung payの進化版で、既に世界30ヵ国で展開している決済機能という。クレジットカード、QR決済、航空券など複数のサービスと連携でき、それらをひとつのアプリで使えるという利便性も備えている。
日本でのサービススタート時には三井住友カード、オリコカード、Pay Pay、Vポイント、Ponta、エアトリ(国内旅行)が使用可能で、さらに三菱UFJデビットとJCBカードも3月以降に順次対応予定とのことだ。
なお4モデルともSamsungオンラインショップ以外に量販店やキャリア別でも販売されており、販売ルートによって扱う本体カラーなどが異なっている。そのあたりについては事前に確認していただきたい。