先週の金曜日(1月10日)19時から、衛星放送の新チャンネル「BS10」がスタートした。BS10は、無料BSチャンネルの「BSJapanext」(旧BS263チャンネル)と映画専門有料チャンネル「スターチャンネル」(旧BS200チャンネル)がチャンネルポジションを変更して誕生したもので、新たに「BS10」(新BS200チャンネル)と「BS10スターチャンネル」(新BS201チャンネル、月額¥1980、税込)として放送を行う。

画像: 記者会見に登壇した皆さん。前列左から深堀圭一郎氏、尾崎直道氏、潮田玲子氏、岡田紗佳氏。後列左端のポチャッコの横が株式会社ジャパネットブロードキャスティング 社長執行役員の佐藤崇充氏、株式会社ジャパネットホールディングス 代表取締役社長 兼 CEOの高田旭人氏、猿川真寿氏、佐々木寿人氏、右端がパンサー尾形氏

記者会見に登壇した皆さん。前列左から深堀圭一郎氏、尾崎直道氏、潮田玲子氏、岡田紗佳氏。後列左端のポチャッコの横が株式会社ジャパネットブロードキャスティング 社長執行役員の佐藤崇充氏、株式会社ジャパネットホールディングス 代表取締役社長 兼 CEOの高田旭人氏、猿川真寿氏、佐々木寿人氏、右端がパンサー尾形氏

 BSJapanextを前身としていることからも分かる通り、BS10はジャパネットグループの放送事業(運用は株式会社ジャパネットブロードキャスティング)となる。10日に開催された開局記念記者会見では、冒頭に株式会社ジャパネットホールディングス 代表取締役社長 兼CEOの高田旭人氏からその取組が紹介された。

 高田氏によると、現在ジャパネットホールディングスは通信販売事業とスポーツ地域創生事業のふたつを柱に、トラベルやイノベーションなど16のグループ会社を擁しているそうだ。今回のBS10は
コミュニケーション事業に属しており、将来的にはBS10、BS10スターチャンネルで100億円の売上を目指していくそうだ。

画像1: 「BS10」と「BS10スターチャンネル」が放送をスタート。通信販売の商品からお薦めの映画、スポーツまで、“いいものを見つけて、放送を通して視聴者に知らせていく”

 現在ジャパネットホールディングス全体の売り上げは2,680億円だが、ほとんどが通信販売事業によるものだという。実際にこれまでのBSJapanextは厳しい経営状況だったそうで、事業を継続するか撤退するかという議論も行われていたようだ。

 そこについては「私たちはテレビの力を信じている」(高田氏)という判断から継続を決定、同時によりユーザーがアクセスしやすい(リモコンでダイレクトに選局できる)チャンネルになりたいという思いから、スターチャンネルに統合についてのオファーを行なったとのことだ。今後は、通信販売と放送の融合も高め、さらなる売上向上を目指すという。

 ただし通信販売はベースではあるが、単に商品を売るための放送を行うつもりはないようだ。高田氏は、「ジャパネットグループのポリシーは “見つける” “磨く” “伝える” 」であると語り、それに沿っていいものを見つけて、放送を通してそれを視聴者に知らせていくという流れを考えているのだろう。これは通信販売の商品だけでなく、スポーツやBS10スターチャンネルの映画コンテンツも同じだと考えてるようだ。

画像2: 「BS10」と「BS10スターチャンネル」が放送をスタート。通信販売の商品からお薦めの映画、スポーツまで、“いいものを見つけて、放送を通して視聴者に知らせていく”

 続いて、株式会社ジャパネットブロードキャスティング 社長執行役員の佐藤崇充氏より、BS10の取り組みについて紹介があった。

 BS10の編成方針としては、スポーツ、映画・ドラマ、旅、バラエティ、通販と偏りのないように放送を行うとかで、そこでは、“埋もれているものを探し出す” “番組を通じて視聴者とつながる” ことを意識していく。アプリを通じて放送して欲しい映画のリクエストを受け付けることも考えているそうだ。

 具体的なジャンルとしてはスポーツにも注力し、ゴルフのPGAツアーを放送、バスケットのBリーグもシーズン約60試合をオンエアする。また麻雀のMリーグではBS放送で唯一、生放送対局も行うそうだ。他にも人気クイズ番組「タック25」が、地上波から数えて放送開始50周年を迎えることを受けてセットをリニューアルする。

画像3: 「BS10」と「BS10スターチャンネル」が放送をスタート。通信販売の商品からお薦めの映画、スポーツまで、“いいものを見つけて、放送を通して視聴者に知らせていく”

 これらの番組について、”夜9時はゴルフ” といった具合に時間帯で内容を分けてわかり易く編成し、視聴者にBS10を見る習慣をつけてもらうとともに、趣味や生きがいを見つけられる放送にしていきたいとのことだった

 映画番組は、土曜・日曜に「野村雅夫のムービージョッキー」「舘ひろし シネマラウンジ」「加藤浩次とよしひろのサンデーシネマ」を展開、それぞれのMCによるお薦め作品を放送する。ここで名作に触れてもらい、有料放送のBS10スターチャンネルへの加入も促進しようという狙いのようだ。

 ちなみにBS10スターチャンネルの番組編成は、海外ドラマ(なつかしの名作や日本初放送など)と映画がメインで、夜9時からは火曜日はサスペンス、水曜日は泣ける映画といったようにテーマ別での放送を予定している。

画像4: 「BS10」と「BS10スターチャンネル」が放送をスタート。通信販売の商品からお薦めの映画、スポーツまで、“いいものを見つけて、放送を通して視聴者に知らせていく”

 映画作品は吹き替え率70%ほどを予定しているとのことで、吹き替えファンには要チェックのチャンネルになるだろう。音声の仕様は2chで、画質もこれまで同様2Kとなる。また「4Kレストア版」はもちろん、今となっては貴重な「レーザーディスク版」といったプログラムをラインナップしているのも他とは違うこだわりになるだろう。

 なお今回から、BSスターチャンネルは通信販売形式でダイレクトに契約できるようになるとかで、さらにアプリからの加入にも対応していきたいとのことだった(アンテナを使ったパススルーのみ)。

 その後、ゴルフやMリーグの番組を担当する解説者やキャスターも登場し、それぞれの番組の特長や方針が語られた。さらに、BS10 PR大使のポチャッコと、お笑い芸人のパンサー尾形貴弘氏(BS10で『パンサー尾形のどんぶり旅』を担当)も登壇、可愛らしい仕草で会場を盛り上げていた。

画像: 株式会社ジャパネットブロードキャスティング 社長執行役員の佐藤崇充氏がポチャッコをBS10 PR大使に任命

株式会社ジャパネットブロードキャスティング 社長執行役員の佐藤崇充氏がポチャッコをBS10 PR大使に任命

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